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現場で使える、生きたノウハウが身につくAI・DX人材育成プログラム「Axross Recipe」 ―enXross 2nd協賛企業インタビュー・ソフトバンク

皆さん、こんにちは。
enXross事務局です。
 
日本最大級のエンターテインメントシティ・東京ドームシティを舞台に、デジタル技術を活用した経済圏創出や、お客さまの感動体験アップデートの実現を目指すプロジェクトenXross(エンクロス)
 
今年はXR(クロスリアリティ)をテーマに、2024年7月4日にトークセッションや企業展示などのイベントが行われます。
 
今回は、enXrossプラチナスポンサーであるソフトバンク株式会社にてAI・DX人材育成サービス「Axross Recipe」(アクロスレシピ)の事業責任者をされている藤原竜也さんに、AIやXRが当たり前になる時代を支える学びのあり方について、お聞きしました。

お話をうかがった、ソフトバンク株式会社 AI戦略室 AI&データ事業推進統括部 Axross事業部 部長の藤原竜也さん

「やりたいこと」「つくりたいもの」からレシピを選んで学べる、オンラインからリアルの学びまでを一貫してサポート

― 昨今では生成AIやDX化を目的として、ツールの導入や使い方の研修を行ってる企業も多いですが、定着が進まなかったり、研修で習わない事象に遭遇したときに対処できないといった課題もあると聞きます。
ソフトバンクさんでは、AI・DX人材の育成をサポートする教育サービス「Axross Recipe」(アクロスレシピ)を展開していますが、特徴を教えてください。

藤原さん Axross Recipeは、ソフトバンクグループの社内起業制度で事業化検討され、2022年に事業としてスタートした、やりたいこと・つくりたいものに合わせてレシピを選んで必要な知識・ノウハウを学ぶことができるオンライン教育サービスです。

Axross Recipeでは現場で活躍しているエンジニアがAI開発ノウハウや事例を教材化し「レシピ」として提供しています。

 法人向けサービスでは、3つのプランを用意しています。リテラシー向上を目的とするBasicプラン、生成AIの基礎から実践までが学べる生成AI活用プラン、AI・DXの専門人材育成を目指すEnterpriseプランです。

Enterpriseプランでは、私たちが提供するコンテンツ以外に、自分たちの組織に閉じて教育コンテンツを投稿できる機能もあるので、自社の独自の学びのコンテンツも作れます。

AI・DXの基礎的なリテラシーを学べるものから実践的なものまで、幅広いレシピが揃う

事業化から2年、オンライン教育を軸にしつつ、リスキリングや生成AI活用推進の波など、社会的なニーズに対応しながら、サービス内容のピボットを繰り返して改善を進めてきました。今は、リアルの学びにもサービスを広げ、研修・ワークショップやコンテスト開催の支援……と、法人ニーズへ対応する現在のかたちになりました。

― 現在はどんな企業が導入していますか? また、需要の高いレシピは何でしょうか。

藤原さん 現在は金融、メーカー、自治体などさまざまな企業・団体など数百のお客さまに導入いただいています。

人気なのは、やはり生成AI関連のレシピです。生成AIは技術としてすごく注目されていますが、業務に活用したり、使いこなせたりする人はまだまだ限られていて、これは組織の中でも同じですよね。生成AIの基礎知識はもちろん、経験者のノウハウを学びたいというニーズも出てきている印象です。今だと、生成AIを用いた画像生成レシピやGPT Storeの使い方と便利なGPTsの紹介レシピなどがあります。

― リアルの学びも強化しているとのことですが、先ほどのお話にあった「コンテスト開催」にはどんな狙いがあるのでしょうか?

