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ER: 問診スキル3

忙しい救急外来でも、オープンクエスチョンは大事

no evidence です。

問診時にご家族も一緒に同席されることがあります。まず最初にオープンクエスチョンである程度自由に喋ってもらうようにしています。

私   「今日はどうされました」
患者さん「それがですね、昨日から・・・」
ご家族 「それがですね、先生。この人、昨日から熱が出て大変だったんです。それで肺炎になったら心配で連れてきたんです。◯◯◯~~~」
患者さん 「それでですね」
ご家族 「この人、あまりうまく伝えられないので、それで食欲もなくなって点滴してほしいんです」

上記は極端ですが患者さんよりもご家族が喋りだして、患者さんが喋る機会を逸してしまうことがあります。ご家族の気持ちもわかりますが、患者さん本人からの言葉が一番大事です。
そのような場合に、

「診察の上で一番大事なのは、患者さんご自身の言葉なので、まず患者さんに状況を説明して頂こうと思います。その上で不足な点があれば、最後に教えて頂けますか?」と説明しています。

この問診のやり方で御本人が一通り喋った後に、大幅な追加修正をご家族が言うことはあまりなく、きちんと患者さんの言葉に耳を傾けているという点でも、信頼・信用に繋がります。

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