ディズニーランド 感想 2023/10/3-10/5


ちねです。アナハイムの、ディズニーランドに行ってまいりました!
死ぬまでに行きたいと常々思っていたところなんですが、今回はディズニー社創設100周年ということで、「今行くしかあるめえ」と飛行機のチケットとって参上した次第でございます。元祖も元祖、晩年のウォルト・ディズニーが直々に構想、設計して誕生した古き良きテーマパーク。いつものようにアトラクション乗りまくってパレード見て、というだけじゃなく、乗ってる間にその歴史というか元祖の良さというものをかみしめてまいりました。

写真はお城ですね、シンデレラ城じゃなくオーロラ姫のお城です。色もちょっとピンクで日本より小さめ、小ぢんまりしているところがドールハウスっぽくて身近な素朴さを感じますね。紫の垂れ幕はすべて100周年記念の装飾で門にも100と書いてます。さすが張り切っておられる。

カリフォルニア旅行の大取り、今回もめいっぱい感想を書いていきます。アナハイムのディズニーは面積ワースト2位、アトラクション数1位という小さい敷地にぎっしりアトラクションを詰め込んだパーク。なので文字数は他の記事より多め、内容も少しうるさいかもしれません。気力のある方はぜひご覧あれ。一気に見るんじゃなくて暇なときとかにちょっとずつ見ることを推奨します。

1.メインストリートUSA

東京のワールドバザールに当たる場所です。ウォルトの生まれ故郷ミズーリ州の街を再現している、というところもよく知られる話。他国のディズニーランドもたいがいこの大通りはUSAです。
日本との違いは屋根がないこと。ゲートをくぐり橋の下を通れば青空の下にそびえたつオーロラ城が見えます。日本だけ屋根があるのは降水量の多さの違いですね。アナハイムのほうがアメリカっぽさを感じましたが、どちらの道も歩くとわくわくします。

写真の建物知ってるでしょうか、ディズニーランド建設中にウォルトが寝泊まりしていた消防署です、聖地巡礼というやつですね。部屋の明かりを朝も夜もつけていて、ウォルトが部屋からみんなを見ているみたい。夢と魔法の国に、一人の男の精神が根付いています。

1-A.メインストリート・ビークル等

屋根がなくて道幅が広いと何ができるかというと、車が走れます。パークの顔でもあるストリートと城周辺をクラシックな車に乗って遊覧できるわけです。ディズニーシーにもこうした車があったりランドにも緑のバスが走ってますがワールドバザールに侵入することはないですよね。あんな日が昇る前から長蛇の列を作って人でごった返す場所に車なんて通れないので。パレードフロートもある種の車なので、ストリートを突っ切ることができます。

ちねは歩く派なので時間があったら乗ってみようという姿勢で行ったのですがそんな中で目を惹くものがありました。
馬。

ホーレス、ペガサス、ブルズアイにマキシマス。なんとなんとの馬車が動いていました。動物大好きなちね、目当てのアトラクションに乗ってきた後ここに戻って乗りました。蹄の音は心地いよく、たまにいななく馬は可愛い。。当然なでたりなんかはできないんですが毛艶のいいイケメン馬の存在はパークをひときわおしゃれにしていました。それにしても動物を運用するとは。いろいろ課題はありそうなのに平和な雰囲気で感服でしたね。

1-B.ディズニー・ギャラリー



入ってすぐ横にある建物。ディズニーランドの歴史にまつわる展示やプロップなどを飾ってあるいわゆる博物館で、ひっそりと建っている穴場というやつです。

ここが一番感動したかもしれない。当日は100周年記念展示なるものをやっておりまして、ウォルトの生前の活動やディズニーパークの模型、映画のデザイン画などディズニーにかかわるあらゆるものがそろっていました。何度も言いますがこのディズニーランドはウォルトが唯一立ったパークなので、当時の写真なども現地で見ると感動が押し寄せます。アメリカだけじゃなくて、ディズニーシーのアトラクションの模型なんかもあったので展示は世界中網羅していたと思われます。当時直近で公開されていた映画「ホーンテッドマンション」のプロップもありました。いった年が年だけに感慨深いものがありましたね。素通りしなくてよかった。
写真はウォルトがパークの構想を練る時に座っていた公園のベンチです。

もう一つ、ディズニーランドができたばかりのころにウォルトがニューヨーク万博のためにアトラクションをいくつか送ったんですが、その中にリンカーン大統領のアニマトロニクスが演説を行うショーというものがありました。当時の人はびっくりしたんじゃないでしょうか、リンカーン大統領が目の前で動いてしゃべってるなんて。見方によってはアニメライブやVtuberのご先祖様のようにも見える、由緒あるアニマトロニクスです。
展示の奥ではそのリンカーンの演説を聴くことができます。黎明期のアニマトロニクスなんて重い目で見るべきものなんですが、その実おじさんが英語でめちゃくちゃ難しいことを言っているという光景なので、迫力こそあれど教養のないちねには正直心に薄かったかもしれないです。アメリカの歴史を動かした大偉人ではあるので、ローカル向けのショーなのかもしれませんね。

1-C.メインストリート・シネマ

ディズニーの始まりは映画。当時のミッキーマウスの短編映画などを上映していた古めかしい映画館を再現した建物が存在します。中は円形の部屋の壁にいくつかスクリーンがあって、音のない白黒ミッキー映画を上映していました。

ちょっと立ち寄るか、という感じの小エリアですね。子供に見せて休憩するでもよし、静かな雰囲気に少しだけ浸るでもよし、雰囲気作りとしてちょうど良く頑張ってくれているのではないでしょうか。見たことない映画が1個だけあったのでそれを見てからさっと出ました。2-30年代の短編ディズニーアニメを全部見るとかいつかやってみようかな。

1-D.ディズニーランド鉄道

ウォルトの話ばっかりで申し訳ないんですが…彼は生涯蒸気機関車を愛していたということで。パークを建てるにあたってこのディズニーランド鉄道にはかなり思いがこもっていたんじゃないでしょうか。4つほどの駅に停車しつつパークを一周する列車で、道中はそういう設計で作られているのか、各所にある屋外アトラクションの様子が丸見えです。イッツアスモールワールドの裏側を通ったり、オートピア(後述)の道路を一望したり、夢の国を列車で旅している気分。ただの移動手段ではない、ディズニーランドの代表を名乗れる大アトラクションですね。

機関車といえば日本でなじみのあるのはウエスタンリバー鉄道だと思います。日本以外のパークは基本各駅停車の機関車が周回しているんですがウエスタンは一周するだけ。なんでもオープン当時の日本は法律の関係でテーマパーク内に鉄道を敷けないんだとかで、西部エリアを一周する別種のアトラクションになったんですと。

そのウエスタンリバー鉄道のみどころといえば恐竜時代へのタイムスリップですが、こちらアナハイムの鉄道にもあります。しかも日本よりどことなく凝っているような印象があり、かなり長い時間恐竜を見せてくれましたね。それに加えてこの鉄道はグランドキャニオンのトンネルにも入ります。ヤギとオオカミがいるアメリカンな風景をさらに楽しむことができました。洋風なアナハイムとウエスタンな日本、走るエリアだけで雰囲気がだいぶ違います。走る範囲に寄り添った景色はどちらもそれぞれの良さがあるように思えましたね。

2.アドベンチャーランド

2-A.ジャングル・クルーズ

元祖・ジャングルクルーズ。
ボートに乗って南米やアフリカの川を渡り、動物たちに遭遇する探検アトラクション。アドベンチャーランドの顔ともいえる古参ですね。ウォルトがこのエリアに求めていた、アメリカから遠く離れた未開の地への知識と興奮を得ることができます。最近は人種や文化に関する表現に不適切な部分があったことで細々とマイナーチェンジを続けてるみたいが、自然と動物の脅威は今も変わらず大迫力で眼前に現れます。船長さんの軽快なトークも見どころですね、「ホテルミナゴリラ」だとか「思いヤリ」だとか、耳にしたことあるんじゃないでしょか。

ところで日本のクルーズは数年前にリニューアルを果たし、古代の遺跡に宿る神様がゲストを歓迎してくれるプロジェクション演出が追加されてますね。神の御加護でカラフルな壁画が見られたり、夜になると幻想的なライトアップが施される夢と魔法の演出が新たな売りとなっています。こっちはそのリニューアルがないので、いわゆる旧版のつくりとなっているのですが、日本ではいない虎やピラニアなどの動物が元気に生息しているので、同じアトラクションの焼き直しということはありませんでした。特にゲストを食べようと水中から飛び出してくるピラニアには迫力満点。日本よりも自然の脅威を見せつけられたような感覚になりました。ジャングル怖い。

2-B.魅惑のチキルーム

南国の鳥や花が歌を披露するショー。開園当初から存在するディズニー最初のアニマトロニクスでもあります。リンカーンと一緒で本物そっくりの鳥が頭上で人の言葉をしゃべるという体験は当時は驚くべきものだったんとちがうでしょうか。そんなところも含めてウォルトの思いを感じるアトラクションの一つです。
ちねはあまり入った回数は少ないですが、たまに聞くと心地いい南国の音楽は聴いて損のないものだと思います。大好きとまではいかないけれど無いなら無いで寂しいような、そんな存在。日本では南国つながりで乱入魔スティッチとコラボしてますね。あのコラボは日本だけ、実は貴重なバージョンなんです。

スティッチ常駐の日本版はスティッチの映画に使われた音楽が用いられていますが、その経緯がないこのチキルームは当初からのオリジナル音楽が使われてます。ティキティキティキティキ、ティキルーム♪
思わず体を揺らしたくなるはねたリズム、日本にこのジャンルの音楽はなかったので新鮮でした。そのうえMCのスタッフさんが大変盛り上げ上手な人で場はだいぶ盛り上がっておりました。陽気な音楽はいつ流れても人を笑顔にしますね。10分程度でしたがハワイとポリネシアの世界にすっかり引き込まれてしまいました。スティッチには悪いけどあっちより楽しかったかも。

入口内でパイナップルジュースを売ってるので飲みながら見ることもできるようです。ちねは基本果物口にしないんですが。

2-D.インディ・ジョーンズ・アドベンチャー

意外なやつがおりますね。ディズニーシーにあるインディジョーンズのアトラクションではありませんか。シーがないアメリカではジャングルクルーズの隣にありました。茂る高木の奥に佇む遺跡がまた似合ってますね。だいぶ並んだのでこっちでも人気なようです。

インディ・ジョーンズというと秘宝をめぐって古代遺跡で大冒険を繰り広げる考古学者のお話、ディズニーでも何でもないのに作者のジョージ・ルーカスがディズニー大好きなおかげでスターウォーズと一緒にアトラクションがある何とも奇抜な存在です。アトラクションの内容は遺跡に入ったゲストにお怒りになった神様が、映画のワンシーンを思い起こさせるトラップを仕掛けて襲い掛かってくるという感じですね。グラグラ揺れる乗り物や様々な仕掛けによるパニックアドベンチャー感が面白く、ちねにとってシーのアトラクションでもベスト2,3ぐらいのアトラクションです。

