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阿国観に行った公演の感想もとい妄想です😅

朗読舞踊劇 Tales of Love「阿国-かぶく恋、夢の果て-」

演目内容の感想ですー。
長いです😅


千秋楽見終わった後、
何か放心?憔悴した感じでした。


楽の挨拶で泣いたせいもあるけど、物凄く何かストーリーに入り込んでしまった公演だったなぁと思います。


余韻に浸る……のも良いんだけど、私の場合余韻に浸り過ぎて阿国の亡霊みたいになりそうなので
ちょっとひとまずプツっと糸を切って頭を切り替えるために
感想を纏めました。いや纏まってないけど😅


元々、細かい点に気づくタイプではなく、一方しか見てないこと、
昔はレポしようとして色々覚えようと見ていたけど、何か楽しめてなくない?って気づいてからは、覚えることを放棄して見るようにしてるので
そもそもあんま覚えてないです😂


それから、解釈違いで演者の表現不足だと思われるのも嫌なんだけど、
そもそも同じ物を見ていても、人間って自分の心うちによって捉え方が異なると思うので、

そういう風に見る人もいるんだなーくらいに思って欲しい😂😂


🌸🌸🌸🌸


昨今流行りの朗読劇、まともに見たことはないのですが、漫画とかのやつなら、キャラクターの扮装をしてやってるのは知ってます🤔
ぶっちゃけ劇じゃなくて朗読劇なのは経費削ごにょごにょなのかと思ってます。
舞踊と朗読の融合はどうなんだろ?って興味津々ではありました。

いざ見てみたら、なるほど、朗読劇って昔慣れ親しんだドラマCDの実写版なんだと思いました🙄
朗読と舞踊の融合も、いわゆるミュージカルで主役が歌ったりしてる後ろとか、心象を表すダンサーとか単純にダンス場面を担っている、と思えば、なるほどーーでした。

今回は、洋楽で日本舞踊を踊ってらしたので、
宝塚見慣れてると全く違和感なかったです(笑)


ただ、まぁ、朗読劇??っていうくらい皆さん演技してました😂😂😂
台本いらんくない?って思いました(笑)
日替わりで来られてた声優さんはまだ、台本読んでる感ありましたが😂


🌸🌸🌸


ストーリーを説明すると、


元スーパーダンサー阿国のお付きをしている三十郎の元にお偉いさんの使者がやってくる。
「ちょっと久々に阿国に踊って欲しいんやけど😗」と依頼。
何年も踊っておらず病んで療養中の阿国を😟と思いながら断れない三十郎。

そこから三十郎がストーリーテラー📖となって、自分と阿国の出会いから、阿国がなぜそうなってしまったかを語る。

三十郎は孤児で、阿国に拾ってもらい、「菊」という名前をもらって育ててもらう。芸を仕込んでもらい、一緒に過ごすうちにいつしか阿国に恋心🫶を抱く。
阿国は自分の芸を磨きながらも、自身を認めてくれたスター🕺山三と恋に落ちる💏。そして山三から名前をもらう菊もとい三十郎。
山三と共に作り上げたかぶき踊りを披露する前に、山三戦死👼。病む阿国🤢。報われない恋の三十郎💔。
それでも阿国は舞の中に山三と自分を見て踊り続けるも、病む一方で終ぞ踊るのをやめる。

冒頭に戻り、踊りを頼む三十郎に、「お前が踊るんだよ😗」と言い残して阿国他界👼。
自分が阿国になるんだーー😭と代わりに舞を披露する三十郎。

阿国の心は日本中に時を超えて存在しております。めでたしめでたし🐤


みたいな感じ🤔

メインキャストの阿国と三十郎がスイッチキャストで役替り、山三役が日替わり、
ということで、色んなキャストのパターンがあるので、演技が様々なんですけど
ストーリー展開?ラストのオチが全て違う気がしました。
同じ台本でこうも違うんだなぁ、、、とびっくり👀



