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メモリアルゴルシっ仔【ゴールドシップ産駒】

ゴールドシップ産駒初G1馬、ゴールドシップ産駒中央100勝馬などなど…
様々なメモリアルを飾ったゴールドシップ産駒を紹介していきます。

【注意】
①こちらの記事は随時更新予定です。
記念になる事柄が増えるたびに気まぐれに追加します。

②筆者の覚え書きのために書いているので大雑把で読みにくく、誤字や抜けがある可能性があります。

③この記事には情報元を記載していない内容が多々あります。(情報元がXだったり)
そのためこの記事はあくまで筆者の個人的なメモと思ってください。

④もしも「あの仔のこの記念も入れてほしい」ということがあればX(Twitter)やBlueskyで教えてください。

気になるメモリアルを目次から進んでください。


初勝利メモリアル

中央初勝利馬

サトノゴールド
武豊騎手
2019年7月14日 2歳新馬

地方初勝利馬

プラトフエルテ
石川慎将騎手
佐賀競馬
2020年2月15日 3歳-8組

初重賞戦勝利馬

ブラックホール
石川裕紀人騎手
2019年8月31日 札幌2歳ステークス(GⅢ)

初クラシックホース

ユーバーレーベン
ミルコ・デムーロ騎手
2021年5月23日 優駿牝馬(オークス)
詳しくはレース別優勝馬の項目へ

初GⅢ/J.GⅢ勝利馬

ブラックホール
石川裕紀人騎手
2019年8月31日 札幌2歳ステークス(GⅢ)
詳しくはレース別優勝馬の項目へ


初GⅡ/J.GⅡ勝利馬

ウインキートス
丹内祐次騎手
2021年5月30日 目黒記念(GⅢ)
詳しくはレース別優勝馬の項目へ


マイネルグロン
石神深一騎手
2023年10月15日 東京ハイジャンプ(J.GⅡ)
詳しくはレース別優勝馬の項目へ


初GⅠ/J.GⅠ勝利馬

ユーバーレーベン
ミルコ・デムーロ騎手
2021年5月23日 優駿牝馬(オークス)(GⅠ)
詳しくはレース別優勝馬の項目へ


マイネルグロン
石神深一騎手
2023年12月23日 中山大障害(J.GⅠ)
詳しくはレース別優勝馬の項目へ


初JRA賞受賞馬

2023年度最優秀障害馬
マイネルグロン

詳細はJRA賞受賞馬の項目へ

ゴールドシップ産駒初の障害J.GⅠ馬であり初のJRA賞受賞に輝いたマイネルグロンの紹介記事がございます。
良かったらお時間のある時に一読ください。


GⅢ/J.GⅢレース別優勝馬

札幌2歳ステークス

ブラックホール
石川裕紀人騎手
2019年8月31日
札幌11R 曇/稍重 芝右1800m

母ヴィーヴァブーケ
母父キングカメハメハ

2019年8月31日
ゴールドシップ産駒初の重賞戦出走となった札幌2歳S。
ゴールドシップ産駒からはブラックホールとサトノゴールドが出走。
ブラックホールが馬群の外を一気に進出し、直線では豪快に差し切り重賞制覇。
2着に同父のサトノゴールド。
ゴールドシップ産駒初の重賞制覇であり、初の重賞戦ゴールドシップ産駒1、2フィニッシュという特大のメモリアルであった。

ラシカルガイブが2019年6月9日にゴールドシップ産駒最初のJRAデビューしてからわずか約3ヶ月(2ヶ月と22日)の出来事。

故郷、杵臼牧場へ2001年の京都大賞典のテイエムオペラオー以来18年ぶりの重賞プレゼントとなりました。

補足
ゴールドシップ産駒のJRAデビュー
ラシカルガイブ
2019年6月9日 東京5R 柴田大知騎手 10着

その後ブラックホールはクラシックレースを全て出走し菊花賞では5着と長距離の適性を見せるも万葉S後に左浅趾屈腱脱位を発症。競走能力喪失で無念の引退。

その後の行方は不明でしたが2022年7月23日、突然X(Twitter)にブラックホール(本人?本馬?)のアカウントが登場。
福島県の『相馬野馬追』へ参加すると告知された。
引退後は乗馬になるのも難しい状況だったそうだが、所属した相沢調教師の同学年の獣医先生を通し、野馬追関係者の元へ辿り着いた。

