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2021年ことじめ

2021年は新しく初めたものが多かった一年でした。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。一つ一つ振り返りをおこなってまいります。

●2021年はデプスデータの時代!現実的になったDXを推進していく
被雇用者としてプロ意識をより強化
   - AIコンサルティングのプロになる
   - 通信企業勤務としてのプロ意識を醸成する(働き方改革)
   - 社内起業・社内ベンチャーの推進・躍進
自らの事業推進・ブランディング
   - NousLagusでの事業開発
   - 個人事業のクライアント拡充
   - 「キレイなデータ」ブランディング
人としての魅力
   - ヘルシーな生き方を体現する
   - 多様な文化に触れる(語学力)
   - EI(感情的知性)を高める

筆者note「2021年ことはじめ」より

今思い返してみると、この宣言から実際にあらゆる方面に進めていくことができました。

本当に学びが多かったことは、最も大きな収穫であるし、このような一年を大きな区切りと決めていた27歳を始まりとして作っていけたのは、喜ばしいことだと思います。


2021年はデプスデータの時代!現実的になったDXを推進していく

これはまさに、自然言語処理や強化学習、マルチモーダルな学習に関する研究が増え、同時に一つ一つのデータセットの価値を考える発表が多くみられたことからも、実際にその流れはあったのかなと素人ながら感じています。

DXについても、いくつかの企業では、戦略コンサルが考えた大きな絵を、いかに実際に起きている問題に対して実装していくかという取り組みが増えたように感じています。

これによって求められるのは、それらしい情報ではなく、一人一人がどのような仕事をして、どのような認知プロセスで、業務フローを流しているかが重要になってくる大きな流れです。

この仕組みがさらに高度化されれば、最初の企画段階から実装スピードを加速させる提案が可能になると思います。


自らの事業推進・ブランディング

  • 会社設立

  • ブランディング

  • 強みを活かす

こちらは十分ではなかったものの、会社設立という形でスタートダッシュを切ることができたのは一つの成果です。

1月3日にこの目標を掲げていた時は、正直すぐに会社設立に至るとは思っていませんでした。

1月5日にyentaでお会いした方が声をかけてくれたところから、全てが走り始めた一年となりました。

出会いは大切ですが、その一瞬一瞬の意思決定を弛まず行い続けられていたのは、このように一年の目標を立てたり、日々思考しながら自分の中でアウトプットしてきたものがあったからだと思います。

こうした活動は大変だし時間はかかるけれども、今後も大切な時間の一つとして行きたいと改めて感じることができました。


ブランディングをしっかりして、パーソナリティやアイデンティティを他者から見た時にも確立できるようにしたいと思っていました。

あらゆるやり方を考えていましたが、一番の貢献をしてくれたのは「会社というアウトプットを行う」ということでした。

思ってもみなかったのですが、ずっと話してきた「きれいなデータであふれた社会」が、ビジョンとして掲げるだけで、実に多くの人に届いたのです。

そして、私の元にはたくさんの「きたないデータ」が集まりました。

これは本当に大きな発見で、当たり前ではあるけれども、ここまで反響があるとは思っていなかったです。

「配属がうまくいかない」「自分のやりたいことがわからない」という話を時々耳にしていましたが、それらは交渉も重要だし、権利や制度の話とするのも良いけれども、自らがアウトプットするという方が効力が高いと身をもって感じました。

それまでは、「株式を持っていないのだからそりゃそうだろう」くらいの解像度でした。(これも株式を保つことが会社や場を所有することではないということに気づいてなく、このようなことを気軽につぶやいていたことを今では恥じています。)

スタンスを表明することは、時によっては加害性を孕んでしまうことだし、なければ良いものであるのかも知れません。しかし、それ以上のものが得られること、人類として集合知を増やしていけることから、アウトプットをしているということはとても重要な要素であると改めて自らの考えとすることができました。

上記の考え方についても、現在は「場は誰にも所有されないものとして存在している」として理解することができています。

これまでの考えは個人におけるブランディングでしたが、今後は「データとは何か?」という問いそのもののブランディングも必要となります。

現状では、DXは「経営企画や特命部門が行っている本業とは異なった特別活動」というイメージが拭いきれていないように感じます。

マーケティングを行うマーケター、HRを行う人事のように、一つの職種としてデータを扱う人がパーソナリティやアイデンティティを持った一つのキャラとして会社内に認識される必要があると強く感じました。


強みを活かすことが大切であると、自らの経験をもって知れたのも収穫でした。

特に副業起業では、いかに時間という資産を循環させていくかが重要であると感じました。

いかに一人一人の強みを把握し、マネジメントコストを最小限にしながらも、チームとしてのパフォーマンスを最大化するかを考えました。

最初は、少し頑張ってみようかな、と思って取り組んだことがいくつかありました。しかし、私が3時間かかることを、平気で15分で終わらせる人がいます。15分ルールもわかっていたし、ドラッカーが大好きなので強みを活かすことも頭に入っていたつもりでしたが、「ああ、本当に、強みに集中しないとならないな」と実感することができました。

(もちろん、独立起業の場合は、そうもいかないので、注意ですが…!!)

