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ミュウVmax〜最もコスパよく感じる快感と与えられる不快感〜

こんにちは。EnzAnです。
最近はオフシーズンということもあり、前回記事を書いたディアルガVstarのスタークロノスとチャーレムVのヨガループで超越ターンを連続して繰り返すデッキでとても楽しく遊んでいます。また、ロストギミックと裏工作が融合できないかと日々模索しています。
今回はミュウVmaxのデッキにパワーと可能性を感じたので、構築を共有し、プレイについても非常に難しいですが、少し共有できればと思います。

●構築とその経緯


現代のポケモンカードゲームではゲーム展開が早く、先に攻撃をすることができる点や相手のVポケモンが耐久が上がる前に一方的に倒せる点から一般的には先攻が有利とされています。
先攻有利な環境でも勝率が高く、tier表の上位に位置するデッキには「カイ→バトルVIPパス」や「メッソンのどんどんよぶ」、「ウッウのおとぼけスピット」など後攻になってしまっても強い動きがあります。
その中でも後攻で最強の動きは「メロエッタのメロディアスエコー210点でポケモンVを倒す」です。
「メロエッタダシマスフュージョンエネルギーテバリシマスカミツレノキラメキツカイマスメロエッタトミュウブイタイショウデメロディアスエコーツカイマスポケモンブイタオシマスサイドニマイモライマス」
これがポケカ界後手1最強の呪文
です。
ただし、これには相手のポケモンVがバトル場にいる必要があります。カミツレのきらめきを使う必要があるため、ボスの指令は使えません。
そこでポケモンキャッチャーを採用することで不確定ではありますが、ベンチからポケモンVを引きずり出し狩ることを可能にしました。
先攻はサポートが使えず展開があまくなりがちで、かつ相手も後攻からベンチのポケモンVが倒されることはあまり想定していないため、次のアタッカーになるポケモンVを1体しか展開しない(できないという方が正しいか?)ことがあります。
そのポケモンVを倒すことは相手の次の攻撃を阻止することに繋がる、すなわち次のターン以降もメロエッタによるメロディアスエコーの追撃を可能にします。
ここまで長く書いてきましたが、簡単に言うと「ポケモンキャッチャーで表を出せばゲームに勝てます。仮に外しても非ルールのポケモンはメロエッタで倒すことができるので、サイドを先行しゲームを有利に進めることができます。

メインギミックのパワーを保ちつつ、後攻のポケモンキャッチャーメロディアスエコーの再現率を高めたリストが以下になります。

各カードについては詳細を紹介します。

●採用カード


⚫︎ポケモン計14枚


⚪︎ミュウV4枚
ミュウVmaxの進化前のカードで、なんと言っても最大の特徴は逃げエネが0なことです。逃げエネが0のポケモンが強いことは記述するまでもないですが、ミュウVmaxデッキでは、メインアタッカーのミュウVが逃げエネが0なのがデッキの強さの理由のひとつになっていると思います。仮にこのポケモンの逃げエネが1であった場合ミュウVmaxデッキの使用者はいなかったのではないかとすら思います。
最近はミュウVが3枚しか採用されていないリストも多く目にしますが、サイコジャンプをするプランで進化前が必要になりますし、このポケモンでスタートすることがゲームの快適性にも繋がるため4枚の採用にしました。

⚪︎ミュウVmax3枚
このデッキのメインアタッカーで、進化元のミュウVと同様に逃げエネが0であることが特徴です。
技も強力なものを2つ持っており、最もよく使うのは「クロスフュージョン」です。無色2エネでベンチのフュージョンポケモンの技をコピーして使用することができる壊れ技で、主なコピー先はゲノセクトVの「テクノバスター」です。技の効果も引き継ぐため、「テクノバスター」の反動で次のターン技が使えなくなるので、持ち前の逃げエネ0で2体目のミュウVmaxに交代するか入れ替え札を使う必要がある点には注意しましょう。
頻度はあまり高くないですが、ミュウVの「サイコジャンプ」をコピーしたり、オドリドリの「じょうねつのしずく」を使ってダメカンをばら撒くこともあります。
また、2つ目の技の「ダイミラクル」もミルタンク等の対策ができる点で強力で、デッキ構築をする上でミルタンクで詰まないようにしなければいけない現環境において、メインギミック内でミルタンクを相手にできる点は優秀です。
ゲーム中の使用枚数は多くて2枚ですが、サイド落ち等も考慮して3枚の採用になります。