故障して現役引退が決まった際、地方競馬への転出も、乗馬になるのも難しい状況だったのですが、僕と同学年の獣医先生がつとめるリハビリ目的の牧場で、野馬追用に引き取ってもらえることになり、そこから彼の第二の馬生が始まりました。

実際に野馬追でデビューするのは決して簡単なことではないのでしょうが、立派におつとめを果たしている姿に、こちらもちょっと感動。実は今回、その獣医先生が自らブラックホールに騎乗されていたのですが、来年は自分も乗ってみたい、なんて思ったりもしました。近年、競走馬のセカンドライフのあり方に注目が集まるようになりましたが、現実にブラックのように幸せな馬生を過ごせる馬は多くはありません。いろいろと考えるところのある番組でした。

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(284)~力強く勝ち上がれ!

現在は福島県で繋養され、国の重要無形民俗文化財『相馬野馬追』を盛り上げるため活動中。

その人気と知名度で記事やグリーンチャンネルで密着取材の特番が組まれるなど注目の的に。

石川騎手と再会したグリーンチャンネルの『ブラックホール2度目の出陣~相馬野馬追2023~』ではブラックホールを「クロ」と呼びお互いの健闘を祈った。

ブラックホールに声を掛ける石川騎手。
込められた思いに涙が溢れる。

「ゆっくりでいいよ」
「走りたかったな、もうちょっと」
「がんばれよお前、野馬追」
「俺もがんはるから」

ブラックホール号の活躍は引退馬のセカンドライフを考えさせられるきっかけにもなりました。

現在ブラックホール号は生牧草バンクに登録されています。
気軽に応援しよう!


マーメイドステークス

ウインマイティー
和田竜二騎手
2022年6月19日
阪神11R 晴/良 芝右2000m

母アオバコリン
母父カコイーシーズ

ウインマイティーは人馬を魅了する魔性の女。

母アオバコリンは育児をほとんどしない放任主義だったそうだが、ウインマイティーも母に近寄らない独特な仔馬時代を過ごしたそう。
マイティーが1歳の時、母馬は用途変更になった。
兄弟たちは1頭も中央で勝ち上がっておらず、一口クラブ馬としても人気がなく売れ残った。
そんな下馬評をものともせずデビュー3戦目で勝ち上がり、デイジー賞、忘れな草賞を連勝すると優秀牝馬(オークス)では13番人気ながらデアリングタクト、ウインマリリンに次ぐ3着の下剋上を演出。
将来が期待され始めた矢先、紫苑S、秋華賞で他馬と接触。
深いトラウマとなり長い長い低迷期に入った。
所属する厩舎の五十嵐調教師は「そばに馬が来るだけで逃げ回っていた」と語る。
トラウマからかスクミの症状もあり上手く調教もできない日々。
馬具の工夫、プール調整、調教コースの変更、木曜追い…。
「いろいろやり過ぎて何をやったか忘れてしまったよ」と言葉をこぼすほど試行錯誤を重ね、徐々に症状が改善。

2022年6月19日
苦労の日々が報われる日がきた。
オークスで騎乗した和田竜二騎手を背にマーメイドSへ出走。
10番人気の低評価。
3、4番手につけると苦手だった馬群の中でもじっと脚をため、直線残り1ハロンでリアアメリアを捕まえ追い越し見事に初重賞制覇。

苦難に溢れた馬生でも、支えてくれる人達と二人三脚で乗り越えた先に掴み取った勝利。
その姿に涙が止まらなかったファンも多いだろう。

有馬記念出走のためX(Twitter)でファン投票の呼びかけをファンや担当厩務員が積極的に行い、最終順位は38位。
有馬記念への出走が叶った。
15番人気のブービー人気ながら6着と大健闘。

その後は五十嵐調教師の定年引退のため西園正都厩舎へ転厩。
マーメイドSで初の連覇を狙うも惜しくも2着に。
2023年12月2日のチャレンジCを最後に引退繁殖入り。
「マイマイ」の愛称で呼ばれ、引退特集が組まれるほどたくさんの人々に愛された競走馬馬生でした。