一番最初の
瀬戸阿国、綾三十郎、竹内山三パターン、

阿国がお母さん、山三がお父さん、三十郎は幼くて、山三を好きな阿国が好きだった
みたいに見えました。

山三が包容力あってかつ自分に絶対の自信を持ってる感があり、阿国は自分の物でそれは揺るぎないと思いながら、三十郎に対して息子のように接してる?
と感じました🤔

取り敢えず三十郎、絶対山三に勝てんわ
って思いました。

阿国を失った悲しみを堪えて、最後に舞う、というような感じでした。

だから、最後、三十郎幸せになって😭😭😭😭😭って感じましたし、
もし阿国と山三に娘がいたら、絶対三十郎の嫁だった!!と思いました。
(ということを友人にどこのヴェネチア!?ってツッコまれました(笑))


次の
綾阿国、瀬戸三十郎、竹内山三パターン

ちょっとあやなちゃん初の女役!ってところに意識が向きすぎて、他をあんまり見れてなかったんですが……
キャピキャピツンツン阿国で可愛かった😳

瀬戸阿国と違って、純粋、素直、心のままに生きてる感。瀬戸阿国は母性に溢れてて、包容力あるんですよね。

そして瀬戸三十郎はこれまた、どちらかと言えば可愛かった綾三十郎と違って
カッコいい!守ってくれそう!騎士!!
もはやお姫様と騎士感!!

だからこそ、山三と三十郎はより男同士のライバルに見えました。

が、

やっぱり山三の揺るぎない愛されてる絶対の自信感があり、三十郎が敵う感じはあまりなく……でもちょっとだけ、三十郎がホント騎士みたいだから、
お姫様と騎士の物語もあったんじゃ、と思わなくもなかったです。

そして、阿国が激しくて、山三が亡くなった後の気持ちの高ぶりようが、何かもう凄かったです。
阿国の「好き」が全力で一直線で、全力でお芝居って感じでした。
全力だからこそ儚い……本当に消えてしまいそうな阿国でした。

三十郎の最後は悲しみを堪えるというより、受け入れてる感があり、
あ、ハピエンだわこれ、って感じでした。

現世はハピエン、阿国と山三は天国で結ばれてデュエダンしてるんだわーー😗
みたいな。



なるほどー、阿国と三十郎の違いがこんな感じなんだーーと思って見た次の
瀬戸阿国、綾三十郎、土屋山三パターン、

結論から言うと、一番恋愛してた!!

三十郎に対して、竹内山三が山三パパのようだったのが、普通に男と男でした。

初日より若干三十郎が大人びて、山三役の土屋さんが若いからか、
阿国と山三が対峙するときは、そんなに若い山三じゃないのですが、
三十郎と山三が対峙する時の山三が、ちょっと若さをのぞかせて、やんちゃくれてる感があって

男と男、恋敵同士に見えました。

三十郎がいつ恋心を自覚するんだろうなぁ、と見ていたら、
阿国と山三が再開したところで、お似合いな二人を見て、
あー、恋心を自覚したと同時に失恋したんだなー……と思いました。

そして恋心に蓋をしたのに山三が暴いてくる暴いてくる(笑)

お酒を呑み交わす場面、
初日の三十郎は、ただただ寂しさに溢れてるんだろうなーと思い返していましたが、
この回の三十郎はホントに敵わない恋心を押し殺してる感じで

切なかったーーーーー


最後の場面も、
この9年間、阿国は自分だけの阿国だったのに、やっぱり最後は山三に連れて行かれて、
それが阿国を自分だけのものに囲ってしまった罰のようで、
もう悲しみを押し殺して押し殺して舞う最後の舞、

一番泣いた回でした。


あーー切なかった。


この山三と綾阿国パターンが見てみたかったです。恋愛ドロッドロになりそうで🤭


次の、
綾阿国、瀬戸三十郎、石谷山三と
瀬戸阿国、綾三十郎、石谷山三パターンは
残念ながら見られず〜〜

どんな感じだったのかなーと思って見た人の感想漁ってみたら、山三が三十郎に対して兄弟みたいだという感想をみつけ、
そうか、山三お兄ちゃんだったのか、
と思いました。


そして次、
綾阿国、瀬戸三十郎、高木山三パターン

高木さんがちょっと皆さんよりお年が上なんだよなぁ、どうなんだろう?って思いながら見てました。

結果的に、阿国と山三は、かもめのニーナとトリゴーリンみたいだなー?と思い、
この回は何て言うか、
阿国→三十郎の愛を感じました。男女の。

綾阿国はちょっと大人びた阿国になってました。


山三がもはや踊りの神様で、踊りの神様に憧れる阿国。
三十郎は最初から阿国を愛しているんだけど、同じように自分をみつけてくれた三十郎を阿国も愛している。

でも、阿国は三十郎とは一緒にはなれない……踊りの神様がそばにいるからかな?