⚪︎ゲノセクトV4枚
特性「フュージョンシステム」でのドローが強力で、ミュウVmaxデッキの潤滑油になっているカードです。このポケモンでスタートはしたくないのですが、「フュージョンシステム」からゲノセクトVかゲノセクトVに触ることができるカードを引くことが強力なので最大枚数の4枚採用です。

⚪︎メロエッタ2枚
非ルール最強のたねポケモンです。技「メロディアスエコー」で非ルールポケモンにポケモンV、ポケモンVstarが吹き飛ばされ放置することができないためなくなくサイドを1枚取るという苦渋の選択を強いられたプレイヤーは数えきれないと思います。
このデッキでは後攻1ターン目の「メロディアスエコー」に特に重点を置いている点もあり、スタートポケモンになっても悪くないほか、最悪の場合盾にすることもできるので、カードパワーや汎用性の高さを考慮して2枚採用しました。

⚪︎オドリドリ1枚
ダメージを軽減することができる優秀な特性を持っており、それによりミュウVmaxの耐久力を底上げしたり、かがやくゲッコウガの「げっこうしゅりけん」でメロエッタを倒されないようにするなどの役割を持ちます。
強いですが、1枚あれば十分であるため他の枠との兼ね合いで1枚の採用です。

⚫︎グッズ計30枚


⚫︎ボール系計12枚


⚪︎クイックボール4
コストが必要なたねポケモンサーチカードですが、このデッキにおいてはフュージョンシステムのドロー枚数を増やすことができるため、不要で切りにくいカードを捨てることができるという点で優秀なカードです。安定感を増すために4枚採用です。

⚪︎ハイパーボール4枚
基本的には上述の「クイックボール」と同じですが、コストで2枚捨てられる点やミュウVmaxもサーチできる点が強みになっています。不用意に使うとミュウVが参加できないなんて状況が生まれかねないので気を付ける必要がありますが、こちらも安定感が高く使いやすいカードなので4枚採用です。

⚪︎バトルVIPパス4枚
1ターン目は言わずもがなですが、2ターン目以降は「ウッウロボ」のコストになったり、各種ボール系カードのコストとしても使うことができるため無駄がありません。ミュウVmaxデッキは初動で展開できればできるほど強く、少しでも引くことができる確率を上げるため4枚の採用です。

⚫︎入れ替え札計3枚
⚪︎ポケモンいれかえ2枚
ミュウVmaxが「クロスフュージョンテクノバスター」を連発できなかったり、スタートポケモンがゲノセクトV等である場合アタッカーに入れ替えるために使用します。入れ替え札が最低限の3枚採用なため事故率が高いのであれば増やすことも視野に入ります。

⚪︎あなぬけのひも1枚
こちらも基本的には「ポケモンいれかえ」と同じ用途ですが、相手のポケモンも入れ替えることができる点が特徴です。基本的には「ポケモンいれかえ」の方が使いやすいですが、後攻1ターン目に相手のベンチポケモンが1体しかいない場合などに実質「ボスの指令」になる点を評価して、「ウッウロボ」等でのサーチも考え1枚採用しています。

⚫︎その他15枚


⚪︎パワータブレット4枚
フュージョンデッキのみに許されたぶっ壊れの火力補強カードです。特段記述することがありませんが、張り切って使いすぎると相手のポケモンVstarを倒せなくなるのでサイドプランをしっかりと考え、どれくらいまでいいなら雑に使っても問題ないのかを考えることが必要です。最強なので4枚採用です。