日本もアメリカも内容こそ同じなんですが、一番目立つ違いは神様。日本版ではクリスタルスカルっていうきらきら光る髑髏なのに対してアメリカは何というか仏様みたいな感じの像が神様になってます。そのおかげで雰囲気も大きく変わっていて、クリスタルスカルなら洞窟のような青、仏様なら地獄の炎のような赤、と照明の色合いも違っているのです。他には本物の炎を使ったりプロジェクション演出があったりと凝った演出も多め、日本よりも揺れは激しくてスリル満点なので何度も乗ってしまいました。それでも改めて日本のブルーって綺麗だなと比較して思いましたね。

おまけ:蛇が何よりも苦手なインディ、中盤で巨大ヘビが出てくると英語で何か文句のようなものを言ってきます。かわいい。

2-? アドベンチャーランド・ツリーハウス

Coming soon.こちら改装中で入れなかったアトラクションになります。
これ日本にもありますね、アスレチックっぽいツリーハウスです。テーマになってる映画は「スイスファミリーロビンソン」といいまして、無人島へ漂着したロビンソン一家が木の上に家を建てて暮らしていく実写映画になります。その年の映画としては興行収入トップに輝いているので、ディズニー映画史の中でも重要な存在。映画を見た状態でツリーハウスに行くとしっかり映画を再現している部屋なんかもあり、オルガンから流れているポルカも映画そのままです。

というのが日本の話。
アメリカではテーマがロビンソンファミリーから「ターザンのツリーハウス」に変更されていて、アニメ映画「ターザン」の冒頭シーンが再現されていたとか。ターザン割と好きなのでぜひとも入ろうと思っていたのですがまたもやテーマチェンジ。改装工事を行っているのはそういうわけです。
感想書くにあたって調べたんですが、また無人島の巨木に家を造った家族の話になるらしく、ただ今回は映画ではないオリジナルストーリーが展開されるようです。噂ではあの「S.E.A」に関係しているとか…?
S.E.Aがわからない方は、ぜひ東京ディズニーシーへ足をお運びください。

3.フロンティアランド

3-A.ビッグサンダー・マウンテン

こっちではウエスタンランドのことをフロンティアランドといいます。カリフォルニアがそもそも西なので。

ビッグサンダーマウンテンはその西部エリアの目玉ですね。ディズニーのジェットコースター代表、日本では3大マウンテンと呼ばれているやつです。ゴールドラッシュ時代の鉱山を列車が暴走するという聞くだけでもスリル満点な設定、岩だらけの景色や点在する荒野の動物たちなど、普通のコースターとは一味違う独特の世界観がまた心惹かれます。明らかに人や物を運ぶようにできていない。急降下したり速度が速いわけではない意外と優しいコースターなので、絶叫苦手かどうかはこれに乗れるかで決めてもいいかもしれませんね。

一番のポイントはなんといってもカーブ。あまりに急に曲がる列車に体が遠心力で打ち付けられる感覚は乗った方なら覚えていると思います。この曲がり具合がアナハイムではやばい。比較的体格が大柄な自分でも上体を保っていられないほどの大遠心力がかかります。ゲストを岩肌に打ち付けようとするが如くの勢い、あの本気度の違いは気のせいではなかったと信じています。
もう一つ、日本にはないプロジェクションマッピングの演出が追加されていまして、ヤギがダイナマイトにかみついて爆発が起こる、というもの。鼓膜が破れるかと思うほどの爆発音とともに列車が急発進。スリル増大に一役買っています。大きい音が苦手な人には少し酷かもしれません。
そんなこんなで暴走具合が頭一つ抜けているマウンテン。わざわざ海を越えた甲斐がありましたね、同じアトラクションでも侮れないものです。

3-B.シューティング・ギャラリー

西部の街といえばガンマン。射撃ができる場所があるんですよね。ライフル型の赤外線銃で的を撃ち抜くと、何らかの演出が起こるギミック満載のシューティングです。日本にもビッグサンダーの横にひっそり立ってます。お金払わなきゃいけないので体験数は恥ずかしながら1回だけなのですが、的に当たると何が起こるのか子供心にわくわくしたのを覚えております。そんなわけで今回はほぼ初めての感覚で臨みました。

日本は酒場のセットで射撃という何とも治安の悪いテーマですがアナハイムは何でしょう、ゾンビゲームみたいな薄暗い街が舞台でした。舞台が違うのでヒット演出も日本とは違ううようで。建物の電気がつく、墓石が揺れる、死体が飛び出す(!)。おもちゃ感のあるシューティングはなかなか楽しかったです。景品がもらえるとかそういうわけではないのであくまでギミックを楽しむ小遊具。銃が果てしなく重たいので終わった後はしばらく腕がしんどかったです。

3-C.帆船コロンビア号/蒸気船マーク・トウェイン号

アメリカ河シリーズその1。ディズニーの西部エリアはでっかい川が流れていまして、その川を中心にいくつかアトラクションがあります。その一つが巨大な遊覧船で川を一周するアトラクション。東京の夕暮れ時に真っ白なマークトウェイン号に乗ると夕焼けが非常にきれいで、船長のナレーションを聴きながらのんびり過ごすひと時は疲れた体に気持ちいいです。アナハイムにはマークトウェイン号ともう一つ、コロンビア号という写真の帆船があります。アメリカではじめて世界一周した、実在の船をモデルにしてるんだとか。当日はマークトウェイン号が運休中で乗れたのはコロンビア号だけでした。
(ディズニーシーにもコロンビア号がありますが、あれは豪華客船で関係ありません。ただジャンボリミッキー踊るところです)

いい船旅でした。天気が雲一つない快晴で風も気持ちいい!朝に乗った甲斐がありましたね。上記の通り、アナハイムにはウエスタンリバー鉄道がありません。なので川周辺のアニマトロニクスや風景の説明を担うのはこの船です。英語のナレーションは完ぺきには聞き取れませんでしたが、スプラッシュマウンテンやビッグサンダーマウンテンが日本とは違う画角から見ることができてなんだか新しみのある感覚でした。はるか昔に存在したアトラクションの跡地なんかもあって景色は同じアメリカ河でも幾分新しかったですね。
また、マークトウェイン号と違って帆船なので舵輪や発砲可能な大砲が備わっているところも見どころでした。船の柱も見上げることができて気分は海賊のそれでしたね。川なのに。たった数ブロックの敷地内にある川だと考えるとなかなか贅沢な経験です。

そんなアメリカ河ですが、一番の特徴は水上ショー「ファンタズミック!」の舞台であること。マークトウェイン号やコロンビア号はミッキーたちが乗るフロートとして夜は使用されます。コロンビア号もピーターパンやジャックスパロウが乗る海賊船として使われる大役だったそうですが、この時期のアナハイムはファンタズミックが休止中。その雄姿を拝むことはかないませんでした。

3-D.トムソーヤ島

アメリカ河シリーズその2。いかだに乗って向かえる冒険の島です。トム・ソーヤーはミシシッピ州の悪ガキたちが主人公の冒険小説でウォルトが大好きだったと言われているお話、初期の島のデザインもウォルト自身の完全監修だったとか。の割に映画を作ったりする気はなかった模様。が、今はファンタズミックの舞台になったりしている関係で少しずつ改造が施されていまはパイレーツ・オブ・カリビアンの世界になっているのだそう。なのでいかだなど海賊要素がちらほら存在していました。ウォルトさん怒らんかな…まあディズニーランドは進化し続けると本人が言っているので。
日本の島はちゃんとトムソーヤーです。ギミックも充実していてカヌーや船がうるさい賑やかで退屈しない場所なのでもっと人気になってほしい場所でもあります。個人的には子供がめちゃくちゃいる印象。

海賊がいた島って言うのも冒険感があっていいですね。金貨だったり難破船だったり骸骨だったりとテンプレ的なオブジェが散在していました。映画の要素もきっちり折り込んでいてデイヴィ・ジョーンズの宝箱ウィルが2で捕まった原住民の檻(詳しくは映画を)なんかもあったりしました。ただトムソーヤーと同じツリーハウスや水車小屋も残っていたため、子供の秘密基地を賊が占拠したかのようなかわいそうな構図を連想してしまいました。ふーむ、個人的にはトム全振りの日本のほうが楽しいかもしれないなぁ…。ファンタズミックという大ハンデがあるのでこれくらいのほうがちょうどいいかもしれませんね。見れなかったのが本当に惜しい..。

4.ニューオーリンズスクエア

南アメリカはニューオーリンズをテーマにしたエリアです。こんなとこあった?って感じですが、東京だとカリブの海賊周辺がちょうどニューオーリンズのおしゃれな建物を再現しています。日本より広めでアトラクションも一つ多いので個別エリアになってるみたいですね。

ニューオーリンズが舞台のディズニー映画に「プリンセスと魔法のキス」というものがあるんですが、最近その映画をもとに主人公ティアナが劇中で開いたレストランなどの再現ポイントが積極的に追加されているようです。コロンビア号で近くを通ると、映画のオープニング曲が聞こえてきたりします。写真にもカエルになったティアナが映ってますね。日本ではあまり話題にならないなぁ…。Mr.Vとかならいるんですけど。

4-A.カリブの海賊

元祖・カリブの海賊。
ボートに乗ってニューオーリンズから17世紀のカリブ海にタイムトラベル。海賊たちが港町を荒らしまわる場に迷い込む物騒かつわくわくな人気アトラクションですね。陽気なテーマソングとリアルなアニマトロニクスは東京でも全く色あせておりません。20年ほど前にジャック・スパロウの実写映画が公開されてからは人気っぷりに拍車がかかって、今ではディズニーを代表する一大コンテンツにまでなっておりますね。ピーターパンもトムソーヤーも宝島も(あとワンピースも?)、海賊による冒険ロマンというものはいつの時代でも根強いんだなって感じますです。

2,3個違いがある以外は日本と基本一緒ですが、空間が結構広いです。死体が転がる洞窟も燃え盛る街もバルボッサの船も、日本よりはるかにスケールは大きく、元祖の本気を感じ取りました。そして、2回落ちます。落下シーン目当てでカリブに乗る人も多いでしょうなのでこのボーナス落下は体験できてよかったですね。さらにもう一つ有名な違いなのですが、捕まえた女性を売り飛ばすという場面がありまして、これがアメリカでは問題なのか女海賊レッドにすり替わっていました。銃を持って勇ましく吠える姿はならず者なのにかっこいいですね。そこが海賊の魅力でもあるのですが。
ウォルトの遺作だともいわれている元祖カリブ。いろんな感情が渦巻いてとても気分が上がりました。ヨーホー♪

4-B.ホーンテッドマンション(ホリデー)

紳士並びに淑女諸君、元祖・ホーンテッドマンションの項へようこそ。ここは999人の亡霊たちが棲む恐怖の館。子供だましではない、行けば誰もが悲鳴を上げる世にも恐ろしい建物だ。おどろおどろしい音楽と不気味な顔の青白い亡霊たちに背筋を凍らせたものも多いのではないだろうか。
写真をご覧いただこう。君たちのよく知っている建物とはまるで違うはずだ。ここはニューオーリンズスクエア、君たちの国のようなゴシック調ではなく優雅なビクトリア朝の様式を採用している。この一見こぎれいな屋敷が呪われているとは一見誰も思わないだろう。庭では哀れな動物たちの墓や見えない馬の引く馬車が、訪れるものを歓迎しているのだ。
そしてこの季節はハロウィン。悪用たちがいつも以上に浮かれ騒ぐこの時期には皆がよく知っているあの特別ゲストを用意している。ナイトメアー・ビフォア・クリスマスに登場するハロウィンタウンの恐怖の王ジャック。彼は来たる憧れのクリスマスに備えてサンタに扮し、彼ら流のクリスマスを行おうとしているのだ。この時期にここを訪れたのは大変運が良い。この時期に目にできるのはジャックが考えた世にも不気味でいびつな聖なるクリスマスである…..。