阿国は三十郎の自分への気持ちを知っていて、でも応えてあげられないから、お酒を呑み交わす場面で、三十郎を振ってあげたのだと思いました。

そうして西国巡業の間に多分三十郎は気持ちにケリをつけたんだろうなーーと思った矢先の山三戦死、壊れる阿国。

最後は山三の姿を借りた踊りの神様の化身が阿国を高みに連れていって、
阿国は、三十郎に応えてあげられなかったけれど、その代わりに自分の全てを三十郎にあげるから、お前もこっちへおいで
って言ってるようで、

阿国×三十郎ルート来たああああ!!!

みたいに思いました🤭


で、このパターンって千秋楽も同じなんだよなぁ、と思い出し。
初日の、山三に敵わず阿国を連れて行かれた三十郎から、最後の阿国においでって言われてるような三十郎、

何か、全公演通して、三十郎が何回も人生を繰り返し回帰して、色々な阿国と山三に会い、色々なルートを繰り返した最後にトゥルーエンドを迎える

みたいなストーリーなんかこれ???

ってちょっと思いました。


私が最近人生回帰もの、転生令嬢ものの漫画やらラノベをよく読んでるせいだと思います。
多分違う😂😂😂




ところで、山三役はもう一つ、主君の蒲生さんの声をする場面があるのですが、
その声色が三者三様で面白かった🤭

初日の竹内さんはおじいさん変声、みたいな感じで、あー、年上の主君なのね〜という感じ。

2日目の土屋さんはイケボ!!ちょっと蒲生さん、言ってることもイケメンだけど声もイケメン。きっと山三さんとは幼馴染みみたいな主従関係だったんだろうなー、酒を呑み交わしながら言ったんだろなーという感じ。

そして高木さんの蒲生さんは、今際の際の老人で、あっっっめっちゃ今遺言聞かされてるーーーーーみたいな感じでした😂
でも高木さん2日目の蒲生さんは今際の際感薄れてた😂😂😂面白かったのに😂😂



そして次の
瀬戸阿国、綾三十郎、高木山三パターン

うん、何ていうか……いやだいぶ失礼な気もするんですが……山三おじいちゃま?みたいな😂😂😂

山三の三十郎への目線がやっさしーの何のって。山三様、三十郎が可愛くて可愛くて仕方ないように見えました。
だからこそ聞き分けの良すぎる三十郎が余計に心配なのかなぁ。

席的に、三十郎が酒を呑み交わす場面で、綾三十郎越しに高木山三さんが見えたんですけど、もー、めっちゃ優しい視線で、孫が可愛くて仕方ないおじいちゃんみたいだった😂😂😂

その目線に気づいてない三十郎からは
「私から阿国様を全部持って行かないで、山三様」って副音声が聞こえるようで、

違うよ〜〜阿国からの贈り物(名前)を奪おうとしてるんじゃなくて、君が可愛くて仕方ないから自分の名前をあげたかっただけだよ〜〜

って言ってあげたかった😂😂

山三からの愛に気づいてない三十郎でした(笑)
だから最後もやっぱり阿国が居なくなって悲しみを堪える舞って感じでした。
綾三十郎のオチはいつもメリバになる😂😂


ここで、全パターン終わったから、
明日はこのマチソワ逆パターンとして、
最後は阿国×三十郎ルートのハピエンなんだな!


