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ミステリ小説の舞台化って難しい

舞台『ある閉ざされた雪の山荘で』

観てきました。
そしてその後に原作も読みました😂
言いたいこといっぱいある😂😂😂

ネタバレ満載の感想です。









舞台を観る前に取り敢えず予習はしないでおきました。そうする方が楽しめるので。
ホントーに、予習しなくて良かった😂
私、基本的に何でも原作厨なので、原作と違うやん!!って若干オコになるとこだった😗
何回か観ると別物だしなって納得するんですけどねぇ、、、今回何回も観れんし😗


まだ何も知らなかった時、
公演情報として、キャスト全員が出た時にふと思いました。
香盤ラストの人が犯人じゃないの?って
大体、ミステリ作品の香盤順って、犯人ラストなんですよねぇ、、、🙃
役が大きいから。

今回の出演者、全く存じ上げない方々ばかりだったのですけど
SNSというものは非情なものでして
いいねの数で人気が図れちゃうものなのです。
主演さんは勿論だけど、ラストの今江さんが中々の人気さんで
つまりそんな人をキャストにもってくるこの役は重要な役=犯人
なんじゃないかなぁ、と疑っておりました。ええ。見てる途中で、舞台の久我と同じタイミングで核心に変わりました(笑)

入来さんも、ドラマとか出てる売り出し中な方なのにあんなちょい役無かろ?絶対何かあるだろ?
って思いながら観てたけど、ラストに納得いたしました。

犯人を隠すタイプのミステリ小説を実写化したり舞台化したりアニメ化したりすると
役者さんなり声優さんなりの『格』で、ある程度予想がついちゃうんですよねぇ
それは何か元のミステリ小説の楽しみを壊しちゃうから、どうなんだろーって思いました🙄
そういう推理も楽しみの一つかな。
実写化するのも難しいもんですね。




で、原作読みましたよ。
犯人知ってる上で読むと、
あー!!これ叙述トリックやん!ってなりました。なるほどなるほど🤔

この小説、物語の中から読者である自分に向けて
犯人はお前だ!
って言われるのが醍醐味なわけですよ。
それで、神の視点が神の視点じゃなかったことがトリックなわけで。

映画だときっと、カメラに向けて言うんでしょうね。わりとあるあるトリックではあるんだけど。
映画やドラマだと、まさしく視聴者は映像を見てるから、このトリックは活かされやすいんだけども
舞台だとちょっと観客の視界が広すぎて向かないんじゃないかなぁ😂
というかもしかしてこのトリックは諦めたのかな🤔
私、舞台観た時にそういう気持ちにはならなかったし……

原作に寄せるなら、犯人の雅美は観客席に座らせるという演出をしたらいいのになーとか思いました。
流石にそれは無理としたら、ホールの客席の一番後ろから登場したらいいのにとか思いましたが、あのホールだと無理ゲーだなぁ😂

それから久我の独白は客席降りでやったら尚明白な気も……
始めの客席降りが若干その意図だったりするんかな??
舞台化に向かない作品ですね😂

神の視点が神の視点じゃなかった
という最大のトリックを無視してもちゃんとおお!!となる推理劇になっているところが
流石に東野圭吾さんで野坂実さんだと思いました😗



意図的なのか分からないけど
意図的だったら野坂さん凄いと思った点。

①殺人場面の犯人さん。
名探偵コナンや金田一少年とかに出てくる真っ黒な犯人さんみたいなやつなんですけど、
これ、本当にその役者さんがやってたから、身長でわかるんですよね。

第1の殺人の犯人さんはさ、明らかに背が高い人や低い人じゃなかったから、雨宮や由梨江ではあり得なくて。
で、第2の殺人の犯人さんは、何か背が高くて、私この人雨宮にしか見えんのだけど??ってなりました。

これ、別に役者さんそのままやらなくても良かったんじゃないかなぁ、、、バレバレやん
と思ったのですけどね。

最後に雅美が「分かってた」と言うのと同じ意味で、観客に分からせようとして『わざと』わかりやすくしたのかな?と思いました。
が、原作読んで気づきました。雨宮の長身設定は原作準処なんですよね……

暗闇の中、殺される由梨江の演技を褒めた雅美さん。つまり、声以外の何となーくな姿もうっすら見えていたのではないの?
当然、由梨江と対する本多と雨宮の身長差に気付くはず……
わざわざ雨宮を長身設定にしてるってことは、この場面で、この犯人は本多じゃないということに雅美は気付いた
という事の伏線じゃないの?それを分かりやすく意図的に野坂さんは表現したんじゃ?
原作には描かれてないけど……🤔
とか思いました。


