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荒ぶるトマトゥル日

天気 曇時折るに雨 21/16
体重 0.2減(前回計測値比)
筋トレ せず


熱い和紅茶
温い珈琲

なんぞ
チェコ産のビール
大好きな日本のふつーのふつーのビールはぐひぐひ飲んでしまうので、飲みにくいものを少しずつ飲む
内臓がぎゅっとするほど苦い
ほな飲まんといて
アテは焼いたお揚げさん
さて昼寝
伏見稲荷千本鳥居を駆け抜ける夢でも見よう

遅いめの昼
ヴィドフランス デンマークウィンナーロール
少し前までの金銭感覚では、都内に綺羅星のごとく現れては消えるお洒落パン屋に比して比較してみると比較的にヴィドはお安く、根拠なくつまらん思いで出勤する平日の朝、やさぐれまぎれに4つ5つ盆にのへても合計金額が記憶に残らぬくらいの立ち位置であったと思うが
いまは違う
わたしの稼ぎが減ったのか、もしくは世の中全体の物価が上がったのか、あるいは自分が正気になったんか
たぶんそれ全部
デンマークウィンナーロールだけ買い帰る
どむならん


自作トマトソースのパスタ
カットorホールトマト缶ってのは、トマトにトマトピューレーを加えたもの
あらごしトマトってのは、トマトだけを濾したもの
そやし濃い
ーと、つい最近知って
トマトソースを煮込む際、笊を蓋にするとコンロ回りに飛ばず便利
ーと、ついこないだ知って
爾来、トマトソースを作り続けている
旨いわあ
ああ今回もチーズ買うのん忘れたなあでもなくてもじゅうぶん美味しなあ
最後は皿をなめる
ぺろっぺろなめる
眼だけで周囲を見渡しながら
だあれも居やはらへんのんに

短歌
・此方此方にピンク黄色と春闌けて子らは息呑むいといと凄し
・逢魔時コンビに向かふ洗い髪今日最初の外気吸ひつつ
・あるいはと喰いはぐる末うけがひて狩りて狩らるる野生に溺る
・喰ひ詰めて佇む崖の垂直を這う波しぶき嗤うがごとく
・鋭角の頬もて淡く微笑ふ君喰詰者となりしいまなほ
・ふと剥いた甘皮すらも捨てかねて新たな土地に吾いま怯ゆ
・窓外の軍艦浮かむ内海に旅情湧き立つ着任初日

ゆいとうないけど
あて、彼の人の野生に惚れててんな
野生の芸術家という佇まいに

ネコ科の獣がぶっとい前肢をくにゃりくにゃりと繰り出してこっちに向かってくるときのような
あの眼ぇが好きでしてん
誰のものにもならず、安易な名称すら与えられること拒む気迫
いつか喰い逸れ、この世から抹消されるかもしれない
滅亡の予感の波しぶきをいつも顔面に感じながら
稜線をひとり歩く背筋のうねり

でもそんな美しい獣も消えてしもた
危険でなければ芸術ではない
なんてもう、かさんといてな
さいなら

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