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トレードにおいて大切だと思う事について

今回の記事では私個人的に「大切」だと感じている、考え方=マインド的な内容を主軸に書いていきたいと思います。

私としてはトレーディング技術よりも、むしろトレーディングの基盤となる「マインド」の方が遥かに重要度が高いと感じているんですよね。
さっそくですが表題の内容について。

まず大事になってくるのが
1.「損失への免疫」
ですね。そうです、損失を出す事への耐性です。
巷ではよく「損切りをしろ」とか言われていますが、私がここで言う「損失への免疫」というのは少しニュアンスが違います。

少し変な表現になりますが、私はポジションを持つ時に「損切りする予定」でエントリーしています。
意味わかります?
別にわざと負けるためにエントリーしてるわけではないですよ笑
図解で説明した方がイメージしやすいですかね

上図はGOLDの1時間足ですが、黄色のラインの所で高値を更新しないまま髭をつけてダブルトップが出ました。私はこういった値動きでショートエントリーする事が多いのですが、仮に黄色ライン付近の「1809.380」からショートエントリーした場合には、白ラインの位置を損切りラインとしてエントリーします。
利確は価格切り下げのダウ理論が崩れるまで伸ばしていくシナリオを立てます。

まぁこれはエントリー時の通常の「シナリオ」なんですが、この時私はちょっと変わった感情をもってエントリーしています
「よし!1809.380まで上げてきたら損切りするぞ!!ワクワク」っ感じで考えています。
ワクワクは言い過ぎですが笑。
要するに「負ける前提」でエントリーしているという事です。
もちろん自分の手法や分析にはある程度の自信を持っているので勝つつもりでエントリーしていますが、どちらかというと「負ける前提」の方が割合高めで考えています。

上図では見立て通り下落していっていますが、もし仮に反発上昇が起きて損切りラインに到達したら
「ほら、やっぱり損切りラインまで上げてきた!」といった感情とドヤ顔で損切りします。←頭逝ってると思うかもしれませんがマジですwww

色々な考え方があると思いますが、エントリーポイントを見極めて引きつけて良い形でポジション持った時ほど「シナリオへの期待感」が自分でも気付かないうちに高まってしまいます。
「勝てる前提」でエントリーすると多少のシナリオ崩れくらいだと許容してしまい、損切り予定だった所でも損切りできなくなり、ズルズルと損失を広げてしまいがちなんです。

しかし「負ける前提」だと、予想通り負ける位置まで来たのでサラっと鼻くそほじりながら損切りできるわけです。

これが私の言う「損失への免疫」です。

言葉で書くとすごくシンプルな事に感じますが、これを実際にできるようになるには結構な胆力を要します。

そして「負ける前提」でエントリーするようになると他のメリットも生まれます。
「負ける前提」なので極力、負けが少なくなる位置でしかエントリーしなくなります。
例えば上図でも、ショートエントリー後に逆行して損切りしても40〜50pips程度ですが、テクニカル通り落としていった場合には、過去直近の長い髭が集まっている「1792」あたりまでは最低でも利益を引っ張る事が可能です。少なく見積もっても80〜90pipsは取れるので
損小利大のトレードができます。

偉そうに言ってますが、私も未だにトレードが上手く波に乗らない日は「負ける前提」の考え方を見失ってしまい「勝つ前提」のエントリーが先行してしまって手痛く負ける日もあったりします。

しかしその事こそが、どんな確度の高いトレーディング技術を持っていたとしても、この「考え方」を見失ってしまうだけで損益が安定しなくなるという証明に他ならないのではないでしょうか。

2.「利確はプライスアクションで行う」
これについては賛否分かれる所ではあると思いますが、少なくとも私の経験上「あらかじめ決めていた利確位置」で決済を行うよりも「利確位置は決めるが、プライスアクション次第で利確する」というルールを決めて利益確定を行なっていった方がトータル利益は遥かに伸びると考えています。

特にGOLDやポンドのようなボラの高い通貨の場合、一本のローソク足の形次第で状況が急変して行く事が多々起こります。

エントリー後、シナリオ通りに動いて利益が乗ってきたけど、利確目標の手前で大きく反発して気がつけば含み損になっていた。「くそー、あそこで利確していればこんな含み損抱えてなかったのに!キー😡」
なんて経験ありませんか?
私は何度もあります笑。

これこそがその都度起こる「プライスアクション」です。
別に否定する訳ではありませんが、よく先出し系のトレーダーの方が
「ロングエントリー1758.320予定」
「利確目標1765.000」
みたいな感じで何時間も前から先出ししているのを見かけます。
そういった先出しに私は「トレーダーではなく預言者」という印象を持ってしまいます。
もちろん過去の値動きから強い反発ラインや、サポートライン、フィボナッチ数列などから導き出しているポイントである事は理解しています。

でも、エントリー根拠となる価格帯って大衆心理として強く意識されている事が多いポイントなので、そのポイントの到達の仕方次第では、損切りを巻き込んで大きくラインを抜けていく可能性も高いポイントなんです。
そのライン付近でのプライスアクションを考慮せずに、ずいぶん前から先出ししているわけだから「預言者みたいですげぇな」って思っちゃうんです。

もし予定のエントリーポイントに到達したなら、そこから反発が起こるのか?それとも抜けていくのか?をプライスアクションを見ながら付いて行った方が確実性が高いと思うのは私だけでしょうか?

