一人でできるスピーキングの練習・その1 「ひとりで話そ!」
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言語のスキルのうち、リスニングとリーディングは教材や学習ツールがあればある程度練習できますが、ライティングとスピーキングの練習は一人ではなかなか難しいものです。
そこで今回は一人でできるスピーキングの練習法を提案してみます。
一人でできるスピーキングの練習法として、今回は以下の3つをご紹介したいと思います。
1.ひとりごと
2.トピックトーク
3.発音チェック
まず今回の記事では「1.ひとりごと」について書いていきます。
あなたはひとりごと、言いますか?それを英語で言ってみましょうというのが第一の方法です。なんだか騙された感があるかもしれませんが、実は結構難しくて、しかも効果的なんです。
まず、ひとりごとを言うように意識を切り替えておく必要があります。普段ひとりごとを言わない人にとっては、考えていることを口に出して言う、とうこと自体が最初の課題になるかもしれません。
ひとりごとを言う時、自分のことについて話すには2パターンの話し方があります。「なんか食べよっかな(I'm going to get something to eat)」という「I」を使った普通のひとりごとと、「なんか食べたほうがいいと思うよ(You should get something to eat)」と「You」を使って自分自身に話しかけるひとりごとです。
個人的には、後者の自分に対して「You」を使うパターンのほうが、よりたくさん話すことができると思うのでお勧めです。自分に語り掛けたり質問することになるので、さらにその答えを考えなくてはならないという、言ってみれば「ひとり会話」の状態になります。(・・・はたから見れば完全に怪しい人なんですが(笑)。周りに誰もいない時にやっていただければ問題ないかと思います。)
例えば、
1.ひとりごと
「ご飯たべようかなぁ」「家に帰ったらネットしよう」「あのDVD見るのは週末だな」というひとりごとを「ひとり会話」にして、
2.ひとり会話
▶「ご飯食べたほうがいいよ」→「でもまだあんまりお腹空いてないよ」
▶「今日家に帰ったら何するの?」→「ちょっとネットで調べもの」
▶「あのDVDはいつ見るつもり?」→「うーん、今週末かなぁ」
という感じです。
参考までに、上記のひとり会話を英語で言うとこんな感じ。
▶ You should eat something...but I'm not that hungry yet.
▶ What are you going to do when you get home today?...I'm going to look up something on the Internet.
▶ When are you going to watch that DVD? ...hmm, maybe this weekend.
どちらのパターンを使うか決めたら、日常で自分の行動や思っていることに対してひとりごと/ひとり会話をつぶやいてみます。周りの状況や他人についてもつぶやいてみましょう。
難しい英語じゃなくていいんです。とりあえずは自分の知っている英語でつぶやくことから始めましょう。
この「ひとりごと/ひとり会話」、コンセプトはちょっとバカっぽく見えるかもしれませんが、やりつづけていくと、予想外にたくさんの語彙力とフレーズの知識が必要だということに気づくと思います。
継続的にひとりごとを言うというのは、日常生活を実況中継しているようなものだからです。
逆に言えば、ひとりごとで分からない単語や表現につまずくことによって、あなたの生活に根付いた英語を抽出できるので、ひとりごとの練習を続けることによってその新しく学んだ英語を使う機会が何度もやってきます。このため、知識が記憶されやすい、身に付きやすい、というメリットがあります。
<ポイント>
ひとりごとを言っている時に分からない言葉が出てきたら、とりあえず日本語を入れておきましょう。「分からなくてもとりあえずひとりごとをつぶやいて、調べるのは後から」にすることが大切です。
▶ 昨日CMで見たあのアイス買いにいこうかなあ。
このひとりごとの「CM」という英語が分からなかったとします。
▶ I might go to get that ice cream that I saw on 「CM」yesterday.
としておいて、すぐに、もしくは後で調べてみましょう。「分からなくてもとりあえずひとりごとをつぶやいて、調べるのは後から」です。そうでないと、分からない言葉を調べてばかりになってしまって、結局あまり話さないうちに面倒になってやめてしまう可能性が高いのです。
(※CMはTV ad, TV advertisement ですが、「CMで見た」は普通「I saw in on TV」と「テレビで見た」という表現をします」
▶ 焼き鳥食べたいなぁ→I want to eat 焼き鳥.→調べる
→I want to eat barbecue chicken. です。
分からない言葉は辞書やインターネットを使って調べてみましょう。そしてその調べたものをちゃんと使ってみましょう。新しいものは使ってみる、ということが大切です。使っていくうちに自分の知識として身に付いていきます。
将来時間があれば、「ひとりごとに使える表現集」でも作ってみようかなと思っています。
次回は「2.トピックトーク」について書く予定です。
読んでくださってありがとうございました。
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