生命

130円の麦茶が落ちてくる瞬間と、願いを込めることを忘れた流れ星の気まぐれはどこか似ている。いつか必ず消えてしまうと悟った子どもたちは人に見せない涙を覚えた。どこまでも膨らむあいつは醜い。突き放した光は形を変えて再び君の元へ。何も心配はない。死んでしまうのは今の君じゃない。手のひらを走る生命線と、それに続く青い枝。いつだって私が肯定してやるから、いつかちゃんと流れ星に願いを込めるから、どうか消えないでくれよ。

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