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【法人用】知らない土地でパチプロになった・7日目~8日目

↑これの続きです。


7日目・10月10日

確率負けをするときは、より当たりやすい機械に座るのが鉄則。MAXでハマったらミドル、ミドルでハマったら甘デジ。そうして運気の持ち直しを待つのだけれど、大阪のパチプロもどきは、もはや7日目。これまで書いていなかったが、実はキャッシュカードもクレジットカードも自宅へ置いてきたのだ。

なぜ、と問われれば、一義的には「負ける気がしなかったから」。新しい財布を使い、自分はパチプロなのだとしてスタートしたかった。

二義的には「メンタルを削りながら打っていた頃を思い出すため」なのだが、だとしても無謀に過ぎた。靴を破損したことでの出費、全て外食になることでの出費、初日に千日前で打ってしまったことによる出費。ホテル代こそ事前精算済みなれど、初日から一度も増えない財布の中身を見て、焦燥に駆られた。

ホテルの予約は10泊11日。あと4日どうすればいいのか。お金を増やす目的は、いつしか日程を消化することを目的とするようになった。愚かすぎる。ダメな人間というのは動機か行動、どちらかを必ず間違える。なんなら両方間違える。そして修正できない。30度を超える大阪の10月に、自分は愚かなのだと再確認した。


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朝方、ホテルの共有スペースで原稿を書く。コワーキングスペース付きで1泊2,300円、大浴場付きなのは魅力なのだけれど、空調を調整できない為、夜はろくに眠れない。何度か書いたが、19度と30度を往復する室温は体力を削っていく。ホテルとしては欠陥そのものだろうが、ならば倍の値段を出してアパホテルにでも泊まればいいのだ。大阪は今、どこも安い。


10時30分にグランシャトーへ着弾。確率負けを精算すべく、地中海より甘い、ちょい海へ座った。確率1/49ならば収束するだろう。

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