蜩洗髪日

天気　晴　33/26
体重　0.1減(前日比)
筋トレ　やったった

朝
　　温いコーヒー
　　水

昼
　　日替定食チキンハーブソテエ　　
　　　　図書館内カフェＦにて
　　　　この過不足なく小ざっぱりと完結した宇宙よ

なんぞ
　　なし

夜
　　Ｋノ国屋にて好きなん買ーて
　　　　帰りしなひと駅戻ってまで
　　　　あて親にも言うてえへんけど
　　　　Ｋノ国屋でたまに散財してますぅ
　　　　“そんかし”ＳＪＩ井では鐚銭一文遣わんしな

短歌
　　金色のぶ厚な句集押さえ読む腕の下からノンブル這い寄る

口語譯：おへん、どこいったんにゃろ、いやどないしょ。
今日ぉはいちんち図書館詰めとって目玉の鮮度著しく落ちたよってシャーレに寒天培地作ってそこぃ取り外した目玉のへて冷蔵庫入れとったんにゃけどおへん。いま目ぇ見えんよーなってるし手探りでしか探せへんけどここの家の冷蔵庫は酒以外入っとったためしおへんよって手探りで分かる、おへん。どないしょ。
あ、この濡れた仔犬のごときニホヘはプチ仔さん姉さん。え、シャーレとスプンの音すんにゃけどまさかまさかあれデザート違いますよってまさかまさかええーっ。
ど、どんな食感どした？

自分が鈍くさいのは人生の早いめに近所の子ぉらとの走りごくで知らされた。
次に頭も大してよーないのんを知らざるを得なかった。
広大な砂漠を感じた。
更に、お人に好かれるカードもあまり持ってえへんことを自覚した。
開き直った。
でも手先だけは並みよりやや上くらいに器用と思い込んでいた。
そんなわけおへんかった。

手早くするってことができないので、寝過ごしたら寝過ごした時間分きっちり遅刻するどむならんっ。
それが怖くて二度寝は絶対にしない。
眠いより、おのれの愚鈍を眼前に突き付けられる怖さが勝つのだろう。

しかし最近分かったことがある。
洗髪時に頭の鉢360度どこでも、生え際から頭頂部に向けて左右の手先を素早く動かすと、まるでヒグラシが鳴いているような音のすることを。
例えば両のこめかみに十指を置く、始めはややゆっくり、つむじに向けて徐々に速度を上げて擦り上げていく。
カーナカナカナカナカナ…夏の夕間暮れ。