「痛み止め」の説明

救急外来では、アセトアミノフェンの注射薬やジクロフェナク坐剤など使用することがあります。

使用後に「痛み止めがあまり効いていない」と言われることがあります。実際は効いていることもあります。もちろん、効果がないから痛みが強いことがあります。

痛みの評価は主観的な要素が大きく、患者さんの痛み止めに対する期待値によっても変わります。

医療者は痛み止めは原因を解決するものではないので、あくまで対症療法であることを理解しています。

自分は痛み止めを使用する前に、「これから痛み止めを使います。今ある痛みが半分くらいになったら充分痛み止めの効果があると判断します。」と伝えています。
これによって、痛み止めを使えば痛みが完全になくなるはずだという誤解が解けますし、痛み止めを使ったのに痛みがとれないのはおかしいと思ったりもしなくなります。

このちょっとした一言を伝えることによって、患者さんの満足度もかわってきます。

救急外来は一期一会のことが多く、忙しいので、ちょっとした一言が大事です。

No evidenceです。


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