…..この辺にしときます。待ち時間が長いと聞いていたので朝一で乗りました。日本のホーンテッド
はモデルがフロリダ版なで、ここはだいぶいつもと雰囲気が違うものでした。
まず日本では伸びる部屋に乗った後すぐ乗り物に乗りますが、こっちは部屋を出たあと少し歩きます。なので肖像画の廊下や胸像がある書斎なんかは歩きながら見ることになりました。いつも乗りながら見ていた場所を間近で見ることができたのはよかったですね。もう一つ大きな点はハットボックスゴーストっていう日本にいない特別なお化けがいます。こいつ帽子をかぶってるんですが、頭を首の上から透明な箱の中に瞬間移動させるというよくわからない能力の持ち主で、最新技術でその技を見せてくれました。ウォルト存命時に技術不足でボツになったゴーストで最近日の目を見たという話ですが、確かにすごいので日本にもぜひ来てほしいですね。あとは全体的にも日本より照明が薄暗いのが恐怖感マシマシ、BGMもピッチがどことなく違っていて海外ホラー映画のような不気味さを味わえました。

そして前述のとおりちねの大好きなナイトメア版をやっていたわけですが、建物自体の構成が違うのでこちらもいろいろ異なってきます。ジャック以外のハロウィンタウンの仲間たちの出番がおおかったです。極めつけはジャックのヴィラン・ウギーブギー。日本では月に影が映って踊ってるだけのあいつが、プレゼントを決めるカジノルーレットを回していました、さすがギャンブル好き。代わりにジャックの出番が少なかったですね。ジャックのフォルムも声も大好きなので、日本より主張が抑え目なのは残念でした。キャラクターで楽しませるよりもホーンテッド自体の恐怖をそのまま残そうとしているような意識を感じましたね。どっちがいいか…やっぱりジャックを見たいので日本版の方が好きですかね。でもサリーやブギーを大目に見られたのはよかったです。ブギー親分は実はアメリカのdハロでも主役を飾ってる大人気キャラなんですよ。

おまけですが、ナイトメア版では大広間のテーブルにクリスマスケーキがおいてありまして、あのケーキは毎年用意している本物のスイーツ。通過するときに甘いにおいがしました。こんなところにもこだわる凝りっぷり。本当にジャックの出番以外は何もかも本格的でした。
豪華な乗り場。みんなハロウィンタウンの住人達です

5.クリッターカントリー

5-A.プーさんの冒険

 「太陽がさんさんと輝き始めたお昼時、ちねは日本のものとは違うというプーさんのアトラクションに向かっていました。ちねのよく知っているプーさんはハニーハントと呼ばれており、ハチミツのつぼに乗って100エーカーの森をすいすいと進んでいく、みんなにとっても人気なアトラクションです。ところが、うわさによるとアメリカのプーさんはハチの巣の乗り物に乗って線路を進んでいく、ピノキオや白雪姫に近いものらしいのです。アニマトロニクスが大好きなちねは、ぜひとも乗りたいと喜び勇んで並びに向かいました。待ち時間はたったの5分で、あっという間に乗ることができてちねはすっごくごきげんでした。

お話の内容は日本とほとんどおんなじでした。ハチミツを探すプーさんは嵐で空に飛ばされ、夜に不思議な夢を見た後でついに大好きなハチミツにたどり着くのです。それでも線路に乗って進んでいくので作りは日本より簡単、日本のような毛でふかふかのプーさんではなくアニメのようなつるつるしたプーさんでした。ティガーが飛び跳ねるところも、ズオウとヒイタチがいたずらをするところも全部看板かアニマトロニクス。日本のプーさんはすごいんだなあと思いながらも、いつもとは違う感覚で乗ることができてちねはとても楽しい気持ちになりました。」

………実はこのアトラクションよりハニーハントのほうが先にできてるんですよティガーのジャンプとかハチミツ砲とか、そっちのほうが間違いなく最新技術とか使ってて人気も当然って感じなんですけど、アナハイムも、最近できた香港と上海のプーさんも全部このレール型のやつでして。これがオリエンタルランドの力。今後ともハニーハントはそのオリジナリティをかみしめて乗りたいですね。

5-B. デイビー・クロケットのカヌー探検

デイビー・クロケット。18世紀前後のアメリカ人でフォークソングとかでも語り継がれる伝説の英雄です。日本の宮本武蔵みたいな感じでしょうか。ディズニーでもドラマが作られたりカントリーベアシアターでも歌われてます。東京版では小屋が燃えているかわいそうな人だったり。
アナハイムで運行しているカヌーにはこのクロケットの名前がついています。アメリカ河シリーズその3。日本ではクロケットになじみがないのかビーバーブラザーズなんてキャラが運営してますね。ゲスト自身がオールを漕ぐ体育会系のアトラクションです。

コースはアメリカ河一周、コロンビア号と被ると考えて、遠くから眺めるだけにとどめました。ちねはTDLのカヌーに一回だけ乗ったことがあって、全然みんなみたいに漕げなくて船上で泣くという大羞恥を起こしたことがありまして、カヌーは何年も乗っておりません。あと英語でキャストさんに話しかけられでもしたらと思って少し怖かったのもあります。でも思い返せばトムソーヤ島から見たアナハイムのカヌーはすごいにぎやかで、乗らなかったことを今も悔やんでます、ちょっとだけね。

5-?.スプラッシュ・マウンテン→ティアナのバイユー・アドベンチャー

いま、スプラッシュマウンテンは重大な局面に差し掛かっています。あのアトラクションのテーマは「南部の唄」という映画で、うさぎどんたちをはじめとするキャラクターは黒人農家のリーマスおじさんの作り話に登場するキャラクターです。しかしこの映画では種描写関連で問題視されて永久視聴不可、連鎖的にスプラッシュマウンテンもアメリカではこうして終了してしまいました。今残されたスプラッシュマウンテンは日本だけ。運営側がどんな結論を出しているかはわかりませんが、できれば日本は耐え続けてほしいというのがちねの心のままの願望です。アトラクションで流れる歌、大好きなんです。

あー湿っぽい!アメリカのスプラッシュマウンテンは立派な新アトラクションに生まれ変わります。ニューオーリンズスクエアでも説明した「プリンセスと魔法のキス」のアトラクションに様変わりするのです。ディズニーが発表しているコンセプトアートを見る限り、目玉の落下などはそのまま残してくれる模様。オープンは2024年の後半。絶対に早々と乗って味を確かめてやるとここで強く意気込んでおきます。

なおアナハイムのスプラッシュは安全バーなしでよく濡れるという話でした。やっぱり惜しい…。

6.ファンタジーランド

6-A.空飛ぶダンボ

まだジェットコースターとか怖かった年齢、子供たちが乗るのはこれなんじゃないでしょうか。ディズニーの元祖飛行キャラ、世にも不思議な空飛ぶゾウ、ダンボでございます。耳が大きすぎることで周りからいじめられていたけれど、そのコンプレックスを才能にかえて、世界一有名になった赤ちゃんゾウですね。映画を見る前はただゾウが飛んでるくらいに思っていたのですがこうして物語を理解すると世界が違って見えます。ダンボと一緒に空を飛んで、サーカスの花形気分でみんなに手を振りましょう。

装飾が東京と比べてだいぶ豪華ですね。日本のはシンプルな支柱のてっぺんにネズミのティモシーが乗っている見た目ですが、こちらは色もカラフル、柵や支柱も複雑、ティモシーはおらずサーカスの気球とダンボを運んだコウノトリが描かれていますね。周囲にある待ち列の屋根もサーカスチックで、ダンボだけじゃない作品全体の雰囲気を築き上げているように思えます。乗り心地は変わらない分広く見た世界観に魅力を感じました。子供に人気なのか、かなり長く並びました。わかるよ、楽しいよね空飛ぶの。

実はダンボ、全世界のディズニーパークに存在する唯一のアトラクションだという話があります。古くなった乗り物が博物館に展示されたり、周年記念で黄金のダンボが作られたりと、伝説に事欠かない古参アトラクションです。

6-B.ケイシージュニア・サーカストレイン

なんだこいつとお思いの方もいると思いますが、彼もダンボのキャラクター、サーカス列車のケイシー・ジュニアです。この列車の中でダンボはコウノトリに運ばれて「生まれ」ました。サーカス団を乗せて走るケイシージュニアの陽気な音楽は映画を代表する名曲です。そのケイシージュニアをテーマにしたミニ列車に乗り込むことができると。普通の座席の他に檻があったりするので気分はすっかり猛獣です。

ケイシー・ジュニアがくーるぞ♪
サーカスが、やってくーるぞ♪

早くも遅くもないスピードで、ファンタジーランドの池を一周します。走行中に流れるテーマソングがなかなかちょうどいい。池を行くボートに手を振ったり緑あふれるミニチュア感満載の丘を楽しめるのもいいですね。上り坂ではケイシーの喋っているような汽笛も聞こえて(I think I can, I think I can...)、そのユーモラスさがちょっぴりかわいく思えます。ダンボ以上にサーカスの雰囲気が景色からも乗物からも感じられて案外面白いアトラクションでした。

日本のエレクトリカルパレードでミッキーが乗ってる汽車、実はこのケイシージュニアなんだそうです。似てなさ過ぎてわからん。

6-C.キングアーサー・カルーセル

お城の門をくぐった先、ファンタジーランドの中心に位置するメリーゴーラウンドです。夜景に生えるおしゃれで豪華なカルーセルという点は東京のキャッスルカルーセルと何も変わりはないのですがこのアトラクション、ディズニーランドのすべての始まりともいえる大変重要な乗り物なのでございます。
ウォルトがディズニーランドを創ろうと思い立ったきっかけは、娘を遊園地のメリーゴーラウンドに乗せたこと。外でそれを眺めていたウォルトは「大人も子供も楽しめる公園を造ろう」という考えからテーマパーク構想を頭に浮かべたわけです。その後も、娘が馬を取り合ったので乗り物を全部馬にし、そしたら今度は白馬の取り合いが発生したので全部白馬にする、という具合にウォルトのほほえましい家族の歴史がそこに込められています。これは乗るしかあるめえ。

そんな歴史がありつつも、優雅に動く馬とバックに流れるオルゴール調のディズニーソングは東京と変わりないです。このクラシック感がたまらない。東京に行ったときは夜に必ず乗っています。
装飾は少しばかり違って、シンデレラの物語が描かれている東京版と違いこっちはオーロラ姫の物語が描かれています、城のテーマと同じですね。他にも名前のキングアーサーは円卓物語のアーサー王、ディズニー映画なら「王様の剣」のワート少年の名前を冠しています。何もかもに豪華な背景がついていて、キャッスルカルーセルに乗る時とは重みが違いましたね。

後で知った話なのですが、写真の右に尻だけ映っているピンクの鞍に金の飾りがついている馬、これはウォルトの一番のお気に入りでジュリー・アンドリュース(メリー・ポピンズの中の人)のために作られたアタリの馬だったようで調査の詰めの甘さはちねの悪いところです。もったいない….
カルーセル前にある王様の剣。王の素質を持つ少年ワートが引っこ抜いた剣、いわゆるエクスカリバーというやつです。Stoneどころか金床にぶっ刺さってるのは言わない約束。抜こうと思えば挑戦できますが、いくら頑張ってもちょっと揺れるだけでびくともしない。誰か抜いたことあるんでしょうか。そもそも本当に抜ける剣なのかな。