時間と、強みや成果と、それらのフローをより広い空間で捉えて回していかないといけないと気づきました。

これは物理的な時間や空間だけでなく、いわゆる「社外」の人と関わる時間が増えたこと、その情報量の広がりも自分の中で咀嚼しきれていなかったです。

プロダクト開発が進まなかったことや、UXデザインもユーザーヒアリングをしつつももっとスピード感を持って進めることもできたと思います。

事業開発を行う場合には直近の社会規範ではなく、広い視野で思考を拡張させた上での判断を促す。ないしは、市場規範をベースに意思決定を行うことをしなければ、強みを活かしつつもチームを先導していくことはできませんでした。これは大きな課題として、2022年の宿題とします。

一方で、やらなければならない状況になれば、案外いろいろなことができるようになると学びになったので、自己の能力の拡張、弱みを認知することによる成長も併せて行いたいと感じました。

少しの迷いでもあれば、それはすぐにメンバーに伝わります。代表として、責任を持って、方向を示していける・意思決定できるようにならなければならないと、強く感じた1年でした。


被雇用者としてプロ意識をより強化

これは、正直なところ、反省すべき点が多々ある目標となりました。

提案とは何か、会社が好きであることと自分の強みを活かすということは何か、問われた一年でした。

AI革命を起こしたい気持ちがある中で、AIの資本家であるのか、革命家になりたいのかを前項の目標も相まって強く考えました。

プロ意識を持つということが何かを熟知することができていなかったということも、こういった状況に至った一つの所以であると思います。

まず、プロ意識とは、市場規範だけではなく社会規範も追い続けなければならなかったということに気づくことができていませんでした。

頭の中ではわかっているつもりではあったのかもしれません。

しかし、それらを咀嚼し、自らを持って代謝し、自分の血となり肉とならなければ、自らの活動に変換可能なエネルギーにはならなかったのです。

社会規範を大切にしながら、より大きな力に変えるために、より多くの人を、その人の心を動かせるような取り組みができなければ、成果を持って組織に貢献することはできません。

悔しいことが多かったけれども、この一年で学んだことは何にも変え難い貴重な経験でした。

振り返ってみれば、これらの学びこそが、平易な文章で書かれたプレスリリースよりも、何より自分の財産であるし、あらゆる人と繋がるための資産であると感じています。

社会は調和の中で保たれているからこそ、より広い視点で自らにとっての成長と、社会にとっての貢献を考えて行きたいです。


人としての魅力

2021年は観察(モニタリング)と仮説検証を繰り返しながら、自身がひどく摩耗してしまうことがないように、前に進み続けることができました。

今まではドーパミンのバランスを気にしていましたが、神経科学の進歩をいくつか学ぶことができ、セロトニンとドーパミンのバランスを意識した生活に転換することができました。

日光を浴びたり、リズム運動をしたり、緩やかなテンポの中で生きていくことができたのは、大きな進歩だと感じます。


多様な文化についても、英会話だけでなくそのほかのコミュニティに入ることで知らない知見や経験を得ることができました。

今まで触れてこなかったような人たちとたくさん話して、読んだこともなかったような本を読んだり、考えたこともなかった単語や概念について考えたりしました。

この経験がなかったら前項で話していた業務での反省も生まれなかったし、もっと驕った人間になっていたと思います。

何よりも尊いもので、他の人にとっては今更のようなことでさえ、28歳となった今学ぶ機会が得られたことは、稀有な経験であると感じています。

中学の時に毎回模試の国語の小説の問題が解けなくて泣いていたのですが、この経験を踏まえて考えたら「極論」というものは他の論をも壊してしまう暴力的なものであると自らの言葉でわかるようになりました。

微分と積分についても、何かを理解するための次元削減としての理解しかなかったですが、より拡張された概念として、極論は微分しすぎているもので、積分を持って分布に向き合うことは今まで考えていた以上に意義深いものであることに気づきました。


