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街を歩く という名前について

こんにちは。
年の瀬ですね。クリスマスはいかがお過ごしでしたか?
私はバイトしてました。ケーキ食べました。満足でした。

今日は、企画の名前に「街を歩く」という言葉を使った理由について、書きます。
フライヤーについて書いたときと重複になる部分もありますが、少し詳しく書けたらと思います。
企画の意図とかコンセプトみたいな話になるかもしれません。

私は小さい頃から移動することが好きです。
目的地へ向かうのも好きですが、移動するために目的地を設定したり、
散歩と称して目的地なしに移動し続けたりします。
大学生になって、それまであったいくつかの制約がなくなりました。
それで、欲望をまあまあ満たせる程度には移動を繰り返せるようになりました。

新幹線も、ローカル鉄道も、路線バスも、高速バスも、父の運転する自家用車も、友達や自分の運転するレンタカーも、飛行機とか船も、今は持ってないが自転車も、好きだし、見ると乗りたくなる。

ただ、どうしようもなく歩きたくなることは常にありました。
歩いたからといって何も変わらず、ただ疲れるだけなのですし、特別歩くことが好きな訳でもないのですが、
どうも歩きたくて仕方ないタイミングは訪れました。
そういうのは大体、良いことも良くないことも、何かうまく整理できないものがあるときで、わざわざ時間を作るために歩いていたような気がします。
そんなとき、一緒に歩いてくれるのは、耳元で鳴る音楽であり、出発地にも目的地にもなってくれるのが、音楽でした。

イベントの名前を考えるとき、出演を決めてくれた5バンドについて、ひとつひとつ思い出しながら考えました。
歩きながら出会ったバンドがいたり、歩きながらじっくり好きになったバンドがいたり。
一緒に街を歩いた人がいたり、特定の街に紐づいたイメージをもつ曲があったり。
ライブの前にライブハウス周辺の街を散策したバンドがいたり、ライブの後に興奮冷めやらずつい歩いてしまったバンドがいたり。
そのバンドを見るために歩いて行った別の街で、また違う好きなバンドに出会わせてもらったり。
ああ、台風の日にライブを見に行くためにやたら雨の中歩いたバンドもいたなあ、なんて。

私以外にも、きっとこのひとたちの音楽で街を歩くお客さまがたくさんいるんだろうなあと思うと、
そういう体験を思い起こしたり、また初めて経験するために、
この企画が機能したらいいなあと、
そういう思いで、名前をつけました。

音楽って何だと思う?
という質問をされたことがあります。
私よりずっと音楽について知っていて、音楽について考えている人からです。
そのとき私自身がどう答えたか忘れてしまったけれど、
大学で6年弱、文学部にいて色々考えた結果、
今の私にとっての答えはこうです。

音楽とは:条件
1.生きていること
2.音を感じること
3.意味があること

何か音らしきものに意味があるなら、心臓の音も街宣車の声も音楽だと考えるようになりました。メロディとリズムがあって、さ。
そのなかで、好きな音楽だと言える音楽を見つけたことは、街を歩いたからだと思うし、
好きな音楽はなくても、街中の音楽を楽しめるようになったのは好きな音楽を見つけたからだと思うし。

大体イヤフォンしてるけど、
街にある音楽も聞こえる、
それが楽しいから街を歩く。

そしたら好きな音楽にも出会えるってもんです。

年末年始です。
街にはきっと面白い音楽が溢れる季節です。
音楽と一緒に、街を歩きますよ。

いけもとえりか

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