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2024/08/13「生死精子」

13(火)

・「ノルウェイの森」を読んだ。
恋愛小説だが、性より病みの部分ばかり印象に残った。実際問題、世界中で行われる自殺の内、恋愛が原因の割合ってどれくらいなんだろ。
種繁栄の為の性が、逆に死に至らせるって人間臭いアイロニー。やれやれ(村上春樹)。

・こんなこと言っちゃいけないのかも知れないけど、自殺する人間ってダサいなといつも思う。私は人からどう見られるかを常に気にする、自意識の人間だからこう思ってしまうのかもしれない。
"死は救済"とあるように死は究極の逃げるコマンドなんだ。
本人は、お前に何がわかるんだ!と言うとする。一番正しい返答は「本人以外に病む理由がわかる訳ない。」じゃない?違う精神を持っている以上、完全一致の共感なんて存在しない。病むという事は、心の細部のストレス達が超複雑に入り組んで成るものだと思う。そのディテールは本人ですら説明出来ないことが殆どだろう。共感なんて本人をそのままコピペした別個体の本人を作った場合にしか出来えない。

・死にたいと思うほど辛い経験をしたことがない人間こそ、自殺がダサいと非難する権利があるように思える。何故なら、死にたい人の対極にあるから。

・こんだけ感想をかけたら、私が直感でこの小説を面白かった!と思えなくても、内在的には面白いと思っているのだろう。

・映画化もされているらしい。めっちゃ評価低い……。逆に見たくなるじゃん。

・バイト終わり、友達の家に飲みに行った。家主である友達は彼女と二人暮らしで、ちょくちょくその家に飲みに行くのだが、初めてその彼女と会った。
「お邪魔してます」「どうぞー」
なんと、ちっちゃめのドーナツのお菓子を持ってきてくれた。
「ありがとうございます!」「どうぞー」
この二回目の「どうぞー」が一回目のとイントネーションも長さも全く同じすぎて感動してしまった。

・あ、悪意ないからね?皮肉じゃないからね?
何度も家入れてもらってめちゃくちゃお世話になってるし!

・お酒っていつになったら美味しいと思えるんだ。もう美味しさに気づいていいくらいには飲んだと思うんだけど。

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