働きまくっていたら20代で大動脈瘤、心臓弁膜症になった話の記録-1


あんまり人に言うもんでもないので、特に人に詳細には説明してこなかったですが、ふと思い立って誰か今後の人のために記録を残すことにしました。

自分自身も、手術の前に機械弁はどうなのか・ワーファリンは面倒くないのか、なんかをネットで調べまくったので、やってみてどうなのか、そこら辺の感想含めて記録しておきます。
(自分のためでもあるので、時系列に書いていて少し冗長です。気が向いたらワーファリンはどうかなど要点だけを纏めて記事にします。)

前提として私は20代男性です。
奴隷労働に従事していたところ、ある日突然片目が5分見えなくなって、病院に行ったところタイトルの症状が判明しました。

それなりに忙しく働いていたので、
片目が見えなくなってもその場では軽くみてしまって、仕事もあるしな...病院はいいか...と流しかけていたが、後から振り返れば片目が見えなくなったことが命を救ってくれた。

片目が見えなくなる、というのは頭痛の前駆症状の閃輝暗点(虹色のギザギザしたやつが視界を覆い尽くして見えなくなるやつです)などとは全く違って、右目の視界の1番下から本当に墨で塗りつぶすように2-3分かけて右目の視界全部が真っ黒になっていった。
そして、そのあと同じくらいの分数をかけて段々視界が上から下に回復した。

閃輝暗点だとか目のピントが合わないとか、酷いと失神するというのは普段無理して働いていたせいでそれなりにあった。
ので、またなんだか調子悪いけど病院行く時間もねえな、ということでその場では流してしまった。

で、それが起きたのが休日の15時頃だったが、そのまま夕ご飯を食べに行き、帰宅して寝る段になって家族にそのことを話した。
ふざけんな今すぐ病院だこの野郎、とお叱りを受け病院へ行くことに。
とは言え休日の夜なので救急しかあいていない。

救急車を呼ぶのは気が引けたので、#7119に電話して救急行くべきなのか?行ける病院はあるのか?相談したところ、とりあえず救急は行け、但し眼科医と循環器系のどちらもあるところに行けと言われ、近隣の病院でそれらの領域をカバーしている病院を5個くらい教えてもらった。

上から順番に電話をかけたが、意外にも緊急性は無いという判断の先生が多く、どうしても気になれば週明けに来いということだった。

率直に言えばやや拍子抜けしたが、自分は相変わらず少し面倒だなという気持ちもあったので、じゃあ平日時間あったら行くかなと思って切り上げかけたところ、家族からは絶対に今すぐだ、というコメントを貰い、改めて#7119に電話して少し遠い病院達を改めて教えてもらった。

相変わらず緊急性が無い、担当医が今日いないから無理と言う病院が多かった中で、一つだけ今すぐ救急車で来い、という病院があった。

自分は相変わらず事態をやや舐めていたので、救急車は大袈裟だよと思ってタクシーで深夜25:30頃に出発した。
到着すると、すぐ救急の部屋に行くのは想定通りとしていきなり車椅子に座らされたのでびっくりしたのを覚えている。

そのままレントゲンやMRIを撮って2時間くらい経ったところで先生達が来て、緊急入院が必要、2週間ほど入ってくれと伝えられました。

この段階になると自分でも何だかやばそうな気がしてきたので、一瞬仕事が頭をよぎりましたが死ぬ可能性とは比べられないと思って全てを放棄することをこの時に決めました。
新卒から数年間土日もケータイを見続け仕事最優先でやってきたので、自分の中でここが一つ決定的に気持ちが切り替わったのを覚えています。

どうやらMRI程度のことでは正確な原因は分からないようで、その場では原因も何も言われず、脳梗塞患者専用の救急病棟に連れていかれました。
(ここで脳梗塞の可能性があるんだなということを察しました。)

大学時代に怪我で何度か入院したことがありましたが、今回は一般病棟では無い、24時間看護師が部屋にいる場所だったので改めて何だか大変そうだとビビったのを覚えています。
そのまま、心電図や酸素濃度センサーを付けられてベッドに寝かされ、その日はそのまま終わりました。

翌日から毎日CTやらエコーやらの検査を続けましたが、やはりすぐには原因が分からないようで確か1週間ちょっとそのまま経ちました。

1週間ほど経ったタイミングで病名を伝えられましたが、そこで伝えられたのが相当でかい大動脈瘤が心臓のすぐ上にあるということでした。

僕も何のことなのか全然わかりませんでしたので簡単に説明します。

そもそも片目が見えなくなったというのが、一過性の脳梗塞だったのですが、要は血栓(血の塊)が脳の血管に詰まった状態です。
ただこの血栓が小さくて脆かったので、詰まってもすぐに溶けて5分くらいでまた目が見えるようになったんですね。

つまり、どこからか血栓が血管を通って飛んできたわけですが健康なら血栓なんて出来ないのでその理由は何かということになります。

続きはパート2へ



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