6-D.ピーターパンの空の旅

白雪姫ピノキオ、そしてこのピーターパン。ちねは東京ディズニーランドに行くたびこの3つに乗るのを楽しみにしていて、勝手に3大トロッコなんて呼んだりしています。薄暗い空間をそこそこのスピードで進んでいくトロッコ。年季の入った建物とアニマトロニクス、ときには少し怖い台詞。暗闇の中でも映える独特の塗装。実は子供の頃はどれも小さい泣き出すほどトラウマだったのですが、今では3つともお気に入りです。アナハイムに来て一番やりたかったのは、この本家における3大トロッコの味を確かめることでした。おなじみの部分も異なる部分もすべてが愛おしかったです。順番にいきますね。

楽しいことを考えて妖精の粉を浴びれば夢のように空を飛べる。大人にならない空飛ぶ少年ピーターパンと彼にあこがれる子供たちが冒険の島ネバーランドに旅立つ物語ですね、3大トロッコでは唯一の戦後作品です。ゲストの我々も空飛ぶ海賊船に乗ってネバーランドへ旅立つことができます。海賊に人魚にジャングル、子供たちが夢見る冒険の要素がてんこ盛り、いくつになっても乗れば子供に戻れるアトラクションですね。なにより空を飛ぶ感覚が心地いい。
日本では回転率が妙に悪いこととアナウンスをしているウェンディの声が可愛いのが印象的です。ちねはディズニーヒロインの中でウェンディが一番かわいいと思っているので。

建物からして豪華、ロンドンの時計塔のような建物があります。乗り場付近の壁画も日本にはないものですね。座席数の少なさによる回転率の悪さも日本並みでした。
スピードが速い。粉でもかけすぎたのかだいぶな速度で進むうえに揺れや傾斜も日本より急、ちょっとした吊り下げコースターに乗っているかのような感覚でした。また、ネバーランドが大きいです。日本のネバーランドには謎の火山が存在したり映画と見た目がだいぶ違うんですがアナハイムの島は映画に忠実で、少しうれしくなりました。造形物もほんのり単純な日本版と異なって細部まで凝っており、映画の世界に飛び込んだ臨場感はアメリカの方が上のように感じました。さすが元祖、雰囲気が違う。
日本とアメリカで共通しているのですが、最近プロジェクション演出が新たに追加されています、飛び回るティンカーベルや眼下に広がる夜の都会、ネバーランドへの道標である右から2番目の星に最新技術の演出が使われています。日本の演出箇所はアメリカより少ないようですが、乗ってみる際は確かめてみてください。

夢を持っているディズニーキャラクターが多い中で、夢をかなえる側のキャラクターという珍しい立場にいるピーターパンとティンカーベル。ディズニーシーに新しくピーターパンのエリアができるとのことですが….今度はどんな壮大な夢を見せてくれるのでしょうか。

6-E.ピノキオの冒険旅行

正しい心を持つものは願いを祈れば必ず叶う。操り人形だったピノキオは優しいおもちゃ職人ゼペットじいさんの願いで動けるようになりました。さらにピノキオ自身が正しい心を持てば本当の子供になるという願いが叶う。しかしよいこになるため学校へ向かったピノキオの前に様々な誘惑が立ちはだかるのだった…。

そんなピノキオの物語を追体験できるトロッコですが….ちねは小さいころこれがめちゃくちゃ怖かったわけでして。ストロンボリやコーチマンのような悪党のゲス顔、悪い子の悲惨な末路、そして何より怪物クジラ。ピノキオに降りかかる危機が短い尺に畳みかけられ、さらに手の届くぐらいの距離まで迫ってくるおかげでディズニー屈指のトラウマトロッコが成立してしまったわけです。もはや冒険旅行なんて生易しいアトラクションではない。そんなピノキオも今ではお気に入りの一つ。よいこになるまでのピノキオの苦難の様子をこの目に収めてきました。
ちなみにこのピノキオ、最初にできたのは日本だという小話があります。

外観は人形師ストロンボリの劇場のようですね、日本も似たような建物だったと思います。
内容は日本と同じでした。もしかするとピーターパンのように速度が速かったり空間が広かったりしているのかもしれませんが、あまり差を感じなかったということは大した違いじゃないんでしょう。全体的に薄暗いので、特に遊園地の場面なんかは明るいのか陰鬱なのかわからない雰囲気で妙に不気味です。オルガンで流れる妙に陽気な「ハイ・ディドル・ディー・ディー」も不安をあおってくるので、飽きの来ない恐怖感に毎回襲われるのです。ただその分最後の最後に流れる「星に願いを」がいい味を出してて耳に心地いいんですよね。
3大トロッコのたとえようのない不気味さはディズニーランドの魅力のためになくてはならない存在だと個人的に思います。よく行く人も行ったことない人もあまり過小評価しないで乗ってやってくださいね。ちねはピノキオが3つの中でのお気に入りです。

6-F.白雪姫と魔法の願い

記念すべきディズニー映画第一作目、白雪姫ですね。最初なのでディズニーが武器としている夢と魔法のノウハウがここで凝縮されている、永遠に色あせない名作です。プリンセス、ヴィラン、王子、お城、森、動物、歌、仲間、キス、魔法、夢、すべてはここから始まったと思いながら映画を見ると胸に何かが沸き上がる感覚がして、ちねは何度もこの映画を見ております。ディズニーの覇道を確立させたといっても過言ではない重要な作品、アトラクションになるのも必然ですね。
日本では「怖い魔女が登場します 小さいお子様はご注意ください」という有名な文句がある通り軽いお化け屋敷のようなダークライドになっていますね。森だの魔女だのといった恐怖演出が待ち構えるなかなか勇気が必要な部類の乗り物として扱われてますが、アナハイム版は日本と大きく異なっていました。ほんの数年前に大リニューアルを遂げたのです。

建物の外観は女王のお城でしょうか。窓越しにゲストを見下ろす女王は日本でも見ることができます。待ち列でも小銭がめっちゃ投げ込まれてる白雪姫のみすぼらしい自室があったり、乗り場に小人の家がでかでかと建っていたりと、日本と比べて凝りに凝っています。
発進してすぐに入るのは小人たちの家。日本だとここで白雪姫が階段から小人たちを見下ろしていますが、こっちでは小人たちと一緒に元気に踊っています。日本だと「白雪姫一回しか出てこないじゃないか」とやたら言われるこのアトラクションですが、リニューアルに際して出番がぐぐんと増えたのです。他にも日本にはない、小人が仕事に向かう場面や白雪姫がリンゴを齧る場面が新たに映像で表現されていました。プロジェクション演出も存在しており、オープン当初から存在した古参アトラクションが最新技術で驚くべき進化を遂げているわけです。魔女は魔女で相変わらず怖いですが。
そして何より日本と違うのは終わり方。岩を落とそうとする魔女のおそろしい場面ではなく、王子が白雪姫にキスをして目を覚まさせるあの奇跡の場面が導入されているのです。おかげで雰囲気もハッピーエンド。最後は白雪姫と王子がお城に向かう場面で終わっていきます。こんな具合でドラマティックな演出が立て続けに行われ、日本とは全くニュアンスの違うアトラクションになっていました。いやあなんだか特別なものを見れた気分でしたね。

ただ一つ不安なことがありまして。映画でもそうなんですが、王子が白雪姫を連れて行ったお城が描写のせいであれに見えてしかたないのです。白雪姫って…..生き返ったんだよね?
https://dvcshop.com/snow-whites-enchanted-wish-overview/

6-G.トード氏のワイルド・ライド

誰だお前!?って思ってる方もいるでしょう、ちねも昔はそうでした。日本では知名度低いですが海外ではめちゃくちゃ有名なキャラクターです、トード氏と申します。戦時中のディズニーは映画を作るお金がなくて短編映画を張り合わせて一本の映画にしていた時期があったのです。その一つが「イカボードとトード氏」トード氏が主人公の短編がそこに含まれています。日本ではマイナーな作品に当たることは認めざるを得ませんが、割と狂気に満ちたその内容から知ってる人にはカルト的な人気を誇っている、そんな作品です(もう一つのイカボードは首のない騎士に襲われる学校教師のお話です。首無しの騎士についてはDCAの感想で)

トード氏とは何者か。新しい物好きな大地主のカエルで、流行にはすぐに飛び乗りほしいものは何でも買い取ります。そのせいで借金がべらぼうにたまっているくせに友人の忠告も聞かないというだいぶ問題のある野郎です。そんなトード氏が今回性懲りもなく虜になったのは自動車。早速自動車を手に入れて町や村を乗り回し大パニックを引き起こすというお話です。そんな荒々しいお話なので、アトラクションもドタバタ感満載です。アナハイムにしかない4台目のトロッコ、これに乗るのが楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。

建物の外観はトード氏の屋敷、映画では借金の担保になってます。その下の壁画にはアトラクションのすべてが描かれてますね。出発すると屋敷中を爆走、壁を突き破り警察の制止も聞かず村を走り回ります。へ飛び出して人々を混乱に陥れた挙句裁判にかけられます。そして最後には原作にはないとんでもない結末が…….怖いの苦手な子供には酷かもしれません。ともかく危険運転はだめだということです。
ワイルドの名に恥じない乗り物の揺れ具合、狂気すら感じるような怒涛の展開、ロジャーラビットをほうふつとさせるどたばたライドでした。日本にもこれ作ってほしいものですが、いかんせんトード氏を知らない人が多いうえにいまさら古めのアトラクションは作ってくれないだろうから……帰国したら二度と乗れないくらいの気持ちでリピートしまくり記憶に焼き付けてきました。せめて皆さんトード氏の存在くらいは覚えてやってください。

6-H.マッド・ティーパーティー

何でもない日ばんざーい。「ふしぎの国のアリス」の名シーン、マッドハッターと三月ウサギのお茶会をイメージしたアトラクションですね。作中で一番頭がおかしいシーンを象徴するがごとく、色とりどりのティーカップが回り狂います。実はほかの遊園地にあるコーヒーカップはこのアリスのティーパーティーが元ネタになっているということで、実質世界で最初のコーヒーカップということになります。思えば食器が回転するコンセプトの乗り物なんておかしな話で、アリスからの連想だと考えれば納得がいきますね。

見ての通り、屋根がありません。映画のお茶会は空が真っ暗だったのでカンカン照りの太陽の下にカップがあるとあまりアリス感がありませんね。ただその分周りはが密集しているので映画の森のような雰囲気に関してはしっかり再現されているような気もします。真ん中でティーポットから顔を出すヤマネもアナハイムにはいませんね。東京だけのアドバンテージだと考えることにしましょう。回しすぎると気持ち悪くなるところは日米共通でした。