引退後は故郷、コスモヴューファームへ繁殖入り。
ライバルだったウインマリリンとイチャイチャする様子や、同父のウインルーアとウインマリリンをめぐる泥沼の三角関係などが多数の見学者に目撃されている。

ウインマリリンは社交的なタイプのようだが
彼女は一途なタイプのようだ。


毎日杯

メイショウタバル
坂井瑠星騎手
2024年3月23日
阪神11R 曇/重 芝右1800m

ゴールドシップ産駒を知る人ほどゴールドシップ産駒っぽくないと感じる馬がメイショウタバルである。

皐月賞のトライアル競走であるGⅡスプリングステークスに登録し出走馬の中でも有力視されていたが、開催3日前に左前肢にフレグモーネを発症したため回避。

毎日杯に特別登録はしているものの出走を見送るのではと思われていたが、無事に回復し出走確定。
上籠助手によるとフレグモーネ一歩手前の症状であったため毎日杯へスライドすることができた。

上籠助手は「フレグモーネの一歩手前の症状。熱もすぐに引いて乗り込みは十分。獣医さんからもゴーサインが出ているからね」と万全の状態を強調する。「新馬の時から芯が入っていたけど、もっと良くなってきた。道悪でもノメらない。パワーは相当ある」

3月23日
数日前から続く雨で馬場は重馬場に。
抜群の調教であったがフレグモーネ明けともあり、10頭中5番人気。
最有力馬は日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ)を制したノーブルロジャー。

いざ、スタート!と思いきやゲート入りからごねるごねる。
ゴールドシップ産駒らしい枠入りからゴールドシップ産駒らしからぬ好スタートで逃げるメイショウタバル。
1番人気ノーブルロジャーを引き連れてタフな馬場をマイペースで走る。
綺麗なコーナリングで直線を向くと荒れた馬場の最内を爆走。
そのまま後続を突き放し、逃げて圧勝。

なんと6馬身差の圧倒的な勝利であった。

この勝利に競馬ファンはざわめき、ゴールドシップ産駒ファンはドン引きした。

詳しくは紹介記事をご覧ください。


GⅡ/J.GⅡレース別優勝馬

目黒記念

ウインキートス
丹内祐次騎手
2021年5月30日
東京12R 晴/良 芝左2500m

母イクスキューズ
母父ボストンハーバー

ウインキートスの仔馬時代の情報はほどんどないが、仔馬たちだけの放牧時にはいじめられていたそうだ。

補足
イクスキューズの子供たちは所属厩舎だけでなく外厩にも恐れられるほどの気性難として有名。
特に姉たちが多く所属した鈴木伸尋厩舎は一体何をされたのか、ウインキートスの全弟ウイントレメンデスが入厩したころの近況には事あるごとに姉たちの気性の悪さが引き合いに出される始末。

例:2023年10月19日更新のウイントレメンデス近況
「一度使って少しピリッとしたところが出てきて、イクスキューズの血が出てきたかと思いましたが、それでも姉のマハロなど牝馬達に比べたら全然いいですね」

ウインキートスを語るには丹内祐次騎手が欠かせない。
丹内騎手はビッグレッドファームグループお抱えのいわゆる「主戦」と呼ばれる騎手であり、ゴールドシップ産駒にも数多く騎乗している。
当時の成績は正直褒められたものではないが、彼の成績はゴールドシップ産駒がデビューした2019年を機に右肩上がりとなる。

丹内騎手の年間勝利数
2016年 20勝
2017年 28勝
2018年 12勝
2019年 27勝→ゴールドシップ産駒JRAデビュー
2020年 29勝
2021年 38勝→キートスと目黒記念制覇&入籍
2022年 64勝→キャリアハイ
2023年 53勝