⚪︎ウッウロボ3枚
手札コストはありますが、コイントスで表さえ出せれば状況に合わせた好きなカードをサーチできる爆アドギャンブルカードですが、ミュウVmaxデッキにおいては裏が出ても手札コストで手札を減らせているという点が強いためリターンに比べてリスクが少なくなっています。採用枚数はかなり悩むところですが、枠の関係やそもそもの所持枚数の関係で3枚採用にしています。3枚で困ったことはありませんし、増やしたいとも減らしたいとも思ったこともありませんので、この枚数でいいと思います。

⚪︎ポケモンキャッチャー4枚
後攻1ターン目の「メロディアスエコー」をポケモンVに当てるために欠かせないカードです。確率に結果は左右されますが、サポート権を使用せずに「ボスの指令」を使うことができる点は破格のリターンがあり、「ウッウロボ」と同様に仮にコイントスで裏が出たとしても手札が1枚減ってしまうというディスアドバンテージは「フュージョンシステム」で引く枚数が増えるだけなので何も痛くはありません。
また、表が出ればサポート権を「シマボシ」や「セレナ」のドロー効果に充てることもできる点も強いです。何よりコイントスで表が出た瞬間は脳汁がヤバいです。軽くイキかけます。逆に相手視点ではこれほどまでにキレそうになるカードはありません。「ポケモンキャッチャー」自体は20円もしないと思いますし、この世のどこを探してもこれほどコスパ良くイケる、もしくは相手を不快にさせることができるものはないと思います。
後攻1ターン目に期待値的には2枚あると嬉しいので、3〜4枚採用するといいと思います。今回はデッキコンセプト上最大枚数を採用していますが、調整をして減らすならここかなと思います。

⚪︎ともだちてちょう1枚
各種ボール系カードで初動の展開で不要なサポートをトラッシュしたり、後述する「ポケストップ」でトラッシュに行ってしまったサポートをデッキ内に戻すリソース管理の役割を担います。
ゲーム中に1回使えれば問題ないので、1枚の採用です。

⚪︎ロストスイーパー1枚
手札を減らしながら、スタジアムやポケモンの道具を除去することができる優秀なカードです。「おおきなおまもり」や「ツールジャマー」を除去し、火力を補う効果もあります。
後述しますが、「ポケストップ」とのワザップもあります。

⚪︎こだわりベルト2枚
ポケモンに道具として持たせることで、ポケモンが倒されない限り複数回使用できる「パワータブレット」というイメージのカードです。
序盤に引けると「パワータブレット」を節約することができ、ゲーム終盤にポケモンVstarやポケモンVmaxなどの耐久力の高いポケモンを倒すのにも一役買います。
引ければ強いですが、重複してダメージを加算することができないため枠の都合も込みで2枚の採用にしました。

⚫︎サポート計6枚


⚪︎カミツレのきらめき3枚
ぶっ壊れのエネルギーである「フュージョンエネルギー」を2枚加速することができるぶっ壊れのサポートです。特に後攻1ターン目の「メロディアスエコー」を使う上で必須になるのでできるだけ採用枚数を増やしたいところですが、2枚目以降はパワーを最大限発揮することができないため3枚の採用に落ち着きました。

⚪︎セレナ(ボスの指令)2枚
「ボスの指令」との選択枠ですが、後述するサイドプラン上ポケモンVをベンチから呼び出すことがほとんどな他、今回は「ポケモンキャッチャー」を多めに採用しており、「ポケモンキャッチャー」で表が出た時にも手札整理に使うことができ腐らない点を評価して、試験的ではありますが「セレナ」の採用に至りました。もっと煮詰めた結果「ボスの指令」の方がよかったとなる可能性はありますが、「ポケモンキャッチャー」との相性も考えて今回は「セレナ」を2枚採用しました。

⚪︎シマボシ1枚
暇なターンに使うことができ、今後のゲームの展開に必要なリソースを回復することができる唯一無二のサポートです。基本的には「パワータブレット」を回収して火力の補強をしたり、「ポケストップ」の事故で足りなくなってしまったポケモンを回収することが多いです。
前述したように暇なターンに使うカードで、基本的には1回使えればよく、2回目以降が必要であれば「ともだちてちょう」で使いまわせばいいので1枚の採用です。

