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みんなが知りたい発音のこと。

英語の発音、自信ありますか?

「いやーダメですねぇ」と口では言いながら実はちょっとイケると思ってる人が多いかも・・・?

そして心では「もっとスラスラペラペラきれいな英語が話せるようになりたい!」と思っているのではないでしょうか。

この記事では英語の発音について書いていきたいと思います。

まずは、ありきたりではありますが、ネイティブのように発音することは本当に大切なのかということからです。

現在私が住んでいるオーストラリアを例としてあげると、こちらはまさに文化のるつぼで、英語が母国語ではない国から移民した人がたくさん住んでいます。特に多いのが、中国、イタリア、ギリシャから移民してきた人たちです。

ちょうど私たちの世代は、親や祖父母が移民してきた、というパターンが多いように思います。自分はオーストラリアで生まれ育ったので英語しか話せないが両親は中国語と英語を話せる、とか、祖父母はギリシャ語しか話せない、というような人がたくさんいます。

公用語は英語ですので、彼らもいざとなれば英語でコミュニケーションするのですが、やはりかなりクセのある発音の方が多いです。でも、それは普段特に問題にはなりません。

誤解を恐れずに書くと、極端な話、通じればいい。

むしろそのクセがチャーミングだと思われるときだってあります。特にフランス人のフランス語訛りの英語なんかは「セクシーだ」「クールだ」と、もてはやされる傾向にあります。(笑)

例えばこの人、Manu Feildel。オーストラリアのテレビによく出演している、こちらではとても有名なシェフです。(検索しても日本語のページがヒットしないので、日本ではあまり知られていないのかもしれません)


https://www.youtube.com/watch?v=fttQrMQZt2Y
↑マヌの英語、聞いてみて下さい。かなーり聞き取りにくいと思います。英語というよりはフランス語に聞こえるかもしれませんね。(全然分からなくても心配しないでください!)

ね、こんなふうにクセがあっても、そう、日本人の私たちが日本語訛りの英語でも、全然おかしくないんです。

(もちろん言っていることが通じなければだめなんですが・・・よく聞きますよね、現地に行って喋ってみたけど全然通じなかった、って。)

それは分かったけど、でもやっぱりネイティブみたいにペラペラ喋りたいよ!だってカッコいいじゃん!


・・・ですよね。(笑)

そういうモチベーション、とっても大切だと思います。

それに、やっぱり発音が良ければ良いほど、相手とのコミュニケーションがスムーズになりますし、「英語を真剣にがんばって習得した人」という好印象を与えることもできます。また、とくにビジネスシーンでは発音の良し悪しで商談に影響が出るなど、発音の悪さが致命的になることもあります。


じゃあどうすればいいの?もっとキレイな英語を話せるようになりたい!


実際の発音のコツはまたの機会に書きますので、まずは基本的なことを理解しておきましょう。

1.日本人にとって他言語の発音は難しい。始めはできなくて当たり前。

日本語は母音の数が少なく、英語にはどうしても私たちには聞き取りにくい音、発音しにくい音があるので、そこを補っていく必要があります。(日本語の母音は5個。英語は13個とも、分析の仕方から30個とも言われます。フランス語は16個。)

また、日本語は基本的に子音単独で音が存在しないため、子音を聞き取る力も必要になってきます。英語にあって日本語に無い子音、日本人が苦手とするL、R、TH、Vなんかの発音も難しいですね。

そしてもう一つ。これは、正しい発音のための「口の形」というポイントの影に隠れてしまって意外と見落とされがちなんですけど、とても重要です。

2.正しい発音には口周りの筋肉の発達が必要

「口を丸くあけて中に空間を作るように・・・舌を上あごにつけて・・・」など、いくらその通りにやってみても、口の形が正しくても、発音してみるとやっぱりネイティブとは違う、と思ったことはありませんか?

発音は口の形だけじゃないんです。言語によって口周り、顔周りの使う筋肉が違います。

普段日本語しか話さない人の、普段使わない筋肉、そこにキレイな英語の発音が隠れています。

他言語の発音には口周り、顔周りの筋肉をその言語に合った状態に発達させることが重要です。これには結構時間が必要です。


ここからは余談ですが・・・

現に、私は普段はオーストラリア英語ですが(自分ではあまり訛らないように気をつけていますが・・・)、時に冗談でアメリカ英語のマネをしたりすると口の筋肉と舌がちょっと疲れます。発音が違うので普段使わない筋肉を使って一生懸命話そうとするためだと思います。

え?同じ英語なのにそんなに違うの?と思われたかもしれません。お互いの理解に支障がでるほどは違いませんが、音は結構違います。

興味があったらこちらの動画、見てみて下さい。アクセントの比較ができます。https://www.youtube.com/watch?v=Wj8GMQ7WR48

彼女たちは順番に、ロンドン(イギリス)、スコットランド、ニューヨーク(アメリカ)、テキサス(アメリカ)、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドに住んでいる人たちです。

比較している言葉は、
Aunt, route, wash, oil, theatre (theater), iron, salmon, caramel, fire, water, sure, data, ruin, crayon, New Orleans, pecan, both, again, probably, spitting image, Alabama, lawyer, coupon, mayonnaise, syrup, pyjamas (pajamas), caught 
です。

言葉によっては全然違ったりして、おもしろいですよ。
(routeはルートとラウト、dataはデータとダータなど。)

https://www.youtube.com/watch?v=YU5wWU-5hVM

こちらの動画では、前半で同じような単語を比較しながら、お互いの発音の違いに爆笑している三人が見られます。左から、スコットランド、オーストラリア、アメリカの出身です。

残念ながら実際の単語の発音は声が小さくて聞き取りにくいところが多いのですが、真ん中のオーストラリアの女の子が単語を読み上げ、アメリカの女の子が何回も「What?(は?)」と聞き直すのが見られます。sureとcaughtは、アメリカの女の子はshoreとcourtだと思ったみたいですね・・・他には上記のdata(ダータ)で爆笑、そしてaluminiumで「oh my god!!!」。楽しそうです。単語の読み上げ以外のところは理解できないかもしれませんが、お互いの発音の違いに驚いているのは分かると思います。単語の字幕が出るので、それぞれの発音を聞いてみて下さい。

次回は「発音のコツ」と「発音のチェック」について書く予定です。

読んでくださってありがとうございました。

「みんなが知りたい発音のこと。」
・発音のコツ
英語の発音―自分でチェックしてみよう。



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