結婚や経験など様々な要因はあったと思うが、大きなきっかけの1つはウインキートスでの目黒記念制覇だろう。

2021年5月30日
目黒記念の東京12Rはダービーのすぐあとのレース。
ウインキートスはスタート後トップウイナーの2番手につけ2頭のスローペースの逃げに。
前2頭が後続を引き連れ最後の直線へ。
いっぱいになったトップウイナーが沈む中、先頭に立ったウインキートスがそのままゴール板を駆け抜ける。
8番人気ウインキートス、2番人気ヒートオンビート、3着に15番人気アドマイヤアルバが入り3連単994,120円の大万馬券となった。

また目黒記念の牝馬の勝利は88年メジロフルマー以来、33年ぶりの快挙。
丹内騎手、初のGⅡ勝利となった。

丹内騎手はウインキートスを「キーちゃん」と呼び、「キーちゃんは手放したくない」と多大な愛情を注いでいた。

以降も丹内騎手は幾度となくゴールドシップ産駒を勝利へ導いた。
特にローカル戦での強さは目を見張るものである。
ゴールドシップ産駒マスターと呼びたい。

ウインキートスは2023年2月18日ダイヤモンドSを最後に引退繁殖入り。
引退後は故郷のコスモヴューファームで繁殖入りしている。
エヴァーガーデンと仲良く過ごす様子がX(Twitter)にあがっていた。


サンスポ賞フローラステークス

ゴールデンハインド
菅原明良騎手
2023年4月23日
東京11R 晴/良 芝左2000m

母オレゴンレディ
母父Shamardal

オークスへの優先出走権をかけたフローラS。
スローペースの展開のなかゴールデンハインドは逃げを選択。
見事逃げ切りフローラS制覇。
フローラSでは1993年ヤマヒサローレル以来30年ぶりに逃げ切り勝ちとなった。
また所属する武市厩舎は初の平地重賞であった。


2024年3月現在、腰角の骨折で長期休養中。

実は彼女の全姉コスモジェニーもレース中に左第三中手骨骨折を発症し天国へ行ってしまったが、ゴールデンハインドも症状次第では命の危機すらあった怪我であった。

検査の結果、九位に一生を得て最悪のケースを免れた。
自然治癒を待つしかない箇所の骨折だけに、現役復帰は厳しいとの見方である。

2024年3月15日追記
2024年3月14日
ラフィアン公式にてゴールデンハインドの引退が発表された。

武市調教師「残念ながら、競走馬としての再起は厳しいとのことで、競走能力喪失の診断が下りました。繁殖としての道は残されているそうなので、今後は鉾田へ移動させて様子を見てもらいます」

残念ながら競走馬としての復帰は叶わず引退に。

発表では繁殖入りは決定しておらず、繁殖入りを「目指す」段階であり、近況を読む限り今は骨折の治療に専念しなければいけない状態のよう。

それでも命さえあれば夢を紡いでいけると信じています。
どうか無事に怪我が治りますように。

ずっと先の未来。
母馬として、黄金の帆船の帰還を祈っています。


東京ハイジャンプ

マイネルグロン
石神深一騎手
2023年10月15日
東京9R 曇/重 障害芝3110m

母マイネヌーヴェル
母父ブライアンズタイム

OPを連勝した五十嵐騎手から石神騎手へ乗り替わり。
重馬場もなんのその。
乗った騎手が口をそろえて「飛越が上手い」と言われる低く安定したジャンプで見事勝利。
このレースで「重馬場の鬼」も追加された。
石神騎手曰く「7割の出来」で重賞初制覇。

詳しくは紹介記事をご覧ください。


阪神スプリングジャンプ

マイネルグロン
石神深一騎手
2024年3月9日
阪神8R 曇/良 障芝3900m

2024年、マイネルグロンの再始動は阪神スプリングジャンプ。
昨年の中山大障害に続き石神騎手の強気な発言にゴールドシップ産駒ファンは怯えていた。

心肺機能が本当に凄い
新しい障害界のスター
競馬が近いことを馬が理解できている
僕の中では3強ではなく1強
普通の競馬ができれば負けない
ライバルどうこうより、グロンにアクシデントがないように乗るだけ

マイネルグロンの実力は分かっているけれど、それはそれとしてライバルたちを迎え撃つ「王者」としての立場に慣れていない産駒ファンはプレッシャーに押しつぶされそうでした。