藤原さん エンジニアの学びとして、コンテストには大きな意味があると思っています。座学やeラーニングでインプットしたら次はアウトプットが必要で、他の人のアウトプットを見ることが大切なので、コンテストはその機会と位置づけています。

企業の人材育成担当の方は、身につけた新しいスキルの業務への活かし方や、スキルを使おうという社員のマインド醸成、積極的に学ぶ組織としての風土醸成などに苦労されていると聞きます。コンテスト開催はこの支援策にもなると考えます。

このコンテスト開催や、基礎知識などの教育コンテンツ、研修プログラムなどはソフトバンクが自社で行ってきた教育システムを応用したものです。オンライン教育のインフラからリアル研修まで一貫して提供できる点はAxross Recipeの強みです。

法人向けサービスでは社員の学習状況を一覧できるダッシュボード機能もあり、組織としての学びの促進をサポートしている

自身の経験を元に、現場で本当に使える技術が身につく教育サービスを開発

― 通信・デジタルの先進企業であるソフトバンクさんの人材育成の知見がAxross Recipeに生かされているわけですね。Axross Recipeはどんな経緯で開発されたのですか。
 

藤原さん 私はソフトバンクに入社して、法人向けにICTソリューションを企画・提案するソリューションエンジニアとして配属されました。

実は私は金融経済を専門に学んだ文系で、ウェブエンジニアリングの知識・技術はゼロだったので、自分でプログラミングスクールに通ったり、資格取得の勉強をしたりしてデジタル領域の知識・技術を身につけたんです。

でも、スクールで学んだ知識だけでは現場実務に対応できないことが多くありました。現場で必要なのはエラーに対処したり、いろんな条件に合わせてプロダクトをつくったりすることなので、いわゆる「きれいなコード」が書けても、それだけでは駄目なのです。学びと実践の間に壁があることを課題に感じました。

一方で、先輩エンジニアがやっていることを見様見真似でやってみるとうまくいくことが多々ありました。「経験者の生きたノウハウを教材にして学べるプラットフォームがあったらいいな」と思ったのが、サービス開発のきっかけです。

社内で話してみると、エンジニア仲間は共感してくれたし、エンジニアでない人も、確かに座学と現場の違いはいろんなところであるよね、と理解を示してくれました。それで、ソフトバンクグループの社内起業制度「SBイノベンチャー(SoftBank InnoVenture)」でこうした課題の解決を目指す教育サービスを2019年に提案し、22年から事業化しました。

― Axross Recipeというサービス名にはどんな意味が込められているのでしょう?

藤原さん Axrossには、学びと実践のギャップの橋渡しをしたいという思いを込め、Recipeは、生きた教材やノウハウという意味合いで選びました。
料理のレシピには、マニュアルと違って経験者の試行錯誤から生まれたノウハウが反映されていますよね。それで、レシピという言葉が私の思いに合っていると感じたんです。

学びには「エンタメ」の要素も重要。新たな技術が幸せな働き方につながる社会を目指して

― ソフトバンクさんはenXrossに2回目の協賛です。イベントにはどんな期待もっていますか。

藤原さん enXross(エンクロス)とAxross(アクロス)の響きが似ているので、親近感をもっています(笑)。

私は、新しいテクノロジーがどんどん進化していく中で、そのテクノロジーの便利さや革新性を享受できる人が増えてほしいという思いでAxross Recipeを展開しているので、enXrossと私たちの志も近いと感じています。

私たちは、やらされる教育ではなくて、自ら楽しく学べる世界を目指しています。そのため、Axross Recipeにはエンタメ的なゲーミフィケーションの要素を加え始めていて、enXross 2ndのテーマ「エンタメ×XR」にはとても興味をもっています。

AI技術は、人の働き方を大きく変えていくと考えています。利益を享受できる人が出てくる一方で、格差が大きくなれば社会の分断は避けられないでしょう。Axross Recipeという教育サービスを通じて、新しい技術の発展で人が幸せに働ける社会をつくることができればと思っています。

― Axross Recipeは、一人ひとりが自分の能力を一番発揮できる働き方を後押ししてくれる教育サービスになりそうですね。本日はありがとうございました。
 

本日ご紹介いただいた「Axross Recipe」についての詳細はこちらhttps://www.softbank.jp/biz/services/learning/axross-recipe/ 
 
 
ソフトバンク・NEVER Zの昨年の記事はこちらから:
4.6億ユーザーのメタバース「ZEPETO」が生み出す、企業と顧客の新しいつながり・価値・体験
 

東京ドームシティの新プロジェクトenXrossについてはhttps://www.tokyo-dome.co.jp/enxross/をご覧ください!

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