6-I.ふしぎの国のアリス

な、な、な、何!アリスのトロッコがあるだと!?アナハイムにしかない5台目のトロッコ、これは乗るしかあるまい。アリスの映画大好きなのでこのトロッコがあると知った時は飛び上がりました。シンデレラやピーターパンと同時期の映画、へんちくりんなワンダーランドや個性豊かなキャラクターなどのユニークな要素が盛りだくさんで、頭からしっぽまで退屈の来ない楽しい作品です。ディズニー社創設前にウォルトが短編を作っていたり、ジョニーデップで有名な実写作品が出ていることからも、ディズニーとアリスはとりわけ深い関係にあるようです。
日本にアトラクションがないのはおそらくレストランがあるからでしょうね。あっちも確かにファンタジーですが、トロッコ好きのちねにとってはこれに乗るのは前々からの夢。今回ついに乗ることができて興奮が冷めやりませんでした。

乗り場は屋外、トロッコはあのタバコ吸ってる芋虫の形です。ティーパーティーも含めたアリスエリアは奇妙な植物が生えてたりしてワンダーランドらしさを存分に再現しています。
映画がそもそもいろんなキャラクターが登場するのでトロッコの内容も盛りだくさん。しゃべるドアノブ、ダムとディー、白兎、歌う花、芋虫にチェシャ猫、モメラス、ハートの女王とトランプ兵、極めつけに帽子屋と三月ウサギ、そしてわれらのアリス。短い乗車時間にこれだけのキャラクターが登場し、映画でおなじみの愉快な音楽もあってトロッコの中では一番好きになりました。白雪姫のように映像やプロジェクション演出もあるので不思議っぷりも抜群。写真のように2階に上がったりする(巨大化したアリスの視点らしいです)ので他のトロッコとは一風変わった構造にもなっていますね。頭一つ抜けた良アトラクションだとちねは今でも思っております。日本にできてたら結構な長蛇の列になるんじゃないでしょうか。みんなアリス好きですもんね。

え~ダメかなぁ、日本で作っちゃ。レストランの方がいいですか?そうですか…。

6-J.マッターホルン・ボブスレー

ファンタジーランドはディズニー映画をテーマにしたアトラクションが多いというイメージですが、そんなエリアにどんと立っている謎の雪山がこちら。ソアリンに出てくる最初の山としても知られているスイスのマッターホルン山ですね。このアトラクションはその山をそりで滑り降りる絶叫系で、ディズニーの歴史上最初のジェットコースターです。3台マウンテンの0号といえばわかりやすいでしょうか。ファンタジーとは何の縁がないように見えますが、ファンタジーランドがヨーロッパエリアみたいな側面を持っているので他のエリアに置くよりは無難ですね。実際のマッターホルンも昔は登れる者のいない魔の山と呼ばれていたそうなので、そこはかとなくファンタジーのにおいもしますね。
日本にもできる予定だったそうですが企画がとん挫してしまったようです。今後日本にできることはなさそうですが、これに影響されてスペースマウンテンができたという話があります。その割に乗り心地は全然違いますが。
山のてっぺんにロープが張られていますが、これは昔パークに存在したロープウェイの中継地点だった名残とか。

待ち列では絶叫系とは思えない牧歌的なヨーデルが流れていますが騙されてはいけない。このコースターの特徴はレールが線路ではなく鉄パイプになっていて、実際に雪を滑り降りているような感覚になれるところです。スピードも速く、山の悪路を再現しているのか上下左右にガタガタ揺れますが、それがむしろスリルに還元されてなかなか楽しい。基本的には屋内の洞窟を滑り降りるのですが中はつららや雪、氷の結晶と非常にきらびやかな景色になっています、さすが雪山。後半では山の外に飛び出し滝の流れる崖を滑り下りたりします。
しかしこの山の真価はそこではない。序盤で山を登る際にどこからともなく唸り声が聞こえ、中盤ではボロボロに破壊されているそりを目撃します。何かいるのかと思いながら滑り降りると突如目の前に出現するのが雪男。まっかな目をギラギラ光らせた怒りの形相でこちらに吠えかかってきます。本当にいきなり飛び出してくる上に洞窟だから吠え声も反響、怖い怖い。古参ライドとしてのクラシックさに加え、雪山の神秘と恐怖を両方味わうことのできるいいアトラクションでした。

6-K.おとぎの国のカナルボート

いろんなディズニー映画をテーマとして作っているファンタジーランドですが、このアトラクションはそのオールスター版といえる豪華なアトラクションです。おとぎの国のカナルボート、小さな小舟に乗ってめぐっていくのは様々なディズニー映画の建物のミニチュアです。存在を知ったときから心がワクワクしていました、こんな豪華なアトラクションが許されるのかと。アニメから飛び出してきたような細かいつくり、中で誰かが歌ってるかのようなほんのりしたディズニーソング。映画からディズニー好きになったちねとしては乗らない選択肢はありませんでした。日本にもあれば絶対受けると思うんですが、東京はアリエルやベルの城を原寸大で建設しているので必要ないんでしょうね。確かに中まで入れる方がいいですもんね。それでもこっちには日本にはない建物などもちゃんとあったので乗ってきました。周りをケイシージュニアが走ってるので手を振ったりできます。

入り口にはピノキオの怪物クジラ、モンストロが口を開けていまして、中をくぐる(飲み込まれる)とディズニー映画の建物が見えてきます。建物は以下の通り。

ピノキオのゼペットじいさんのお店/アリスのウサギ穴/3匹の子豚のわら、木、煉瓦の家/ピーターパンの庭園/アラジンのアグラバー&洞窟/白雪姫の森と小人の山/シンデレラ城とトレメイン夫人の屋敷/トード氏の大豪邸/アナ雪のアレンデール/リトルマーメイドのエリックの城&アトランティカ/

基本的には60年代以前の作品ですが、アラジンやアナ雪のように新たに建てられたものもあったようですね。インパクトが強かったのでこの2つを写真に収めてきました。アナ雪はアナがハンス王子と出会ったボートだったりもちろんエルサの氷の城、おまけにオーケンの店も離れにあったりしてほかよりだいぶ凝ってましたね(夏物大セールっ♪)。それからピーターパンの庭園は映画には出てきませんが、原作では赤ん坊のころのピーターパンが親と離れ離れになった始まりの場所だとされているところです。アニメでしか見ることのできない様々な建物が目の前にある。一個一個を見るたびに映画のワンシーンを思い出してずっと楽しい気持ちになれました。

これ面白いのが、庭園の池っぽいアトラクションなのでよくカモが休みに来るんです。お城の周辺でカモが休んでたりするとおとぎ話が怪獣映画になってしまって少しシュールでした。

6-L.イッツ・ア・スモール・ワールド

白っ!!
ディズニーアトラクションの大筆頭、イッツアスモールワールドですね。外壁が白と金だとなんだかゴージャスな印象があります。高級なおかしみたい。
子供たちのアニマトロニクスの大合唱と、彼らが舞台としている様々な国の景色を見て回れるアトラクション。最近はディズニーキャラクターの人形が追加されましたね。老若男女が乗れるゆったりしたボートライドで非常に芸術点の高いアトラクションだと思います。ちねは東京ディズニーランドの退園直前、締めのアトラクションとして必ずこれに乗ります。これを最後にするとうまい具合に心がすっきりするので皆さんやってみてください。
元祖のこれはディズニーランド鉄道の恐竜やリンカーン大統領と同じく、ウォルトがニューヨーク万博とユニセフのために建設、開催したアトラクションになります。世界中の子供たちが歌えるように親しみやすい簡潔なテーマソングを作ったのも大英断ですね。もう適当に乗り過ごすことはできない貴重な瞬間でした。

今回も締めに乗りました。日本より暗くて狭いですが、それがかえって万博のセットがそのまま使われていることの希少さを感じます。様々な言語で「小さな世界」が歌われてるので当然日本語も聞こえます(日本人が歌ってるわけじゃないのか少し違和感がありました)。乗車前アナウンスも日本語が聞こえるのでびっくりしましたね。「お子様から目を離さないようお願いいたします♪」
ディズニーキャラクターの追加もされていたんですが、どういうわけか日本にいたはずのキャラクターがいなかったりその逆があったりしましたね。国によっているキャラクターが違うようです。ヘラクレスやラプンツェルは日本だけじゃなかったかな、バンビやウッディはアメリカにしかいませんでした。

フィナーレにあたるどこの国とも言えない真っ白な国(ウォルトが思い描く一つになった世界)が建物とマッチしてよかったですね。やっぱり最後の最後にこの白い国と「さようなら」の看板を見ないと終われない。国を超えても閉めにふさわしいアトラクション。元祖の歴史も感じるれるとても豪華な船旅でした。

7.トゥモローランド

7-A.アストロ・オービター

むかーしむかし、東京ディズニーランドにベイマックスのアトラクションがまだなかったころ、スタージェットというロケット型のアトラクションがありました。JALみたいな真っ白なロケットの周辺を小さな飛行機に乗って旋回、はるか上空からパークを見渡すというアトラクションだったのですが、ベイマックスと交代するようにクローズしてしまいました。アストロ・オービターはそのスタージェットの立ち位置です。どこがロケットなんだという話ですが、この黄金の支柱は自転と公転を行う惑星をイメージしているんだとかで、レトロフューチャーをテーマにしているパリのトゥモローランドと最近見た目を一緒にしたのだそう。だからこんな天文学っぽい映えデザインなんですねえ。見えてないんですが乗り物も黄金の飛行機の形です。よく考えたらロケットの周りを飛ぶより惑星の周りを飛ぶ方が宇宙っぽい気もしませんか?
ちねはスタージェットに乗った記憶はあるんですが、どんなだったかは説明するほど覚えていないのでほぼ初乗り感覚で乗りました。

一応宇宙飛行のはずなんですけど、写真に見えてる通りお城のすぐ近くにあるアトラクションです。なので宇宙よりもパーク上空を飛ぶ乗り物としての色が強いアトラクションでした。ただ景色を見渡すにしては意外と回転速度が速いので、空を飛ぶ快感に特化したアトラクションだと割り切った方がよかったかもしれないです。もうひとつのカリフォルニア・アドベンチャーには大空旋回系のアトラクションがたくさんあるのですが、あっちにはがあるのでそこで差別化されてる感じです。高度もそうそうに高く、ダンボみたいな世界観もないので、純粋に空を飛びたい人にはお勧めなアトラクションな気がします。これでさらにエレベーターで1個分上るスタージェットってすごい高い乗り物だったんでしょうねぇ。クローズ前に気づいていれば…。

この他にもトゥモローランドのアトラクションは古くから続いてるものが多いんですけど、開園当時の写真、もとい昔の姿なんかを検索するとすごくレトロっぽくてジンときます。昔の人が考えた未来の姿ってなんだか素敵ですよね。

7-B.オートピア

むかーしむかし、東京ディズニーランドに美女と野獣のアトラクションがなかったころ、グランドサーキット・レースウェイというゴーカートのアトラクションがありました。子供ならだれもがやってみたい車の運転。理想がすべてかなう未来都市でつやつやボディの車に乗って走ることができたのですが、美女と野獣に代わる形でクローズしてしまいました。そのゴーカートがアナハイムには残っていますということで、今回のらせていただきました。開園当時はゴーカートも発明されたばっかりだったので、当時はかなり画期的な乗り物だったのではないでしょうか。
スタージェットと一緒で感覚は何も覚えていません。待ち列に作りかけの車体が飾られていたのが一番印象に残ってます。ただ跡地にできた美女と野獣、それからフォレストシアターが文句なしに素晴らしい出来なので、消えて残念とは一概に言えないのが複雑なところ。ゴーカートが割と日本中にありふれたアトラクションなのが救いかもしれませんね。

