58.審議委員会①罪状確定

9月20日、彼が運転してくれた車に乗り私はK会衆の王国会館へと入りました。

『第二会場』と呼ばれる個室で、主宰監督のT兄弟と長老のO兄弟とTA兄弟と対峙して審理委員会が始まりました。

彼が王国会館の駐車場の車の中で待っていたことが決定的な証拠、
さらに『最後までされましたか?』という質問に私がはっきり肯定し、『反省も後悔もしていません。』の私の一言で『罪状』はあっさり確定し、

審理委員会が始まってわずか5分程で私が排斥処分となる予定なのはわりとあっけなく告げられました。

あとは私が一旦部屋を出て長老3人でエホバに祈り、
私が排斥となることをエホバに報告したのちに正式に排斥が決まると聞きます。

私が一旦席を外す前にT兄弟は
『なにか言い残すことはありますか?』
と処刑前の罪人に聞くような質問をしてきました。

私は自分の言いたいことを言う機会はないと思って審理委員会に臨みましたので、
T兄弟のこの一言に心底びっくりしました。

びっくりしたと同時に、これで本当に最後だと思いました。

T兄弟は私が『特にありません。』と言うのを期待したのでしょうか。
なにも言う度胸もないだろうと高を括ったのでしょうか。

私は今しかないと思いました。

今言わないと私は『エホバの証人を終われない』。

ずっと長年苦しかったのは、エホバが助けてくれなかったから、
だってエホバなんていないのだから。

だから私が今あんたに鉄槌を下ろしてやる。

あんたが『言っていい』と言ったのだから、私は今ここで言う。

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