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分かりやすい文章にするために、意味の広い言葉はできるだけ使わない【テキスト】

何かを説明したけれど、それに対して「 言葉が足りない 」と言われたことはありますか?

逆に人の説明に対して説明不足だと感じたり、行き違いがおこったり……

それらの原因の一つとして、意味の広い言葉を使っている可能性があります。

意味の広い言葉っていきなり言われても何だかわかりませんよね?

例えば、「 海に行った 」と書いてあります。

その海は、砂浜? 港? それとも断崖絶壁?

そこは、沖縄、湘南、ハワイ、ひょっとしたらドーバー海峡?

極端なことを書きましたが、この場合は『海 』が広い意味を持つ言葉です。

他にも例を挙げていきますので、見てみましょう。

◆ 悪い例文 

ーー ××監督は人を描くのがとても上手い。

××監督は映画監督だとして、どんな人をどんな風に描くのが上手いのでしょうか?

見えてきませんよね。

◇ 手直し文 

ーー ××監督は逆境に立たされた人をコミカルに描くのが上手い。

如何ですか?

例文と比べて、より良く伝わりますよね?

もう一つ例をみてみましょう。

◆ 悪い例文 

ーー リサイクルが当たり前になったのも、エコロジーへの関心が高まったからだ。

『 リサイクル 』『 エコロジー 』この言葉も、もう少し具体的にしたいですね。

◇ 手直し文 

ーー ペットボトルなどのリサイクルが当たり前になったのも、地球温暖化防止など環境問題への関心が高まったからだ。

言いたいことが具体的に見えますよね?

文章以外にも言えることですが、的確な指示をするためには意味の広い言葉を使わないようにします。

◆ 悪い例文 

接客業で、新人さんに向かって、このように言ったりします。

ーー 「 お客様にはつねに気配りをして下さい 」

気配りと言われても、どうすればいいのでしょうか?

◇ 手直し文 

ーー 「 お客様から呼ばれたら直ぐに対応できるように、見える場所にいて下さい 」

これでどうすればいいのかが分かります。

具体的に指示してくれたら、ミスも減ります。

意味の広い言葉を使って抽象的にせずに具体的にすると伝えたい事がしっかりと伝わりますよね!

でも、狭い意味の言葉を使わない方がいいときもあります。

例えば、
最初の『 海 』ですが、全員知り合いの、小さな島に住んでいる人が、同じ島民に「 家の前の海に行った 」などと説明するのは余計です。
このような場合は「 海へ行った 」でいいのです。
わかりきったことをわざわざ書く必要はありません。

なので、意味の広い言葉はできるだけ使わないようにして下さい。

ではでは。


エージロー

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