2024年3月9日
マイネルグロンは4枠4番
同レースに出走したゴールドシップ産駒のワンダークローバーは8枠9番
スタート後はいつものように掛かりながら5番手へ。
逃げるはネビーイームとニシノデイジー。
大逃げを期待されていたロックユーは後方からの競馬。
4番手につけると前3頭を射程内に入れ次々と障害をクリア。
残り400m。
先頭を走るネビーイームを飛越しながら追い越す。
最後の直線。ラストの竹柵障害もクリアすると持ったままゴール板を駆け抜けた。

圧巻の7馬身差の圧勝。
2着馬とのタイム差1秒2(7馬身差)は歴代3位タイの記録であった。

阪神SJ史上では2020年オジュウチョウサンの1秒4、2018年アップトゥデイトの1秒3に次ぎ、2005年ナムラリュージュと並ぶ3位タイ。

ちなみに終始最後方付近を追走していたワンダークローバーも最後の直線を良い脚で追い込み、ハナ差の6着とブービー人気ながら大健闘。
展開が合えば勝ちを狙えるのではという良い走りでした。

ラフィアンで更新された近況にはまだまだ成長途中であることが示唆されている。
(競馬は解ってないけどゴールは解っているマイネルグロン…)

石神深一騎手「前走が本当に強い内容でしたからね。今回も仕上がりは良かったですよ。同じ走りができれば勝てると思っていました。この条件でも道中、我慢できていたのは収穫だったと思います。折り合えるようになってきていますね。競馬を覚えてきていますし、馬自身、どこがゴールなのか理解しているように思えます。本番も楽しみです」

そして9年連続重賞制覇となった石神騎手からと青木調教師からは再び(主に筆者を)怯えさせる発言が飛び出した。

石神騎手「中山大障害が圧巻のパフォーマンスだったので、アクシデントにだけ気を付けて、普通に回ってくれば負けないだろうと思った。スターになれると思っているし、連勝は必須。それで結果を出してくれる馬が偉いと思う」
青木調教師「あくまでここはステップなので、次の中山グランドJでもいい競馬をしたい」

連勝は必須。
あくまでステップ。

次走、初挑戦の中山グランドジャンプではどんな発言が飛び出すのか。
楽しみでありつつその時までにメンタルを鍛えておきたいと思う筆者です。


GⅠ/ J.GⅠレース別優勝馬

優駿牝馬(オークス)

ユーバーレーベン
ミルコ・デムーロ騎手
2021年5月23日
東京11R 晴/良 芝左2400m

母マイネテレジア
母父ロージズインメイ

JRAの優駿牝馬(オークス)の記事

ゴールドシップ産駒の重賞馬として記念すべきGⅠ、クラシックレースを制したユーバーレーベン。

とねっこ時代はまさに生きたぬいぐるみ。
本当に可愛いから見てほしい。
可愛すぎて「かわいい!」って言う。
写真集待ってます。

下記のぬいぐるみ写真の記事をご覧ください。

牝系はビッグレッドファームが誇るマイネプリテンダー牝系。
近親には重賞馬がずらり。

ユーバーレーベンを探せ!
3世代連続GⅠ、J.GⅠ馬輩出

つまるところはビッグレッドファームの箱入り娘である。

ユーバーレーベンは疝痛というお腹が痛くなる症状に苦しみながらもフラワーCが3着、フローラSが3着と好走。
惜しくも優先出走権を逃したが収得賞金で大舞台への切符を掴み取った。
ライバル白毛のソダシに初めて勝利し新馬戦以来の2勝目で樫の女王へ。
2021年3月に亡くなったビッグレッドファーム代表、岡田繫幸氏へ捧げる勝利であった。

また21世代の牝馬クラシックは
桜の女王 白毛のソダシ
樫の女王 青鹿毛のユーバーレーベン
秋の女王 赤くない黒鹿毛のアカイトリノムスメ
と三色分かれた美しい並びになった。

Mデムーロのコメント
「3~4コーナーを上がっていく時が楽で直線はジリジリだけど最後まで伸びてくれた」
「昔から良い馬に乗せてもらっていた。勝って(岡田さんを)思い出しました」

