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テストネットバリデータ動かしてSOLをもらう(TdS22活動メモ)

この記事はSolana Advent Calender 15日目の記事です.

本アカウントは主にSolanaではバリデータ運営とDefiの調査を行っています。今回、SolanaのテストネットインセンティブのTdS22(Tour de Sun '22)に参加しましたので、報酬がもらえるまでの経緯と所感について記載します。

TL;DR

  • いいスペックのサーバ(Edgevana)といいツール(solv)があれば、バリデータ運用はそんなに大変じゃない

  • Solanaを中長期的にBetしたいひとは、強制ガチホができるので良さそう

Solanaのテストネットインセンティブプログラム

Solanaのテストネットインセンティブプログラムは現在以下の2つがあります(他にもあるかもしれませんが、主なものとして) 

Delegation Program

テストネットでバリデータを動かして、良い成績(スコア)を取るとメインネットバリデータに財団がSOLをステークしてくれるプログラム。メインネットへのオンボーディングの順番はオンボーディングスコアで表される。

Server Program(Tds22)

テストネットでバリデータを動かして一定上の成績であれば、かかったサーバ費用の倍の金額相当のSOLがもらえるプログラム。ただしSOLは1年間ロックされている。

TdS22で報酬をもらう条件は、TdS22のQAに記載されています。

There are currently two main requirements in order to be eligible to receive the TdS22 incentive:Node operators must run their Testnet node on one of the servers available from the following provider:
https://edgevana.com/solana-validator-servers
Node operators must earn <b>Bonus</b> level stake on their Testnet node according to the Delegation Program’s staking criteria.

要するに、指定されたプロパイダ(Edgevana)で動かして、ボーナスステークというのを貰えば良いという感じです。

Tds22の詳細についてはこちらのツイートでも紹介されているので、細かい説明は省きますが、こちらのTdS22で報酬をもらえる状態になるまでの流れと所感について記載します。

主な流れ

バリデータを動かし始めて報酬をもらえる状態になるまでのざっくりとした流れを説明します。

Delegation Program に登録、KYC

 - TdS22に参加するには前段のDelegation Programの登録とKYCが必要です。Walletを登録する際に、solana-cliとsolana-foundation-delegation-program-cliのインストールが必要です。

Tds22に登録

 - KYCが通ったらTdS22に登録します。

Edgevanaでサーバを借りる

 - 報酬をもらうためには指定されたプロバイダでサーバで動かす必要があります。現在はEdgevanaのみが選択可能です。ここからサーバを契約します。$700-$1000/月ぐらいで借りられますが、品切れになっているかもしれません。Cryotoとカード払いが選べます。

バリデータのインストール、初期設定

 - サーバが立ち上がったら、バリデータを立ち上げます。バリデータを立ち上げるにはsolvというツールが大変便利でお世話になりました。solvの使い方についてはSoalna Advent Calendar 8日目の記事に記載いただいているので、細かい使用方法は割愛します。

バリデータがcatch upされていることを確認

バリデータを起動して、バリデータが最新のブロックに追いついているかどうかを確認します。最新のsolvを使っていれば、 `solv catchup` コマンドで確認できます。

その後、ステークアカウントを作成して、自分のバリデータにSOLをステークします。ステークが有効化するまで次のEpochまで待つ必要があります。

Voteトランザクションが動いているか確認

ここまでうまく設定できていれば、solscanなどでバリデータをアドレスを入れると、Voteトランザクションが発行されていればOKです。

どこかのバリデータのVoteトランザクションの様子

財団のStakeBotがバリデータのBaseline Stake(5000Sol)をステークしてくれていることを確認

Check Validator Performanceのページで、自分のバリデータのスコアが確認できます。Baseline Stakeがもらえた場合以下のような表示になります。stakeされるまで数Epochほど待つ場合があります。


リーダースロットが割り当てられて、ブロック生成を実行していることを確認

ステーク数が増えると、リーダースロットが割り当てられ、ブロック生成を行うことができます。

スキップレートが既定値以下になって、BonusStakeをもらえていることを確認

ブロック生成のスキップレートが既定値を下回っていた場合、BonusStakeが行われます。


あとはバリデータが動いていることを見守る

これで報酬をもらう条件は満たされました!あとはバリデータが動いているように監視したり、バリデータクライアントがアップデートされたら更新したりすればOKです。


バリデータ動かしてみた所感

テストネットバリデータ動かすのは大変なのか?

良いスペックのサーバとSolvがあれば大丈夫です。
筆者は昔OVHCloudとかいうフランスのVPSを借りてバリデータ動かしていましたがスコアが全然上がらず、カーネルパラメータを試行錯誤して変えたりしましたが全然だめでした。Edgevanaサーバならいまのところほぼ余裕です。トラブルなども発生すると思うのでもちろんバリデータの動作の理解を深めたほうがいいに越したことがありませんが、最低限の条件をクリアするのはいまのところ難しくなさそうです。

TdS22今から参加して間に合うのか?

よくわからないです。報酬をもらって即ヘッジすれば固く稼げるとは思いますが、どちらかというとSolanaの未来にBetしてもいいかなという方が適しているとは思います。1年ロックなので強制ガチホのDCAを始めるという感覚が良さそうです。
強制ガチホDCAにより、SOLが上がれば嬉しいですし、下がれば報酬の枚数が増えるので、大変精神衛生上よくなるという効果もあります。

その他所感として、Solana Discordで報酬が何ヶ月も来ていない!と騒いでいる人が一定数いたので、本当にもらえるか不安ではありました笑。なのでEdgevanaのサポートにEligibleかどうか聞いたりしました(Edgevanaのサポートはレスポンスが早くて高印象でした)

まとめ

 TdS22に参加して報酬発生までの流れを記載してみました。このプラグラムに興味がある方の参考に少しでもなれば幸いです。 



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