運転めっちゃへたくそでした(免許持ってるのに…)。なんというかアクセルを踏んでも進まなかったり、踏んでないのに急発進したり、ハンドルに関しては1kmも仲良くなれませんでした。壁にぶつかるわ前方の車にぶつかるわ、うまくできればスムーズに走れるんでしょうがいまいち勝手がつかめなかったですね。ゴーカートに乗ったのも久しぶりだったので。ただ景色は近未来感と自然の森がうまい具合にミックスしていて序盤から終盤まで絶景でした。古いアトラクションなこともあって未来都市をイメージした看板にも時代を感じましたね。時代をそのまま残したゴーカート、という感じでした。

スポンサーがホンダな関係で、十数年前はニュースに引っ張りだこだったロボットのASIMOがそこら中にいます。あの子久しぶりに見たな。

7-C.ディズニーランド・モノレール

みなさん東京ディズニーランドに到着したとき、上を見るとミッキー型の窓がついたモノレールが走っていて、「ああついに夢の国に来たんだなあ」と感じるのが常だと思います。あのモノレールはランド周辺の駅を一周するリゾートライン、アナハイムのモノレールはランドの中と外をつなぐ列車なのです。未来感のあるデザインがすてきなんですが、それに加えて今回は100周年装飾が加わって銀河色のゴージャス仕様。走ってるのを眺めるだけで十分満足しちゃいます。

いかにも最新ぽい見た目ですが、実はパークのオープン当時から存在していたおじいちゃん列車。世界で初めて移動手段として実用化されたモノレールだともいわれています。どこに行くのかっていうとトゥモローランドから外のショッピング街・ダウンタウンディズニーをつなぐ路線。チケットさえ持っていればスタイリッシュにパークを出て買い物に行ったりマクドに行ったりできる夢と現実の架け橋役です。ちねはもともと乗るつもりなかったんですがスマホの充電コードがぶっ壊れてしまって、買い物ついでに乗ってみようということで乗りました。

中は座席も窓もクリーン、LAメトロみたいに臭くない。商店街まで直通というわけじゃなく、カリフォルニア・アドベンチャー含めたパーク全体が見渡せるように迂回して向かう形です。空から見たパークを楽しんでほしいというお心なんでしょうか、東京と違って狭いので本当にパーク全体を見渡すことができました。鉄道みたいに恐竜だのなんだのは見れませんが、窓からはホテルやパークの舞台裏なんかも見ることができます。おまけ感覚としてはなかなかいい乗り物でしたね。

7-D.バズ・ライトイヤーのアストロブラスター

トイ・ストーリーではおもちゃの彼ですが、このアトラクションではちゃんとスペースレンジャーなんですね。ウッディを差し置いて参上したバズ・ライトイヤーのシューティングゲームです。ロボットや怪獣を倒しながら悪の帝王ザーグに立ち向かう、トイストーリー2の冒頭やアニメシリーズなどで使われた世界観。スペースレンジャーの世界でありながら出てくる敵も仕掛けもどことなくおもちゃっぽく、子供に親しみやすいユーモラスさも備わっていて非常に愉快な場所です。もしかしたらアトラクション全体がアンディのごっこ遊びなのかも…

ライド系には珍しく、日本と何も変わりません。上記の魅力も一緒、そこそこ並ぶのも一緒。的に当たったかどうかわからなくて点数が全然稼げないのも一緒です。ただ奥行きはだだっ広く、広大な宇宙を移動している感覚と、間近にまで身を乗り出しているロボットは迫力があった覚えがあります。エリアが広いと、単なるシューティングゲームではない宇宙を救うための戦闘宙域に入っているイメージが身にはまりやすそうですね。

実はディズニー映画をテーマにしたアトラクションはパーク全体でももともとファンタジーランド+α程度だったのですが、このバズを皮切りにニモやスティッチなど、ディズニー映画を使ったアトラクションがトゥモローランドにも多くなったようです。特にディズニーアニメの近未来キャラはバズが初と思われるので、もしかするとディズニーランドとトゥモローランドを一歩進化させた大変重要な乗り物かもしれないですね。

7-E.スター・ツアーズ

世界でもっとも有名な宇宙SF映画、スター・ウォーズ。その映画に登場する星々を宇宙船に乗ってめぐっていこうという映像系アトラクションです。元々は70年代に公開された最初の3部作の直後に作られた古参ライドですが、時代を経て合計9本の映画が公開されるにしたがって世界中でリニューアルを果たしましたね。ゲストと一緒に旅してくれるC-3POR2-D2の凸凹コンビ、ほかにもダース・ベイダーヨーダといった有名なキャラクターにも会え、映画をよく知らない人でもその世界観と物語を楽しめるライドです。日本では結構空き気味ですがアメリカではなかなか長蛇の列。こっちでのスターウォーズ人気はすさまじいもので、何よりこのアトラクションもまだ氷山の一角なのです…(後述)。

流れとしては
「勝手に宇宙船が発進する(ビビる3PO)→
スパイが乗っているとしてに捕まる→
無理やり脱出して星Aへ
星Aを脱出後反乱軍からミッションが届く→
星Bでミッション遂行、基地へ帰還」というのが大まかなものです。

この星A,星B,敵の部分が完全ランダム制になっており、そのパターン数なんと100通り。乗るたびにストーリーが変わるボリューム満点のアトラクションなのでした。
今回は「カイロレンに捕まる→氷の惑星ホスへ脱出→
レイア姫からメッセージ→大都市の惑星コルサントでミッション→不時着」という流れでした。ホスはなぜか東京でもよく当たります。相性いいのかな?

こーんな感じでどこに行っても争いに巻き込まれてツアーどころじゃないストーリーです。映像系はどこの国でも変わらないの法則に従って日本との変更点は特にありませんでした。とはいえ100通りなんてまず全部見るなんてできないので、乗るたびに味が変わる飽きの来ないアトラクションだと思いますね。
ここまでに出てきた星の名前とか人の名前がわからないという方はぜひ映画を見て下さい。旧三部作(4-6)だけでもどんな話かくらいは分かります。もしくはこの後紹介するスターウォーズエリアでもちょこっと説明があるのでそれを読んでやってください。

7-F.ファインディング・ニモ:サブマリン・ヴォヤッジ

ファインディングニモのアトラクション自体はディズニーシーにありますね。あっちは魚サイズに縮んでニモたちに会いに行く映像系アトラクションですが、こっちはガチで水に潜ります。トゥモローランドにはおっきなラグーンがありまして、潜水艦からニモたちが棲む海底世界をのぞけるというわけです。海底ニモにあえる。日本には意外にないですよね、本当に潜るアトラクション。
ニモだから最近のアトラクションかと思いきや、もともとは開演当初からあった海底探検アトラクションにニモの要素を追加したお古のアトラクションなんだそう。旧バージョンを動画で確認したんですが、すんごいきもい顔のドラゴンが出てくるので閲覧注意です。慣れると可愛い。

ところで皆さんファインディング・ニモっていうと何を思い浮かべますか?ニモ、ドリー、クラッシュ…ぱっと思い浮かぶのはこれくらいかと思います。人間に連れ去られたニモをパパのマーリンが取り戻すまでには本当に長い道のりとたくさんの出来事があるんです。サメ、機雷、アンコウ、クラゲ、海底火山、クジラ、カモメ、漁船…マーリンとドリーはニモを探す過程でこんなにも多くのトラブルに遭遇しているのです。
出発直後はアニマトロニクスの魚が泳ぐ幻想的なサンゴ礁が広がりますが、やがて洞窟の中に入るとニモの物語が始まります(どうやら性懲りもなく行方不明になった模様)。ニモたちキャラクターは海中で映像として登場するのですが、機雷は爆発する、アンコウは襲ってくる、クジラは潜水艦を飲み込む、そのどれもが造形物によってリアルに再現されています。そうして広大なラグーンをゆっくり進む潜水艦の窓から見る光景には、ニモの長くて広くて深い物語が凝縮されているのです。ちね自身もいくつか忘れていたぐらいたくさんのイベントが発生するので、映画を見返したくなりました。

ドリー「バイバーイ、黄色いクジラさーん」

7-?. スペース・マウンテン

工事中!!なんということだ…。アナハイムのスペースマウンテンは音楽がかっこいい、さらにハロウィンシーズンは限定バージョンをやっているという話を聞いていたのでなおの事惜しいです。しかもしかも日本のスペースマウンテンは長期休止予定。ここで最後に乗っておこうと思っていたのでいっそう残念でした。

幼いころはレールのない暗闇の中を走るというのが怖くて親に泣いて引き留めていたんですが、今ではこんなに乗りたがっている自分がいる。ディズニーの魔法の力は恐ろしいですね。3台マウンテンの2/3に乗れなかった分、この3日間はマッターホルンに乗りまくりました。東京のほうには満足のいくリニューアルをしてもらいたいものです。

8.スターウォーズ:ギャラクシーズエッジ

遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・・
アメリカではスター・ウォーズがビッグバン級の人気を博していまして(先のスペースマウンテンにもスターウォーズverがあったほど)、こうして一大エリアが存在していたりします。砂埃舞う辺境の惑星バトゥーにショップやアトラクション、レストランが存在します。ディズニー好きな人はスターウォーズにも手を出してるんでしょうか?宇宙を牛耳る帝国軍と対する反乱軍の戦争描写も、神秘の戦士ジェダイの物語もはまるとすごく楽しいので見てない人にはここで薦めておきます。

全9章あるスターウォーズの世界でもこのエリアは7-9章の世界、ダースベイダーたち帝国軍が倒された後の宇宙です。ただしょうこりもなく別の組織が銀河の支配を企てているので銀河はまだまだ平和じゃない。どのアトラクションでも熾烈な戦いが繰り広げられます。

8-A.ミレニアムファルコン:スマグラーズ・ラン

このアトラクションに乗るときちねは少し不安でした、あのミレニアムファルコンの操縦なんて上手くできるだろうかって。スターウォーズのメインキャラ、アウトローな運び屋のハン・ソロと相棒の獣人チューバッカが所有する宇宙船に乗ることができるのです。敵組織が持つ貴重な貨物を盗み出すミッションに挑戦するのですが、スターウォーズはなにぶんリアルさが売りの作品なので、映画を見る限りコックピットの操作がめちゃくちゃややこしそうで、しかも当然英語なのでついついビビってしまったわけです。写真のようなファルコンの複雑な外観、待ち列で見られるラウンジのリアルな再現がより不安に拍車をかけました。逆に言えばその再現度はあまりに見事ということですが。

操縦席には複数人で座って、それぞれに役割が与えられます。操縦役のパイロット、襲ってくる敵を撃ち落とすガンナー、そしてボロ船ですぐにガタが来るファルコンの修理を行うエンジニアの三種類。ちねはまさかの一番何をすればいいかわからないエンジニアに選ばれました。へまをしたら他のゲストに申し訳ないなと思いながら乗り込んだわけですが・・・・
たいしたことありませんでした。壁に大量のボタンが設置されているのですが、ファルコンが故障するとその中のいくつかが光るのでそれを押せばいいわけです、屋内アスレチックのボタン早押しゲームのような感じ。一回で光るボタンも相当な数で制限時間もあるためかなりの反射神経がいるのですが、ボタンにも押すものやオンオフを切り替えるものといろいろあるうえ、押した際のカチッという感覚もなんだか心地よく、ミッションそっちのけで早押しに熱中していました。おかげでコクピットの窓に映る映像をろくに観れなかったのですが。
終わった後は初対面のみんなとハイタッチ。やはりアトラクションは人を一つにしますね。
2回やって両方エンジニアだったのでパイロットとガンナーは興味のある方が挑戦しに行ってくださいな、リクエスト可らしいので。

