金沢の町家、引き渡しを終えてのメモ。お金の工面のことなど
#お金について考える
10月に売買契約を終えていた金沢の町家について、先週やっと残金決済、所有権移転と引き渡し(要するに、鍵をもらうこと!)を終えたのでメモ。
10月上旬の契約時は10%の手付金を支払った状態。ここでどちらかが気が変わった場合は、売主・買主ともに手付金流し(買主が手付金を返してもらわなくていいわ!と諦めること)、もしくは手付金の倍返し(売主が手付金を倍にして返すこと)をすれば契約解消ができる。
契約からの4週間ほどで、残り90%の売買代金を用意するのが一仕事だった。金沢の町家は建物としては市場で評価されない(ボロ家という扱い)ため、ほとんど土地の価格でしかない。だから東京の住宅に比べたら十分の1くらいなのだけど、それでも高級外車くらいの値段はする。資金繰りについては、銀行、もしくは金融公庫でローンを組むか最後まで迷う。どんなお金の教科書を読んでも「ビジネスをやるなら借り入れをせよ。レバレッジ、レバレッジ、レバレッジ。」と書いてあるし。
散々迷った末、これはビジネスである以上に自分の魂の浄化プロジェクトであることを優先することにした。他人のお金を入れればもちろん利回りは高くできるし効率が良いのだけど、事業についての説明責任が発生してしまう。そうなると「神様が降りてきたんですよねー(だから、ワカメ、この壁は取り壊しますわ)」みたいな意味不明な説明では銀行は許してくれない。返済のために時間的な妥協をしたりすることもありえるし、また世界に疫病が流行ったりしたら返済のことで頭を悩ませることになるだろう。そうなるともはやまた、魂の切り売りをしなくてはいけなくなってしまう。それでは本末転倒だ。なんのためにやると思っているのだ。
(この先は、細かいお金の話が書いてあるので、興味のある方だけどうぞ)
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