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ゴールドシップの受胎率・月別種付け頭数の調査

はじめに

この記事は有料記事です。
調査に至った経緯を載せておきますので、読みたいと思った方はご購入いただければ読めるようにしています。


筆者がウマ娘から競馬にハマった頃のこと。
ゴールドシップの情報を調べるうちに受胎率に関する情報を見ました。

・ゴールドシップは受胎率が高い
・受胎率97%
・高齢牝馬も受胎させる

ほうほうなるほど、と当時は鵜呑みにしていましたが
ゴールドシップを調べていくうちにそれがネットに書かれた誤報だと判明しました。

最初のつぶやきが精査されることなく広まるのはネット特有のものではありますが、ここでさらに疑問が湧きました。

ではゴールドシップの正しい受胎率はどれくらいなのか。

受胎率への疑問

受胎率について調べるうちにこんな記事を見かけました。

その種牡馬の受胎率を測るには、JBISのサイトを用います。種牡馬の名前で検索して、種牡馬情報のタグの中にある世代・年次別のボタンをクリックします。
そうすると、種付け年度ごとの種付け頭数や生産頭数が出てきます。種付け頭数とは、厳密に言うと、種付けした繁殖牝馬の頭数ではなく、何回種付けをしたかの回数です。
同じ繁殖牝馬が1度で受胎せずに3回種付けに来たとしたら、種付け頭数は3とカウントされます。
一発で受胎すれば、繁殖牝馬は1度しか種付けに来ませんから、つまり生産頭数(産まれた産駒の頭数)÷種付け頭数が、その種牡馬の受胎率ということになります。
もちろん、繁殖牝馬側にも受胎率の良し悪しがありますので、種牡馬だけの問題ではない面も多々ありますが、ある程度の母数があればおおよその受胎率は測れるということです。

記事内に実際のJBISの世代・年次別のページがあり、実際にゴールドシップを確認してみましたが、記事に認識のずれがあるように感じました。

スタッドブック及び競走馬ふるさと案内所に年次別の種付け頭数が掲載されていますが、JBISの世代・年次別と同数になっているからです。

種付けした牝馬一頭一頭の名前が公開されているスタッドブックと同数ですので、JBISの種付け頭数が「何回種付けをしたかの回数」というのは間違いかなと思います。

続いて受胎率の計算方法。
上記の記事とYouTubeで見かけた(どの動画だったか覚えていなくてすみません)受胎率の算出方法

生産頭数(生まれた産駒の頭数)÷種付け頭数

=出産率では?

受胎率としていますが。
つまりはスタッドブックに表記された「死産、流産、生後直死」を不受胎にカウントするということ。
スタッドブックで上記の表記がされている産駒には「産駒なし」と表記され、JBISの世代・年次別の生産馬にはカウントされていません。

上記の計算は死産、流産、生後直死を牡馬側に負わせており、お助け寺と評されるゴールドシップのように受胎しづらい体質の牝馬や高齢牝馬が多い種牡馬はそうでない種牡馬に対して受胎率が悪くなるのではないかと思い、死産、流産、生後直死は一度「受胎」したからこそ生まれた結果ではないかという考えもありました。

長くなりましたが、以上の疑問を経て筆者はゴールドシップの受胎率をスタッドブックとJBISの内容を参考に導き出そうと思うに至りました。

しかし大々的に公開する内容でもないため(結果としては噂通り高受胎率でした)鍵代わりに有料記事とさせていただきます。
大まかな内容を記載しておきますので、有料でも知りたい方はどうぞ。

内容

①ゴールドシップの受胎率、出産率及び血統登録率
・何を不受胎とカウントするか受胎とするかの判別、計算方法
・年次別種付け頭数と受胎頭数、不受胎及び不受胎で配合変更した頭数
・種付け頭数、受胎率、受胎頭数、不受胎頭数を合わせたグラフ
・まとめ

②ゴールドシップの月別種付け頭数
・種付け年の月別の種付け頭数
・種付け頭数と繁殖初年度牝馬の頭数、ゴールドシップ不受胎で配合変更した牝馬の頭数
・まとめ

注意事項

この記事の内容は2024年8月時点のものです。
この調査は素人の筆者がスタッドブックとJBISの内容を元に目視で確認したものです。
素人の調査内容ですので数え間違いや後述の点である程度の数のブレがあると思います。
あくまで筆者の疑問を解決するためですので鵜呑みにしないでください。
また調査結果はゴールドシップの紹介で必要分をXにて公開することもあると思います。
受胎率自体のグラフはXにて公開しております。
全文の無料公開予定は現時点でありません。
有料部分の無断転載はお断りいたします。

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