⚫︎スタジアム計3枚
⚪︎ポケストップ3枚
「頂への雪道」を貼り替えるためのカード兼デッキコンセプトである「後攻1ターン目のポケモンキャッチャーメロディアスエコー」の成功率を上げるためのカードです。基本的には「フュージョンエネルギー」等大切なカードがトラッシュに行ってしまうリスクが大きいので使用は考える必要がありますが、事故っている時やあと1枚足りない時に悪魔に魂を売り渡します。
このスタジアムは嵩張っても弱いので最低限の3枚採用です。

⚫︎エネルギー計7枚
⚪︎フュージョンエネルギー4枚
全色のエネルギーになれるだけでなく、「クイックシューター」等の相手の強力な特性からフュージョンポケモンを守ることができるぶっ壊れのエネルギーです。後述しますが、なるべく「フュージョンエネルギー」が盤面に残るような立ち回りを心がけます。

⚪︎ダブルターボエネルギー3枚
ミュウVmaxの「クロスフュージョン」が無色2エネで使うことができるため、このカード1枚で必要エネルギーを補うことができる点が強力です。
ダメージをマイナスしてしまうデメリットはありますが、「テクノバスター」が威力210で「こだわりベルト」と「パワータブレット」が1枚につき30点ずつのダメージ増加のため「210-20+30n」のダメージが出ます。一方で環境で主流のポケモンVとポケモンVstarのHPはそれぞれ220と280であり、どちらも「220=210-20+30」、「280=210-20+30×3」と「ダブルターボエネルギー」のマイナスによって影響を受けることがない点が噛み合いを感じます。
また、バトル場に縛られてしまったゲノセクトVの逃げエネとしても使うことができます。

●採用候補カード


⚪︎ボスの指令
「セレナ」との入れ替えです。ドローの効果はありませんが、非ルールのポケモンもバトル場に呼べる点が「サイコジャンプ」プランの時に使い勝手がいいですが、前述の通り今回は「ポケモンキャッチャー」を採用しているため「セレナ」の採用に至りました。

⚪︎トレッキングシューズ
山札を圧縮できるドローソース兼主に「バトルVIPパス」などの不要なカードをトラッシュに送る役割もあります。「ポケストップ」から手札に加えることで単純にドローが増えるという利点もありますが、枠の都合で採用を見送りました。
ですが、デッキを圧縮することはカードゲームにおいてとても強力で、これはポケモンカードゲームではなく遊戯王の話になりますが「成金ゴブリン」という似たようなカードを採用しデッキの枚数を40枚から実質37枚にした場合、欲しいカードを引ける確率は1.5倍にもなります。加えて「トレッキングシューズ」は2枚圧縮できる可能性もありますので圧縮という点においてはかなり強い、採用価値のあるカードだと思います。

⚪︎デオキシス
主に非ルールのポケモン相手に戦う時に役立つカードで、特にいわゆるロストバレットやギラティナ Vstarデッキの「ウッウ」の「おとぼけスピット」を耐えるという点で採用が検討されるカードだと思いますが、先攻の場合はミュウVで「おとぼけスピット」を受ければサイドレース上問題ないですし、プレイでなんとでもなると判断したので今回は採用を見送りました。
今後マッチアップが煮詰まり、必要だと判断されれば採用をするべきだと思います。

⚪︎キャプチャーエネルギー
こちらも「ウッウ」や「キュワワー」など環境に「メッソン」意外にも「140点のメロディアスエコー」で倒せるポケモンが多くなったため採用が検討されるカードです。
正直に話すと窓の仲間にオススメされたカードなので試せてはいませんが、展開の補助もできるためなしではないのかなと思いつつ、後攻1ターン目にサイドが1枚取れるという理由で採用するのはどうなのかとも思います。(個人的には裏のポケモンVが倒せずに仕方なく非ルールのポケモンを倒す選択をするのと、最初から非ルールのポケモンを倒すという目的で非ルールのポケモンを倒すのとでは訳が違うと思ってます。そもそも倒さない択もありますし、難しいところではありますが)

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