21.主宰監督ガチャはハズレ

A兄弟はK会衆の中でも特にエホバへの忠誠心と会衆をまとめたいという熱心さがあって、主宰監督のT兄弟に次ぐ位置として誰もが認めていたと思います。

これから書いていきますが結論としてT兄弟があまりにも酷すぎたので、
『A兄弟が主宰監督になってくれたら絶対会衆の雰囲気はよくなるのに。』と言っていた姉妹たちもいましたし、私もそう思うひとりでした。

T兄弟は人を笑わせることが好きな人で、明るくておもしろい人だなというのが小さい頃のイメージでした。

けれど市内の会衆が分かれてK会衆の主宰監督となったT兄弟は自分が会衆をまとめて引っ張っていかないといけないという責任感よりも、
自分が会衆のトップに立てたことをまるで喜んでいるようなかんじでした。

エホバの証人の組織の法則では、長老や主宰監督というのは正規開拓者の中から任命されると私は認識していたのですが、
T兄弟は家族を養うためにフルタイムで仕事をしていて開拓者になるための条件の奉仕時間を満たすことはできず、伝道者のままでした。

奥さん姉妹は専業主婦で正規開拓者で一応『神権家族』扱いとなっていましたし、会衆内では兄弟の人数が圧倒的に少なかったので、主宰監督として任命される人は当時限られていたのかもしれないですね。

そんないわゆる平社員のような立場の伝道者の自分が会衆でいちばん偉いんだと思っていることが隠し切れないほど高慢な上から態度の人でした。

奥さん姉妹のことも昔から今でも高飛車な印象しかありません。
とにかく『私は主宰監督の妻、K会衆のファーストレディなのよ。』という雰囲気を振りまく人でした。

T兄弟夫妻には娘がふたりいて、お姉さんのST姉妹も正規開拓者で、
あの両親からよくこんな人が産まれてきたなと思うくらいさっぱりした性格でもすごく優しくて暖かくて、
小さい時から私や妹をかわいがってくれて、特に妹はST姉妹が大好きだったと思います。

ST姉妹の妹のAT姉妹はエホバの証人ではあったけれど、集会ではいつもぶすっとして座っていたし、注解として手を上げているのも奉仕活動に出ているのも見たことがないし、要するに不活発者に近い存在でした。

AT姉妹はおかあさんに似てすごく高飛車で、話したこともないのになぜか私のことは嫌いなようで徹底的に無視をしていたけれど、
妹のことは気に入っていたようで横に立つ私を空気扱いして妹とばかり話す人でした。

けれどある時から私に急に話しかけるようになってきて、それでもいつも私を馬鹿にするような言い方しかしてきません。

私がちょっと背伸びしてコテで髪を巻いて集会に行った日は『お蝶夫人みたい。老けて見えてけったい(※方言で『変』という意味)。』と指を指して笑われたので、

お蝶夫人を知らない世代の私でしたが『けったい』の意味だけ辞書で調べて、それから髪を巻くことに抵抗を感じるようになってしまいました。

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