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歩くこと

歩くことが好きだ。子供のころ、下町の路地にいろんな草花が植えられていてた。あてどなく歩く。いやなことがあっても、そんなやさしさに慰められた。電車のストのときは、線路をひとり歩いた。ともだちができづらく、先生なんかは気にしていたけれど、線路に大の字にねころがったりした。甘美だった。

いっしょに人と歩くことの喜びよりも、自然や風景とのあわいかかわり。人間の作った世界の美しさ。この季節、人がつくった桜たちの下を歩くとひしひしと思い出すのだ

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