屈腱炎が多い牝系、最後は自身も屈腱炎を発症し故郷のビッグレッドファームへ繫殖入り。
古馬戦では牡馬相手に果敢に戦い、初の海外戦であるドバイシーマクラシックでも紅一点ながら見せ場を作り5着と大奮闘。

その名の通り「生き残る」を体現した生き様は記録にも、人々の記憶にも残る競走馬となった。

引退後は(繁殖入り後につけたベンバトルが不受胎だったため)「うまカルフェスin新ひだか」に出演したり、わずか数日で群れのボスになったことが話題に。
以下ボスになったユーバーレーベンの動画。


中山大障害

マイネルグロン
石神深一騎手
2023年12月23日
中山10R 晴/良 障害芝4100m

母マイネヌーヴェル
母父ブライアンズタイム

マイネルグロンの母はマイネプリテンダーの唯一の娘であったマイネヌーヴェル。
ゴールドシップ産駒のオークス馬ユーバーレーベンとは同い年の姪っ子と叔父の関係である。

マイネルグロンを探せ!

紹介記事に詳しく書いてますのでここでは中山大障害について記載。

障害の絶対王者オジュウチョウサンが引退し障害戦国時代となった中山大障害。
鞍上は前走東京ハイジャンプで五十嵐騎手から乗り替わりとなったオジュウチョウサンの相棒で有名な石神騎手。

レース前に発した石神騎手の超強気なコメントにも注目が集まった。
「負けたら乗り役(自分)のせいです」
「障害界を盛り上げるためにスターを誕生させたい。ポストオジュウ?その素養、期待もありますよ」

観客が至近距で撮影した低く安定し貫くような飛越は「ミサイル」と比喩され、その得意の飛越でスピードを落とす事なく逃げるニシノデイジーとビレッジイーグルを捉えると、J.GⅠ初挑戦ながら4連勝中の破竹の勢いそのままに中山大障害前年王者ニシノデイジーを10馬身差の圧勝で飾ったマイネルグロン。

マイネルグロンと青木調教師との間にある点と点がつながるような不思議な縁にも涙。

ビッグレッドファームで放牧地をゆったり歩くマイネルグロンを見た青木調教師の感想
「牛か」

石神騎手の初めて跨ったときの印象
「牛みたい」

青木厩舎での愛称は「グーちゃん」である。

JRA賞受賞馬

2023年度最優秀障害馬

マイネルグロン
青木厩舎所属

勝ち上がれない平地時代、障害への転向、調教師定年引退での厩舎解散。
障害で才能爆発、自業自得の怪我連発。
話題が多いゴールドシップ産駒の中でも煮詰めて焦がしたような濃いエピソード満載なマイネルグロン。

2023年はOP戦連勝から騎手乗り替わりで障害王の相棒石神騎手とタッグを組み、運命に導かれるように4戦4勝の無敗で中山大障害を制覇。

295票中279票を獲得。
オジュウチョウサンに次ぐ通算5頭目の障害競走年間無敗の最優秀障害馬(グレード制導入後)に選ばれました。

青木孝文調教師のコメント
「まずシンプルにうれしいです。本当に光栄です。中山大障害を無事にゴールしてくれて、G1を勝っただけでは最優秀障害馬のタイトルを取れないとは思っていたので、大障害を含めたそれまでのレースでの走りも評価していただけたのかと思います。素直に喜びたいですね。生産、育成をした牧場のみなさん、馬主さん、多くの方に支えられてここまできて、お世話になった方に大きな勲章でお返しできたのは良かったと思います」

岡田紘和代表のコメント
「本当に意外なほど順調に行きまして、最後の中山大障害も強い勝ち方をしてくれました。自分でも驚きでした。(今後について)3月の阪神スプリングジャンプを経て、春の大目標である中山グランドジャンプへ順調にいければいいなと思っています」


〇〇〇勝目メモリアル

中央100勝目

キントリヒ
戸崎圭太騎手
2022年4月3日 中山5R 3歳未勝利

地方100勝目

レースアルカーナ
大山真吾騎手
2022年7月8日 園田4R C3ー

中央200勝目

キントリヒ
岩田望来騎手
2024年3月2日 中山9R 潮来特別
1年5か月ぶりの勝利(3勝目)

中央100勝目と中央200勝目が同じ馬なんてコトある?
そう!ゴールドシップ産駒ならね!