と思って迎えた千秋楽、
瀬戸阿国、綾三十郎、高木山三パターン再び。

これまた昨日とは違ってて
綾三十郎が、瀬戸三十郎みたいだった👀

山三は三十郎に過去の自分を見てるようで歯がゆいんだろうな、という感じでした。
聞き分けの良すぎる三十郎がちょっとでも我儘を言ってくれたら、全然身を引くのになぁ〜感を山三から感じました。

三十郎は阿国と山三の仲に入れない悲しみは感じるんですが、何か最後は成長して、
今までの悲しみを押し殺した最後ではなく、全部受け入れて、阿国として未来を生きる、みたいな。

瀬戸三十郎のラストのようで、初めて綾三十郎でハッピーエンドになった!!って感じでした………👀


そして、ラストの
綾阿国、瀬戸三十郎、高木山三パターン

ハピエンルート来るわ!?って期待してたら
全然違うハピエンが来ました!???

昨日よりはちょっとキャピッと感が復活した阿国でした。
でも何かちょっと、瀬戸阿国っぽい??と思って、慈愛と母性を感じました👀

最後の場面が一番最初の瀬戸阿国っぽくて、まさにお母さんのようでした。

けれど、一番最初の綾三十郎は悲しみを堪えていたけど、最後の瀬戸三十郎は未来を見据える強さを持っている、そんな違いがあり、
全ての恋とか愛とかひっくるめて、踊りとして昇華され、まさにハッピーエンド、

みたいな。


取り敢えず以上のような妄想を考えながら楽の後の新幹線で憔悴しきってました。

宝塚は、最後大体フィナーレにパレードがあるから、ある意味お芝居の余韻が吹っ飛ぶんですよね〜

だから、楽しかった!!😆😆😆😆
で終了しちゃう。


何かこんな妄想色々考えまくったコンテンツ久々で、楽しくもあるんですが、
わりと疲れました(笑)


以上妄想劇場でした。


🌸🌸🌸


音楽もずっと頭に残っていて、
奏者3人なのに音が全然寂しくなかったなーと思いました。
ちょこちょこあった効果音が楽器だということに気づいたのも後の方でした😅
げんこつのポコッ!って音が可愛らしく、そりゃそんな音じゃ痛くないだろ🤭🤭って思ったり、
心が動いた場面の鈴の音が印象的でした。

CD買えば良かったかなーーー🤔


🌸🌸🌸


個人的にツッコミたいところ2点。

「女は芸がもひとつでも、体売ったら暮らしていける、そやけど男の菊が芸無しやったら」
って阿国のセリフ🤔

そやなー、この時代の女の人はそういう生き方あるよねーって思ってたけど、後に山三様が
「お前は男だが、白粉を塗れば高貴の姫でも裸足で逃げ出すほどに美しくもなれる」
って三十郎に言ってて、

ちょっとまって😂😂お菊ちゃん超絶美少年やん😂😂😂😂お菊ちゃんも体売って十分生きていけるけど、どうなん阿国はん?

って思いましたーー(笑)

あれは美少年の自覚がないお菊ちゃんに、そんな人生歩んだらあかん!と言っていたのか……???


もひとつ。

私、かぶき踊りって、男女が入れ替わって踊ることを指してるのかなって思ってたんですが、調べたら、それに限らず、かぶいた姿で踊るのがかぶき踊りというようで……

藤の間での舞、かぶいてなくない???と思うのだけど………
普通に阿国が女で三十郎が男よね??
普通の格好してるよね??
普通に綺麗な舞じゃない??

と。
それともあの衣装はかぶいてるの???

ここんところよく分からんなー?と思ってます。はて。


でも、役者によって表現が違う舞は素晴らしかったです😊
綾阿国のややこ踊りの幸舞音さんの踊りが無邪気で可愛くて、ホントに踊りが好きなんだーー!って感じました。
瀬戸阿国のややこ踊りは、ほら、私綺麗でしょー?私を見て!!っていう風に見えて面白いなー、と思ってました。


取り敢えず皆良かった!!
演技もホント素晴らしかったです🥹
あやなちゃんも勿論だけど、皆さん演じ分けが上手かったーーー🥹🥹

関西へ西国巡業して欲しい……また観たい!
と思うと同時に
今このときこの場所でこのメンバーだからこそできた作品で
たとえ同じメンバーでも同じ物は多分もう一度は作れない気がするので
だったら今のままそっと心に閉まっとく方が美しいんじゃないか
とも考えたりします。


良いもの見たな〜〜って思いました😊

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