40.排斥されたい
私はただの伝道者としてエホバの証人の組織に在籍し続け、集会と奉仕活動はしばらく続けながら、
これからどうするかを常に考えていました。
自然消滅、つまりフェードアウトという方法もありますが、私はエホバの証人を完全に辞めたかったので、排斥しかないと思っていました。
当時の私は『排斥』しか方法を知らなくて、
のちに母と妹が『断絶』をしたと聞いて初めて『断絶』というシステムがあることを知りました。
『排斥』というシステムを知ったのは、中学生の頃当時長老だったNN兄弟の一人娘の姉妹が突然排斥になったと会衆で発表があった時でした。
発表を聞いた時の私は『排斥』という単語はなんとなく知っていましたが、初めて演壇から『排斥』という単語をダイレクトに聞いたので、
『排斥とはなに?』ととても興味を持ち、この時だけは真面目にいろんな書籍を開いて調べました。
調べた結果私は『排斥』は宗教から断罪されて拒絶されるシステムであると同時に、『エホバの証人』の籍から抜け出す唯一の方法だという答えに辿り着いたのです。
そこからいつか私も排斥にしてもらいたい、と心のどこかでずっと思っていたのが本当の自分だったと思います。
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