②死に方
あらすじを見た時に、本当に殺人が起こってるのか否か?を表現する時って
「死体」をどうするんかなって思ってました。
死体見たら死んでるか死んでないか誰でもわかるし🤔
この話はそれを「演劇」としてて、「消してる」ところがなるほどーって思いました。

温子が殺される時、
コードで絞められて
ウッッ😵!_(¦3」∠)_バタッ…
みたいな感じなのですが、
いやいや、そんなコードで首絞めるくらいでそんなすぐ倒れんでしょって見ててツッコミました。
窒息死でしょ?
人間1分くらいは頑張れば息とめられるんだから、それ以上長い間気管を圧迫しないと意識失わないでしょ??
由梨江の時もそうだけど、首絞めて殺すって中々大変ですよ……

原作だとじっくり絞めてる感ある描写に感じましたけど、舞台はあっさりに感じました🙄

それを「だって演劇だから」本当に死んでないから、あっさりなのよという演出であるならば
観てる人に分かりやすく提示した演出による伏線なのでは?ってなると、めちゃめちゃなるほどーってなりました。
真意や如何に。


③👻温子さん
舞台ならではの演出?の👻温子。
👻というか久我のイマジナリーバディなんですけど(笑)
これは温子の出番を増やす大人の事情なんかな、とかもちょっと思いましたけど(笑)

この👻の存在が、久我の独白を独白らしくしてるというか、久我の一人称の場面だと分かりやすく表現されてるなーと思いました。


④カラーリング
映画準処なのか?何故か衣装がカラーリングされてるんですよね、皆さん。
原作に指定されてるのは温子だけで、これは毛糸の話が出てくるからなわけですが。
おそらく、温子の衣装を浮かせない為に全員にカラーリングしたんだと思うんですけどね、
犯人の本多が「黒」なんですよねー😂
いやー、犯人が黒って、この上ないヒントやん😂😂😂

👻温子が白のワンピース着てますけど
👻な意味合いもあるんだろうけど、最初の被害者は犯人じゃないから「白」なんかなぁとかも思いました(笑)


⑤原作本
最初の方に温子が講談社文庫のガチ原作本を持ってる場面がありました。
見てた時は、ちょ🤣🤣原作本じゃん🤣🤣🤣ってなってましたが、終わってから振り返りますと、
お芝居の中にこのお芝居の話をメタ的に出す、つまり、このお芝居の話は作り物なんだぜ、という伏線の為なのか?と


いやぁ、野坂さんすごっ




犯人の動機の部分、本多さんが言ってくれてましたが、
その嘘は酷い

雅美の色々は、確かに自業自得というか、雅美が甘く無いかなぁって思ったり。
演劇を「エンタメ」とするなら、カネとコネも実力の内なのよ……雅美ちゃん

けど、温子ちゃん、その嘘はやべーわ🙂

この話、山ちゃんの天の声が演出家の東郷さんみたいですが、
私、東郷さんは全部察してたんじゃ無いかなぁって思いました。
だからその、ごちゃついた団員達のために外部の久我を採用したんかなって。
新しい風を吹かせる、みたいな🙄

ひたすら喋る久我くん、
涼宮ハルヒのキョンみたいだなぁとか思ったり。


私が観た初日はえーっと皆様台詞カミッカミで😅(噛んでない人も勿論いましたとも)
あんまりこう、舞台慣れしてない方々なのかしら……と思ったのだけど
主演の室さんが挨拶で、「ちゃんと台詞言えてるか是非観に来てください(笑)」ってネタにしていて
つよっ!!
って思いました🤔
こういうアドリブ力というのかな?やはり芸能人だなぁと。

舞台は90年代ということですが、
個人的に温子のセーターと貴子のポニーテールは90年代じゃないよーなと思ったり。
90年代にあんな前後で長さ違う裾のセーターってあったかな。存在くらいはある?
貴子のあの結んだ後に引き出す系のポニテも今風かな🤔

あえて90年代としたのは
スマホやネットを出さない為なのかな?


推理して色々考えながら観るのは楽しかったです🥳
お芝居か本物の殺人かという点で、私は東郷さんの指示に乗っかった殺人事件かな?と思って見てました。

分かってて見たら伏線いっぱいあるのかなー☺️もう一回觀れるの楽しみ☺️☺️

 

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