地方200勝目

メイショウミチロク
多田羅誠騎手
2023年10月22日 高知6R 第2回バルバル特別


厩舎メモリアル

武市康男厩舎

ゴールデンハインド
開業18年目(2023年)の成績
厩舎平地重賞初勝利(フローラS)

青木孝文厩舎

マイネルグロン
開業8年目(2023年)の成績
厩舎重賞初勝利(障害レース)
厩舎J.GⅡ初勝利(東京ハイジャンプ)
厩舎J.GⅠ初勝利(中山大障害)
厩舎JRA賞初受賞(最優秀障害馬)

清水久詞厩舎

JRA通算400勝
2023年11月26日 京都6R 3歳以上1勝クラス
優勝馬マイネルエンペラー

石橋守厩舎

メイショウタバル
開業11年目(2024年)の成績
厩舎重賞初勝利(毎日杯)


騎手の〇〇勝利メモリアル

テオ・バシュロ騎手JRA初勝利

2022年8月28日
札幌12R WASJ第4戦
優勝馬アインゲーブング

短期免許で来日したフランスのバシュロ騎手。
このときはまだ未勝利であったバシュロ騎手は初騎乗、5番人気という状況での勝利に馬上で大きなガッツポーズ。

バシュロ騎手のコメント
「今回はこのような機会を与えていただき、素晴らしい経験になりました。
 以前からC.ルメール騎手を含め、日本の競馬にはいつも注目していたので、今回このような素晴らしい馬をオーナーから提供いただき、感謝しています。
昨日は4着に入れたのですが、レースの感じを掴むのが難しかったです。2日目にはさらに良い成績を取りたいと思っていたので、ゴールの瞬間は腕を上げました。皆様から温かい声援をいただき、嬉しいです」

丹内騎手GⅡ初勝利

2021年5月30日
東京12R 目黒記念
優勝馬ウインキートス
詳しくはレース別優勝馬の項目へ

丹内祐次騎手通算400勝目

2022年8月21日
札幌3R 3歳未勝利
優勝馬マイネルキング

この時マイネルキングは3歳未勝利戦の開催終了が迫った8月21日。
あとがない状態で選択したのはまさかのダート。
ダートを大の苦手とするゴールドシップ産駒の傾向を知っている身としてはあまりにも大きな博打。
しかし数多のゴールドシップ産駒に騎乗してきた丹内騎手の手腕にて見事に勝ち上がり、マイネルキングの初勝利と丹内騎手通算400勝というダブルメモリアルな日になりました。

出身地の北海道で当時現役44人目のJRA通算400勝を達成した丹内騎手。
丹内騎手を尊敬する同僚は多くメモリアルには10人以上の騎手が祝福に集まった。

丹内騎手のコメント
「北海道で達成できて最高です。騎乗依頼に恵まれて感謝しています。100勝まで苦労したので、まさか自分が400勝もできるとは思っていませんでした。大した先輩じゃないのにこうして(ジョッキー仲間が)来てくれてうれしい」

バウルジャン・ムルザバエフ騎手JRA初勝利

2022年12月18日
中京2R 3歳以上1勝クラス
優勝馬ルーパステソーロ

3年連続ドイツリーディングのムルザバエフ騎手。
逃げた3頭が横に広がる展開。
3頭の内一番外にいたルーパステソーロが先手を奪いそのまま逃げきり勝利。
短期免許で来日しこのレースで13戦目の初勝利でした。
ルーパステソーロは2年1ヶ月と4日ぶりの嬉しい2勝目。

ムルザバエフ騎手のコメント
「初勝利は、とても嬉しい気持ちですし、オーナーに感謝しています。日本の競馬はレベルが高いと認識していますし、このような場所で騎乗できることを嬉しく思っています。日本の競馬ファンのために、これからも頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いいたします」

石神深一騎手の記録

2023年中山大障害勝利で8年連続J.GⅠ勝利。
優勝馬マイネルグロン
詳しくはレース別優勝馬の項目またはJRA賞受賞馬の項目へ

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