ちなみにこのエリアは説明した通り7-9章の時代、つまりソロは…..。チューバッカはミッション中にウーウー吠えてるのが聞こえて元気そうでした。

8-B.スターウォーズ:ライズ・オブ・レジスタンス

悪しき帝国軍と反乱軍の戦いは、主人公ルークがダース・ベイダーと皇帝パルパティーンを打ち破ったことで反乱軍の勝利に終わり、新共和国がもたらすつかの間の平和が訪れた。しかし逃げ延びた帝国軍の残党は新組織ファースト・オーダーを立ち上げ、ダースベイダーを崇拝する謎の男カイロ・レンを筆頭に再び銀河の支配をねらう。新共和国が新たに立ち上げた反乱軍は、さらなる戦いへと身を投じていくのだった…。
というのが7-9章の世界なのですが、そんな新章スターウォーズのアトラクションがここにあります。満を持してのアニマトロニクス、朝から晩まで2時間前後は並んでいて、アナハイムで一番人気のアトラクションであることはほぼ間違いないと思います。

待ち列の時点ですべては始まっています。ゲストは反乱軍基地を訪れ、新主人公レイの頼みで宇宙を航行中のファーストオーダーの戦艦に突撃をかけるのですが、結局は捕まってしまい帝国軍基地へ連行されることとなります。つまり並ぶ過程で舞台を移動することになるわけですがこれがまた凝っている。レイの説明を聞いた後にアニマトロニクスの艦長が乗る宇宙船に搭乗すると、飛行機が離陸したような浮遊感を全身に感じ、さながら本当に宇宙に飛び出したかのような揺れや振動を味わうことができます。まだ乗り物に乗る前なのにこの贅沢。捕まった先の帝国軍基地は泥まみれの反乱軍基地と違い黒くてつやつや。写真のようにストームトルーパー一隊がビシッと整列しています。こわっ。ちなみに端っこのやつは動きます。
そんなこんなで基地の監獄に連れていかれるゲストですが、潜入していた仲間の手引きで脱出用の移動ビークルを手に入れて戦艦からの脱出を図る、ここでようやく乗り物に乗るわけです。お気づきでしょうか牢獄周辺で案内を行うキャストさんは帝国軍、ヴィランになります。前代未聞の悪者が誘導係ということで、きっちりした制服を身にまとい、ゲストへの対応も雰囲気程度に厳しく圧があるものとなっていて本格的な入れ込みを感じました。(あくまで雰囲気程度です、誤解のないように)。

乗車してからはあっという間。かいつまんで話すとトルーパーやカイロレンの襲撃を切り抜けた末に船を爆破して脱出、ディズニーランドへ反乱軍基地へ帰るという流れです。その乗り心地はいかほどなものか…….
ベースはハニーハントや美女と野獣のようなコンピュータ制御(トラックレス)ですいすい進む高性能ライドです。いかにもつるつる滑りそうな黒光りする床をかいくぐり、映像やアニマトロニクスで表現されたトルーパーの攻撃をかわしていきます。銃撃によって基地に飛び散る火花が怖い怖い。火花はプロジェクションだったかな?特に大ボスのカイロレンはリアルなアニマトロニクスで、ライトセーバーやフォースで乗り物を翻弄していきます。
脱走しながらも爆破と脱出のために基地を捜索しなくてはいけない。なのでここからさらに演出が加わります。すいすい進む乗り物は途中でエレベーターに乗る場面があるのです。まさかの縦移動、世にも珍しい2階構造のライドです。もう一つ、援軍の力を借りて宇宙へ脱出した後は最初の突撃と同様、スターツアーズのようにポッドが無重力で揺れます。ポッドを出た後には、懐かしの土気色の基地に帰ってくるわけです。

ここまで読んでどうでしたか。どれだけ演出過多なアトラクションなのかお分かりになるでしょうか。使われている技術を覚えてるだけ挙げるなら、豪勢な待ち列、コンピュータ移動、3d映像、アニマトロニクス、プロジェクション、光演出、炎演出、風演出、上昇下降、回転、無重力演出、振動、立体音響、そしてリアル且つ洗練された帝国軍基地の内装。それはもう数多のアトラクションが持つ様々な臨場感あふれる演出をふんだんに詰め込んだ、スターウォーズ及びディズニーランドの真骨頂、総決算、野菜てんこ盛りともいえるアトラクションなのです。日本のもので例えると、ハニーハントカリブの海賊スターツアーズモンスターズインクスペースマウンテンインディジョーンズセンターオブジアースのエレベーターが悪魔合体したようなアトラクション。これは製作費も人気も段違いなのも納得。感想もここまで長くなるほどに濃ゆい体験でした。

9.ミッキーのトゥーンタウン

9-A.ミッキーの家とミート・ミッキー

ミッキーに会える街、トゥーンタウン。ミッキーの家ももちろん存在します。カートゥーンチックにゆがんだ黄色い家。外観を見ているだけでわくわくしますね。ちねはミッキーの家大好きなんですけどめったに行かないんです、なぜならグリーティングが苦手だから。だからこそ入るたびに初めてのようにワクワクして、結果的に好きな場所になっていっているのです。ミッキーに会える分他のキャラたちの家よりも広くギミックも満載、せっかくなので勇気を出してミッキーに会いに行きました。

中にあったものは日本版とほぼ一緒です(順路の流れは覚えていました)。入り口入ってすぐのふさがれた2階も、ニンジン畑を食い荒らすモグラ?も、オルゴールも揺れる洗濯機も全部見た覚えがありました。実際の家具をカートゥーンぽく丸い形でデザインし、親しみのある漫画的な造形になっているというのがカートゥーン好きにはたまらないわけでして。おまけに日本ほど並ばないので足を止めて見物し放題でした。

ディズニーの顔ともいえるミッキーマウス、キャラクター自体ではなくアニメーションとしての歴史を感じるような展示(下の写真)のようなものが棚に飾ってあったりします。ここがちねの一番のお気に入りで、骨董品に対する興奮をここで全力で引き出してきました。ミッキーももうすぐ100歳ですね。本当に長い時を歩んできたすごいキャラクターだと思います。

そんなこんなでグリーティングに到着。ミッキーは魔法使いの格好でした。なんでグリーティングが苦手なのかっていうとミッキーってすごくいい子なんですよ。遠慮0、優しさ100、親しみやすさ100というか、スターとして完璧すぎてかえって苦手意識を持ってしまうわけなのです。この気持ちわかりますか。わからないですか。自分に自信がない人ならわかってくれるかもです。
写真撮ってハグしました。やっぱり恐れ多すぎて及び腰になってしまう。いつかミッキーとも笑いあえるような立派な人間になりたいですね….楽しかったんですよ、楽しかったの!!
ぬいぐるみだったりウォルトとの写真だったり。

9-B.ミニーの家

ピンクで可愛いミニーマウスの家。日本より紫っぽいでしょうか。中の家具も女の子チックなものが多いですね。ミニーの家に関しては幼い女の子が思い描くかわいいデザイン、言い換えるとおままごとのような見た目の家具造形という意識もあるみたいですね。日本だとミニーに遭遇することはないミッキーの家よりもよく来るのですが、アナハイムではミニーにも会えます。時間帯が決まっているので留守の時間に訪問したのですが…ミニーにまで優しくされてしまったらぶっ倒れていたかもしれないです。

内装に関しては日本と変わりはありません。ピンク、紫、ミント色、ディズニープリンセスにも使われていそうなカラーばかりでしたね。ディズニーってなにか人の目を引き付ける色の使い方なんかを心得ているんでしょうか。一番のお気に入りはオーブンです。中のお皿からケーキが膨らんでいくやつ。かわいらしさとディズニーらしさをマッチさせた楽しい家でした。

女の子とピンクが相性いいのは赤ちゃんの肌の色だからだっていう話があるみたいですね。小話
ここにミニーが来るんだと思われます

9-C.ドナルドのダックポンド

タウンで一人だけ船の中に住んでいるドナルドダック。アニメなんかを見てみると本当にボートを家にしている描写が結構あります。甲板に上がれるので家だけじゃなくトゥーンタウンの展望台のような役割も果たしているようですね。船や水にちなんだドナルドらしい内装で、警笛や潜望鏡といったギミックもあるのでなかなかはしゃぎやすい家だと思います。これが日本の話。

実はトゥーンタウンは100周年に合わせて大リニューアルを行っており、ミッキーたちの家も一部マイナーチェンジが行われているのだそう。ドナルドの家はその中でも特に変更が大きく、コンセプトが家ではなく水遊び場になっていました。日本のボートは池に浮かんでいるボートの中を見物する、という内容ですが、こちらではその池もなく公園やマーメイドラグーンのように床から水が飛び出す広場になっているのです。子供が走り回りやすくなったと言えばそうかもしれませんね。
船の中はというと入れません。何があったのかボートの中は水が充満して水没していました。大丈夫…?。
船の横にはポンプや望遠鏡なんかがあるのでそれで船の中をのぞくことができます。中は家具もぷかぷか浮いている水槽状態で、甥っ子のヒューイ、デューイ、ルーイが中で泳いでいます。
リニューアルしたとは聞いていたもののこんなことになっていたとは思いもよりませんでした。トラブルに遭うことが多いドナルドらしいと言えばらしいですね。……本当に大丈夫?

9-D.グーフィーのプレイヤード

自分で建てたのかぐちゃぐちゃに傾いた大きな家。こちらもおなじみのグーフィーの家です。人んちの前でグリーティングするアヒル。
他の家とはだいぶ内容が違っていて、日本だと昔はバルーン遊具、今はシューティングゲームが中でできるという遊び心満載の家で、ミッキーやドナルドみたいに歩いて見学とかとは違う家になってますね。グーフィーに常識を求めてはいけない。こちらもアメリカではドナルドの家と一緒に改造されてコンセプトを大幅に変えたものになっているようです。

ドナルドのボートとは敷地が一緒で、二つ合わせて一つの広場になっております。小さい子供用の遊具があったり地面に落書きがあったり。どれもカラフルでへんてこりんなものばかりで、日本だとトゥーンタウンに散在する仕掛けギミックを彷彿とさせます。
そして家の中は、入れます。ドナルドとは正反対、まさかのアメリカでしか見れないグーフィーの家の中です。中はどうなっているのかというと、キャンディ製造マシーンがあります。部屋全体がピタゴラ装置になっていて、丸い飴ちゃんがレールを転がって加工されていく様子を見ることができます。知らなかったのでまさかのわくわく体験。中に入れるとは思わなかったうえにあんな大掛かりな仕掛けがあったとは。来てよかった場所第1位です。こんなへんちくりんな家ですが、グーフィーって意外にDIY得意なんでしょうね。

もちろんグーフィーの家としてのポイントもいくつかあり、息子のマックスの写真があったり、親子で主演のグーフィー・ムービーの要素が前面に出されていました。日本でもクラブハウスビートなどでグーフィームービーの知名度が上がってきていますね。もっと広まってほしいな。

