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同和問題(部落問題)と某パチスロメーカー

この記事は

先日の記事で(あまりにも長くなるため)深く触れなかった、京都市の部落問題。この辺を解説すると共に、かつて最大の勢力を誇ったパチスロメーカーと同和団体の関係について記します。

おことわり

正確性を担保すべく、また、自衛の意味も含め、頻繁に引用リンクが登場します。一つ一つ確認すると大変な時間を要しますので、一旦最後までお読みいただいてからリンク先を確認する方が、納得度は高まるかと思います。


同和問題(部落問題)とは

ざっと概要のみを語ります。同和問題とは、日本各地にある(あった)特定部落に対する差別のこと。

おそらく小中学校の授業で「江戸時代の身分は士農工商」と習ったはず。僕の学校では「士農工商エタヒニン」と習いました。

穢れ(ケガレ)って、わかりますかね。まどマギで「穢れがたまると魔女になる」との設定あるでしょ。穢れの多い人、すなわち〝穢多(エタ)〟です。ヒニンは文字通りの〝非人〟。遊芸場や刑場の雑役などを行いました。

特定の職業に就いている人、特定の地域に住む人たちの身分を下とみる、日本の歴史的社会的背景のこと。

画像引用・日本史事典

こういった〝賤民(せんみん)〟は日本中に存在し、関西では〝カワタ〟と呼ばれます。カワとは皮のこと。動物の皮を剥ぐ仕事に就いていた人達のこと。職業が身分となり、彼らの住む土地は〝部落〟となった。

部落に住む人・生まれた人は職業を制限され、住む場所を決められ、身分は固定化し、社会からの見下しも固着化する。明治政府は四民平等として身分制度を廃したものの、部落民は〝新平民〟として引き続き差別されました。

まどマギ4
画像引用・DMM

正直、まどマギを初めて見たときは驚きました。穢れが多くたまると人類に災厄をもたらすなんて設定、よく通ったなと。


戦後の同和問題

えたの仕事といえば、動物の内蔵処理、皮なめし(動物の皮を下処理して皮革製品の材料にする仕事)、革紐や太鼓の製造、葬儀屋、牢番などなど。人や動物の〝死〟に関わる。食肉加工を含め、悪臭問題と隣り合わせとなるため、余計に嫌われたと聞きます。

画像引用・Wikipedia

これってひどい話で、武士の乗る馬には革紐を使います。村人は祭りで太鼓を叩く。動物は処理せねば食肉にならない。そして人は必ず死ぬ。人の営みに必ず必要な職種なのに差別対象なんて、おかしいでしょう。

戦後は少しずつ差別解消へ向かうものの、根付いた差別「感情」はなかなか消えず、京都では1951年、オール・ロマンス事件が発生しました。

京都市役所の職員によって書かれた「特殊部落」という短編小説に、部落は「伝染病の蔓延する地域」「悪の巣窟」と記されていたのです。

画像引用・X
画像引用・X

京都駅から東へ数分歩くと、突然景色が変わります。時代から取り残されたような、薄く淀んだエリアに入る。

崇仁地区と呼ばれる旧部落です。

同地区は、新幹線の止まる巨大ターミナル駅の近くとは思えないほど、「何があったんだこの土地??」と感じる謎の空き地を見かけます。

フェンスで囲われ放置されているんです。

世間は高度経済成長だというのに、部落民は鴨川沿いの河川敷にバラックを作り、スラムのような生活を続けていました。住環境は劣悪を極め、トイレは7~8軒共同で水も流れません。たき火で煮炊きをし、鴨川の水で身体を洗った。川向こうは電気もガスも水道もあるのに。

画像引用・カンテレ

オールロマンス事件を受け、同和地区の住人達は連帯し、京都市役所へ押しかけます。京都市の地図を広げ、電気・水道の通っていない地区に丸をつけさせました。

丸の場所はそのまま部落の場所だった。つまり京都市は意図的に、同和地区のインフラ整備を後回しにしていたんですね。

広く報道されたことで大問題となり、京都市はついに不作為を認めます。電気ガス水道の通った改良住宅を作り、同和地区の住民を入居させました。


部落解放同盟の怖さ

これで解決すればいいんですけど、京都に限らず、同和団体はさらなる権利を求めていきます。

日本最大の同和団体〝部落解放同盟〟の結成時に幹部だった北原泰作いわく、「糾弾・吊し上げ活動による利権確保に重きを置いた逆差別利権団体に変節した」と批判するレベルになりました。

差別糾弾闘争の様子
画像引用・部落解放・人権研究所

「部落民以外はみんな差別者」の方針の下で過激化し、暴力を恐れたマスコミは一切報じないため、ついに殺人事件まで発生しました。

画像引用・坂本雅彦ブログ

同和利権で有名なのは公務員の〝選考採用〟でしょう。県や市に同和枠を認めさせ、団体から推薦を受けた人物を無選考で採用させました。

大阪市役所や京都市役所、奈良市役所の環境局や清掃局、交通局といった現業部署は同和利権の巣窟となった。長期休暇を繰り返したり、毎日1~2時間の勤務しか行わず満額の給料をもらえるポストが用意されたりしました。

部落解放同盟・奈良県連合会古市支部長を務めていた人物は、奈良市環境清美部職員でありながら、2001年からの5年9カ月でわずか8日しか職場に出勤しなかった。

なのにその期間の給与は満額支給(約2700万円)。

しかも、病気であるはずなのに自身のポルシェで毎日のように市役所へやってきて、妻が代表者となっている建設会社を使うよう、解放同盟の名前を使って圧力をかけていました。(ソース・Wikipedia


京都幽霊バス

有名なのは、2007年の京都幽霊バス問題でしょうか。

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