EIを高めることについては、まだまだ及ばないところが多いです。

2021年の抱負で挙げていた、愛があるところがどこなのかというのはわからないままでした。

時間の浪費と、それによる存在への捉え方は大幅に改善されたように思えました。

しかし、適切な距離感については未だ掴めないまま、試行錯誤を繰り返しています。

アウトプットを起点とした人間関係がつくれたこともよかったと思います。これができる以前の段階からは大きな跳躍が見られたように感じました。

ただ、今年の抱負で引用していた「地球に残されている最後の資源、それは想像力」の意味を大きく履き違えていたように思います。(文章も少し偉そうな部分があるなと改めて反省)

想像力は心理的リソースという限りある資源をもとにつくられるものです。自らが生息する生態系の中で、心理的リソースが枯渇しないようにしなければ、地球全体で想像力という資源を循環させることはできないのだと思います。

私は、地球や社会全体、そして個人のことを考えてはいたけれども、ある特定の集団が獲得できる集合知についての考察が足りていませんでした。

正直なところ、失敗は多かったです。昨年の学習した結果をもっての探索でしたが、それでもまだ至らない事ばかりです。

失敗が多かったということは、学習も多かったということなので、その点についてはよかったと思います。

しかし、だからと言ってEIは対象と対象(多くの場合は人と人)が関係するときに失敗が発生します。

私がいうところの失敗は相手を傷つけてしまうことであるので、学習という利益を起点として、その行いが許されることだとは思いません。

誰も傷つかないということは考えにくい社会ではありますが、思考を拡張させて、未来へ希望を込めて祈り続けることは意義のあることだと思います。

ここに対しては誓いを立てることと、行動変容を実現することでしか改善はないと考えています。

まずは簡単だけれども今日から始められることをおこなっていかなければならないのと、中長期的に普段の努力を行い続けていく必要性があると感じています。

そして、根本的課題は何かを考えていく必要があります。

恩義と和がない場では恥の概念が生まれないので、どんなに好きな人がいたとしても、その場に身を置いてはいけないのかもしれません。

当事者間で課題解決をしたいという気持ちはかなり強いエゴであることに気づかなければならないのかもしれません。自らアドバイスを求めている人に対してしか提案ができない状況なのかもと思います。

また、オプトインとは幻想であるというのはデータを扱う者としてより深く知る必要があったと思います。

相手の認知状況や心理的リソースの状況が確度高くわかっていないのであれば、自らがアウトプットする情報はマネジメントする必要があるし、それはアウトプットを行う者としての責任であると思います。

(一方で、スタンス表明もコミュニケーション観点で必要であるため塩梅は難しく、この文章もその文脈で扱われてしまうのですが…)

それでも集合知への挑戦がしたいのであれば、自社のプロダクトとして、技術を介して行う必要があります。

根本的解決にならないのは課題であるけれども、これらの課題へ挑み続けることは人類の思考を拡張していく営みには求められるものかと感じています。

前提として、エンジニアリング的に考えるのではなく、思いやりをいかに持つかという鍛錬は行うとした上で以下のようにも考えられると思います。

他にも自己防衛が過ぎるのではないか、トラウマが過ぎるのではという課題もありますが、そういった病理化は課題と直接関係はないですし、個人の責任についての議論と独立して存在すると思います。

この内容について、話すことができないという意思表示は、一つ一つの事象への感情とお願いで伝えるようないわゆるアンガーマネジメントの手法ではなく、「影響力の武器」で語られるような、相手が心を開いている状態にどのように持っていくかという土俵で考えることが大切でした。

これも恩人が今回の一件を持って教えてくれた知恵で、このような機会がなければ知ることはなかったノウハウです。

社会規範と市場規範の概念と、「LISTEN」で語られるようなまずは質問してみようという考え方と「ティール組織」のように提案+助言のチームを作り上げる考え方を統合して考えるにはどうしたらいいか、今後も検討していきたいです。


一方で、応援してくれる人がたくさんいるということも知ることができた一年でした。

正直なところここまで多くの方に支えられたと感じる年はなかったです。

これも自らが挑戦をし続けなければ、その発信とアウトプットを続けなければわからなかったことだと思います。

常に自らが生息する生態系がどのように形成されているかにアンテナを貼りながら、感謝を伝え続け、循環していけたらと思います。

おわりに

長くなってしまいましたが、これだけのことをたくさん考え、言葉として出せるほど思考できたことは、紛れもなくこの一年が充実したということだと思います。

この学びは2022年へしっかりつなげていきます。

ご覧いただきありがとうございました!

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