9-E.ガジェットのゴーコースター

ガジェットちゃんって誰かご存知ですか?昔チップとデールが世界を守るレスキューレンジャーをやっていたアニメがあって、そのレンジャーの一員だったメカニック、ネズミの女の子です。チ、チ、チ、チップアンデール♪彼女が作った発明だとかガラクタを寄せ集めて作ったのがこのゴーコースター。トゥーンタウンにあるだけあってキッズ用のミニライドですね。ジェットコースターは怖いけどちょっとスリルを楽しみたい。そんな人向けにできたネズミサイズの冒険になります。

小さな池の上にガジェットの発明が寄せ集められたおもちゃ感のある見た目、雰囲気としては東京と同じですが発明道具の位置やレールの軌道はだいぶ違います。ミニコースターは日本より勢いが強いの法則にのっとり、いつも乗っているものよりも結構激し目に感じました。広く、長く、そして速いです。
こちらもリニューアルしたようで、なんとレスキューレンジャーのキャラクターがいました。チップとデールはもちろん、上る直前にはガジェット本人もゲストを見守ってくれています(写真にデールと、いっちばん左端に蠅のジッパーくんがいます)。アニメは見ていないのですが、アトラクションのテーマキャラクターがいるというのはなかなかアツいですね。むしろこれがいないと日本のみんなはガジェットが誰かわからないのでは。ガジェットの声が海外の女の子っぽくてかわいかったです。

そういえば、チップとデールの家の説明がありませんが….こちらリニューアルに伴ってなくなってしまったそうです。よくない噂も多かったようで… 

9-F.ロジャーラビットのカートゥーン・スピン

トゥーンタウンの奥まった場所に鎮座するハチャメチャなドライブアトラクション。こちら、東京ディズニーランドでのマイ・ベスト・アトラクションになります。
まずロジャーラビットとは何か。ディズニーとワーナーが競合して制作した、カートゥーン映画のオールスターたちが共演する実写+アニメのお祭り作品です。おなじみミッキーマウスにバッグスバニー、ベティブープやフェリックスザキャットなどの白黒時代から活躍してきた愉快なアニメキャラクターたちが、人とアニメが共存するハリウッドの世界を舞台に大集合します(トムとジェリーは権利関係で無理だったとか)。ロジャーはそんなアニメスターたちの一人である愉快なウサギ。アニメに人間が殺されるという殺人事件の犯人に疑われたことで、アニメ嫌いな人間の探偵エディのところに転がり込み、イタチのパトロール隊から逃げ続けるという意外とシリアスなクライムサスペンス物語です
映画にはパークのものと名前が同じなだけのトゥーンタウンが登場し、アトラクションもそこが舞台。イタチどもに捕まった妻ジェシカを取り戻そうとロジャーがアニメタウンの裏町を奔走します(アメリカではジェシカは捕まっておらず女刑事になっています、ポリコレ更新)。イタチが用意したアニメを溶かす猛毒ディップによって乗り物がスリップしてしまい、くるくる回り続けるというめちゃくちゃなトロッコ型。カートゥーン特有のギャグセンスや映画でも見られた要素、半ば狂気に満ちた効果音や台詞などがちねの心をつかみ、日本で一番好きなアトラクションとなりました。アナハイムとアメリカの違いは語るほどにはないので、以下、ロジャーラビットの魅力についてオタク長文で語りたいと思います。

「よーし出発だ、イタチがうろついてるってニュース聞いたぜ、気をつけろよ!」
カートゥーンギャグというものは昔から子供に伝わる親しみやすさを意識した結果今日では狂気を感じるような演出に感じるところがありまして、そこが見どころです。一番わかりやすいのは無機物に顔があること。写真の黄色いタクシー・ベニーも上のセリフをしゃべったり悲鳴を上げたりすることはもちろん、靴や電柱、ビルにボイラーなども顔がついて笑っていたりします。その笑い方が「ゲヘヘヘヘ」「イヒヒヒヒ」というアメリカンな笑い方。日本人にはついていけないようなハイテンションさが体験中の我々の情緒をおかしくさせます。
ロジャーラビットは待ち列からすでに楽しいのも魅力。トゥーンタウンの明るさからはかけ離れた不穏な裏通りをイメージした場所なのですが、道中で様々なキャラクターやセットを見ることができます。ドア窓から目玉だけをのぞかせる守衛のゴリラ、建物内で右往左往する様子が窓の影に映るジェシカやイタチ、タバコを片手に新聞を読む乳母車の赤ん坊、ゴポゴポと音を立てて調合される猛毒ディップ。どれもカートゥーン短編などでよく見る描写ばかりで、進んでいくたびに体がカートゥーンになじんできます。これをじっくり味わいたいがためにちねは割かし並んでいる時間帯にここに乗りに行くことが多いです。待ち列ではキャラクターの話し声も聞こえるため没入感は完璧です。特に赤ん坊のおっさん声は必聴。
ベニーに乗車するとイタチとロジャーの追いかけっこが始まります。レストランの壁を突き破って食器を割ったり、発電所で感電して爆発で天高く昇ったりと支離滅裂な展開が続きますが、最後にたどり着いたクライマックスの倉庫なんかはカートゥーンギャグの宝石箱。風船は割れるオルガンはなる靴は跳ね回るピエロは箱から飛び出す木箱は崩れ落ちる、イタチどもはハンマーで殴られ蹄鉄をかけられ金庫は落下し花火が爆発イタチのボスはロボットに乗ってディップをかけようと襲い掛かる。最後にロジャーラビットが通り抜けフープ(?)でゲストを現実世界に送り返してくれます。

見どころたくさん、キャラクターたくさん、面白おかしい効果音もたくさん。比較的小さめでお金もそこまでかかっているわけではないアトラクションですが、この小さい煉瓦の建物の中にカートゥーンのすべてが凝縮されています。日本とアナハイムにしかないアトラクションなので、たとえ内容が同じでもここで乗れたのはうれしい。かみしめるように何度も何度も、閉演直前の並んでない時期には何連続でも乗りました。カートゥーンになじみのない日本だからこそその狂気のギャップを感じるアトラクションかもしれません、ぜひとも、ぜひとも東京に行ったらば乗車していただきたいと思います。

9-G.ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ

50年以上の歴史の中でありそうでなかった、ミッキーマウスのライドです。乗ってみた結果、アナハイムのディズニーランドのマイ・ベスト・アトラクションだと結論付けさせていただきました。
ただのミッキーではなく、最近になって新しく始まった短編シリーズ「ミッキーマウス!」の世界観です。このアニメはいわゆる原点回帰といいますか、黎明期にドタバタばっかりやってたミッキーをよみがえらせようという感じのアニメで、デザインも昔のミッキーをベースにこれまで活躍してきたミッキーと仲間たちの要素も組み込んだものになっております。子供向けかと思いきやリアルだったりグロテスクな描写も見られるほか、有名なディズニー映画やゲームのパロディを行ったり世界各国を舞台にしたりと、あらゆるディズニーファンにささげたようなスーパーアニメーションです。ほぼ全話で顔芸を披露するミッキー、あまりにもバカップルなミニー、見た目もやることも不潔なグーフィー、周りがぶっ飛んでるせいで貧乏くじを引き続けるドナルド、破天荒な飼い主に散々な目にあわされ続けるプルートと、パレードやグリでは見られないハチャメチャな作風が魅力、ぜひ見ていただければ皆さんディズニーが大好きになると思います。そんなアニメ。
まあそんなヤバヤバなアニメがアトラクションになってるわけですが。世界観としてはゲストがミッキーの新しい短編を映画館で見に行きますと。するとグーフィーがスクリーンをぶち破ってアニメの中の世界に連れて行ってくれるというわけです。しかし破天荒な彼らのことなので正しい順路を外れてしまい竜巻やジャングル、遊園地などのドタバタの世界へ…という何ともこのアニメらしいお話。ドナルドやグーフィーの家のリニューアルと同じ時期にオープンした新し目のアトラクションで、日中はだいぶ並んでおりました。

建物はアメリカの映画館のような形で待ち列は展示コースとなっているのですが、これがもうミッキーのミッキーによるミッキーファンのための豪華装飾になっているといいますか。ミッキーが100年弱の歴史の中で使用してきた衣装や小道具の展示を行っているというものです。舵輪(蒸気船ウィリー)、衣装(誕生会、王子と少年)、豆の木(ジャックと豆の木)、帽子(ファンタジア)、マウスケツール(クラブハウス)…ミッキーの出てくるアニメを知っていれば知っているほど興奮するような展示物やポスターが多く並んでおりました。後半は「!」シリーズで使われた小道具がびっしり。全エピソードを見ていたのでどれもこれも見覚えがありました。
乗り物は先ほどのスターウォーズやアクアトピアのようなトラックレス、最初は列車のようにくっついているのが、順路からずれたことによってばらばらになっていきます。全体の風景がこれまでのどのアトラクションとも違っていまして、無地のアニマトロニクスにプロジェクションを投影した立体アニメのような形になっていることです(2.5Dだそうです。日本の2.5次元とは意味が違います)。広大な空間にアニメをほうふつとさせるミッキーとミニーの大冒険が展開され、乗り物も滝つぼに落ちたり音楽に合わせて揺れたりと愉快に動きます。最後は元に戻って一件落着するわけですが、興奮は建物を出るまでずっと続いておりました。
このパークで一番新しいアトラクションだったためだいぶ並びましたが、その甲斐は十分にあったと思うほどカートゥーン全開のアトラクションでした。ロジャーラビットの隣にあるので、最後の日の夜はスモールワールドに乗るギリギリの時刻までトゥーンタウンの2ライドを代わりばんこに乗っていましたね。ミッキーがテーマなこともあって日本に作れる余地もあると思います、できたら最高。


















物心ついたころから親に連れて行ってもらっていたディズニーランド。昔はどのアトラクションも怖がって乗ることができず、ダンボが精一杯という体たらくでした。それが今ではタイミングを見計らって毎年行くようになり、全部のアトラクションも網羅するほどの熱中ぶり。ディズニープラスに入って一通り映画作品を見てからはアトラクションに対する見方も変わって、アトラクション乗りながらそのコンセプトや裏話、演出工夫に関してじっくり考えるほどのマニアになってしまいました。

今回本家アナハイムを訪れたのも、60年代から存在する歴史の長いパーク、ウォルト・ディズニー以下数多くのイマジニアたちが手掛けた大元のアトラクションに乗ることで、彼らが当時思い描いた理想の夢と魔法の国をこの目と耳と体で感じ取りたいという思いからでした。童話の世界や未開の地、まだ見ぬ未来都市、いろんな世界のいろんな乗り物でいろんな物語が感じられるテーマパーク、そのすごさを改めて実感することができました。古いアトラクションも新しいアトラクションも、スターウォーズもピクサーも、日本では経験できない極上の3日間は自分の人生に大きく刻み込まれたと思います。これからもちねは東京ディズニーランドに通っていくことになるでしょうが、ここで得られた経験は決して忘れたくないですね。100周年という節目の年にアナハイム・ディズニーランドを訪れられたこと、ディズニーという夢のコンテンツに出会えたことが何よりもありがたいという気持ちでいっぱい。とっても楽しかったです。


おまけ
https://youtu.be/4zVS7BLbbkk?si=bBFCfBEWlD4RpzST

https://youtu.be/HB13XUQwWFw?si=6n6KRctjkTCg3zFc

https://youtu.be/MTHrcwrq-kM?si=IWwxNfBeR9KGQtvw

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