利確に関しても全く同じで、プライスアクション次第で利確してしまって、もしその後利確目標までいきそうな値動きをしてきたならもう一度エントリーして利益を伸ばせばよくないですか?

ニューヨーク市場開始後の時間帯になれば、ボラが出てきて大きく上下に押しが入ったりするので尚更だと思います。
確かにスイングトレードなどの長期でのトレードになってくると握力を高めてポジションを握っていくトレードは有効だと思いますが、GOLDのようなボラの激しい通貨でわざわざトレードする必要はないように感じます。ロット張れなくなりますしね。

・上位足で短期的な目線を定めて、エントリーポイントを割り出し、下位足のプライスアクション次第でエントリーしていく。
・利益が乗ってきたら、できる限り利確目標まで伸ばす。
・目標に到達しなくても大きな反発を確認したら利確する。
・再び目標まで下げていきそうなシナリオが生じたなら再度エントリーしていく。

上記の事を意識してトレードするだけで格段に資金効率が高まると思います。

3.低資金、ハイレバレッジトレード
これに関しては完全に私の主観と持論になりますが、過去の経験とから至った考え方になります。決してハイレバトレードを推奨しているわけではないのであしからず。

私も以前は、国内口座でそれなりの資金を運用してトレードしていました。
低レバレッジなのでロットを抑える事ができ、海外口座よりはるかに安全に資金管理できるのは間違いないと思います。
そしてコツコツと利益を重ねいく事はできていましたが、資金が増えてくると、利益をできるだけ伸ばそうとポジションを長く保有するようになっていきました。
相場とはいつ、急に大きな変動が起こるか全く予測できない事も稀にあります。
例えば口座残高が「200万円」ある状態で
ドル円通貨だとしても10ロット保有していれば、100pipsほどの変動が起これば100万円の損失になる可能性もあります。200pips動けばロスカットです。
もちろん損切りの指値を入れていたり、そんなロット数を持ち越していなければ資金は守れるわけですが、「不測の事態」を考慮しておかないといけないのもトレードの鉄則です。
国内口座、海外口座問わず証拠金維持率を高く保つために多めに資金を入れておく方も多いかと思いますが、たとえ資金を多く入れていようが口座残高として入っている資金は全てなくなる可能性もゼロではない。
という事を頭に入れておかなければなりません。

恥ずかしながら、私はその事を甘く考えていていました。
「これだけ余剰資金があれば多少の含み損も大丈夫だろう」という感覚で、大きく利益を上げるために一定の含み損になればナンピンで追加ポジションを持ったりしていました。
そんな時に限って自分の目線を疑わずに正当化するような慢心から、思いもよらぬ急変動が起こり資金を全て失う経験をしてきました。

もちろん、資金管理や分析を抜け目なく行い対処できるトレーダーならそんな状況は回避可能だと思います。
しかし私はそのようなミスから「口座残高=最大損失額」であるという定義を持つようにしました。

それからは、いくら資金に余裕があっても口座残高は少なく抑えておくようになりました。

そしてもう一点。
トレード回数の増加=負けトレードの増加
という定義も自分のトレード履歴から導く事ができました。
1日1回のトレード=勝ちか負けのトレード1回
1日5回のトレード=勝率70%で負けトレード3回
1日10回のトレード=勝率70%で負けトレード3回
1日20回のトレード=勝率70%で負けトレード6回
という事になりますが、実際の所はこんな綺麗に統計通りに収まらないですよね。
手法が相場に全くマッチしない事もあるし、3回連続負けトレードが続いてその後7連勝したり、どこでその勝ちトレードをできるかまでは確定させれないです。

10回のトレードで10万円の利益より
一回のトレードで10万円の利益の方が資金効率としては高いし、一回のトレード(分割エントリーやピラミッディング含む)に集約する事で精度も高まると思います。
もし、10万円資金で初っ端から3連敗したら一回の損失が1万円だとしても残高7万円に減ってしまうので、そこから利益圏にもっていくのは難易度が上がってしまいます。

・しっかりと相場分析を行い、できるだけ優位性の高い状況でエントリーしていく。
・極力少ない損切りで済むようにエントリーポイントを見極め、引きつけて1トレードを丁寧に行う。
・獲得pipsを伸ばすのではなく、利益追求を優先する

以上のような「トレードに対する考え方」を自分のルールとして確立しって言った結果→極力低資金でレバレッジを活用して短期決戦でトレードしていく。という私の今のスタイルに至りました。
「ハイレバ賭ケグルイ」の爆誕です。

前回の記事で晒した取引期間やトレードバランスも、こういったマインドが基盤となっています。

今回お伝えしたトレードにおける考え方は、決して「正解」とは思っていません。
あくまで一種の捉え方であり、一つのトレードスタイルであるに過ぎません。

そして私は、今回お伝えした「マインド基盤」に
「トレード手法」を掛け合わせてトレードを行っているだけです。
自分自身のトレード技術が高いなんて微塵も思っていませんし、勝ち続ける事の聖杯を持っているわけでもありません。

「失う可能性のある資金をできるだけ少なくして、できるだけ高い資金効率で利益確保を目指していく」

この事こそがFXというマネーゲームを攻略していくために追求していく本質であると私は考えています。

マインド的な話ばかりだったので吸収してもらえる事は少ないかもしれませんが、少しでも何かの参考になれば幸いです。

ありがとうございました😊

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