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ER: 問診スキル 5

既往歴の続きです。

no evidenceです。

ある一定の年齢の患者さんで、「これまで病気したことない」といった場合には注意が必要です。

病院を受診していない=健康とはならないからです。
企業などの健診や、行政の行っているがん検診や健康診査などがあります。

基本的にはある一定の年齢を超えれば、このようなサービスは無料で行えます。

「これまで病気したことない」といった場合や、現在かかりつけの医療機関がないような患者さんには、検診などを定期的に利用しているか確認をします。

検診などを全くうけていない。となれば、健康に対するリテラシーが低く、実は生活習慣病(糖尿病など)を抱えている可能性なども考えなければいけません。

また、検診などを受けている場合には、そこで指摘されたものを確認するようにしましょう。
「少し、血圧が高い」「少し、コレステロールが高い」「少し、糖がでている」と「少し」と枕詞がつくことが多いですが、鵜呑みにしないようにしましょう。
「具体的にはどんな数値でしたか?」「要精査や要受診などの記載されていた項目はありませんか?」などと一歩踏み込んで問診するといいと思います。

また、さらに丁寧に行うならば(ERは時間的制約があるため必須ではないと思います)、歯科通院を行っているかも問診するとよいでしょう。継続して歯科通院しているかで、健康に対するリテラシーを推測できます(まったくの個人の主観ですが)。

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