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ユーザーインタビューで価値を検証する|ミヤラジ起業塾#8
ミヤラジ起業塾は毎週土曜20時〜FMプラプラにて放送中!先週は、「ギャップフィルとビジョン設定型」「仮説と検証」などお話ししてきました。
第8回の今日は、「ユーザーインタビューで価値を検証する」をお届けしていきます!
1.先週のおさらい:小さなビジネスモデルを作ろう
常川:
誰のどんな課題をどうやって解決するのか、3Dを整理しましょう。起業する時のやるべきこととして仮説と検証がありました。 みなさんまとまりましたかね。
「誰の」に入るのは身近な人でいいかもしれません。例えば、MEDULLA(メデュラ)というパーソナライズドシャンプーを作っている企業は、もともとシャンプー難民の奥さんのために作ったのが始まりでした。
稲川:
ユーザーが目に見えている状態だといいですね。
常川:
そうなんですよね、解像度が高いかどうかで課題の深掘りも変わっていきます。何より自分が情熱を注げることがよくて。私の場合はコーヒーで、常に頭の中で考えてしまうことなんですよね。
この3Dを考えていくと、自分の興味関心が分かってきますし、ユーザーが決まると、「どうやって解決するのか」を考えて自分の強みがだんだんと見えてくる。起業を通して自分と向き合い、ユーザーと向き合っていく。その先に市場があって、世の中が今なにを求めているのか、常に考え続けていきましょう。
稲川:
ちなみ、起業して楽しかったことは何ですか?
常川:
自分の役割がわかることですね、社会的な役割と言いますか。社会的な役割を失ってしまうと誰も自分を必要としてくれる人がいなくて、心も満たされないですよね。
でも、事業を通じて誰かのためになれると私は頑張れるんですよね。これまでベンチャー支援をして思うのは、「誰かのために」という人がやがて大きな成果を掴んでいく気がしています。
✏️今日のミニワーク
3Dの1つであった「誰の」がどんな人かをもう一度深く考えてみましょう。ペルソナ設計をしていきたいので、例えば「30歳の子育て中の女性」などその人がどんな人物像なのかを書き出してみて下さい。
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2. ユーザーインタビューで行動を紐解いていく
常川:
今日新たにインプットしたいことが、「MVP」です。
◻︎MVPとは…「必要最低限の機能だけを搭載した製品」
M:Minimum
V:Viable
P: Product
引用:リーンスタートアップの重要要素「MVP」とは?メリットと開発を成功させる3つのポイント
実はユーザーの課題を解決するプロダクトやサービスを思いついて、10割作って初めて世の中に出して失敗するケースが多いです。なので、まずは小さく始めてみる。4割くらい作ってみて検証してみるのが良いと思います。
検証方法の1つとして、SNSで発信してみるのも始めやすいですよね。売れる仕組みよりは今やろうとしていることが、ユーザーにとって価値があるのかを確認するのがMVPの役割です。
稲川:
チラ見せ、ですね!
常川:
まさにそうですね。プロトタイプは手段の検証のために行うものです。手段と、してはモノを作るのは一番早いです。でもモノを作るのにはコストがかかってきますよね。なのでそのために小さく始めてみるプロトタイプが重要になります。
ただプロトタイプの前にも大切なことがあります。ユーザーインタビューです。
例えば、腰痛を解決する椅子を開発したいとなると、椅子を作っちゃおうと多くの人はなると思います。でもその場合、材料費・製作費と考えた際になかなか難しいですよね。
腰痛を解決したくて背もたれが特徴になるプロダクトなら、背もたれの部分だけをプロトタイプとして作るのが良いと思います。そうするとコストも抑えられて、実際に検証してみると、背もたれの部分だと解決できないことがわかったりするわけです。
でもインタビューを最初にしてみると、意外なことが分かってきます。私の事業だと、当初はコーヒー豆を販売することを考えていました。インタビューをすると、そもそも豆を挽く人が少ないことが明らかになりました。
道具を貸し出すわけですが、忙しいから皆さん使わないんですよね。私としては、忙しい朝だとしても職場で美味しいコーヒーを飲んで欲しいので、ドリップバックが最終的に出来上がりました。ユーザーに聞きながら、やっとサンプルを作って実際に試してもらいます。そのための第一歩がインタビューになります。
インタビューは基本的にはお金がかからないので、例えば「1日にコーヒーを何杯飲みますか?」「朝と昼で違うものを飲んでいますか?」など聞いていくと、このように意外なことがわかっています。
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ユーザーインタビューの目安は200人
カフェインが体に合わなくて、この時間に飲んで大丈夫かな?と言ってる方がいたり、自分が描いているユーザーのイメージと全然違うんですよね。
インタビューの目安としては200人に話を聞いてみるのが良いと思います。注意して欲しいのは、商品そのものではなく、ユーザーがどんな行動をとっているのかを聞いていくことです。ユーザーの行動から紐解いていくのが鍵になります。
今ならZoomのオンラインインタビューもできますよね。だいたい3人ぐらいに聞いてみると、「あれ?思ってたのと違うな」となるのですが、「じゃぁ次はこうやって聞いてみよう」と続けていくと点と点が繋がっていきます。
ユーザーの共通の悩み、自分だったら解決できそうなものなど、最初は暗闇の中に手を突っ込むような感覚がありますが、続けていくことでインサイトが見えてくる瞬間があります。
他の人は気づいていないけど、インタビューによって自分だけが見つけられたビジネスの種があると思います。
✏️今日のミニワーク
時間・お金・労力の3つの観点から、ユーザーへのインタビュー質問を考えてみましょう。そのためにまずは、①ユーザー像②想定するユーザーが抱える課題 の2つを確認してみてください。その上で、課題を引き出すための質問を考えてみると良いと思います。
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3. ユーザーはアーリーアダプターを探す
常川:
ユーザーは「アーリーアダプター」を見つけることが重要になっていきます。アーリーアダプターというのは、困りごとを持っていて、解決してくれる新しいサービスを探している方です。キャズム理論の言葉ですが、1期の記事を参照してみてください。
▼この続きはアーカイブでチェック!第8回はこちらからご視聴できます。
1期からパーソナリティを務めて下さった稲川さんも今日で最後となりました。稲川さん本当にありがとうございました🌸
3月はいよいよピッチ向けた準備期間です。2月の放送を聴いて下さった皆様、今月もミヤラジ起業塾をよろしくお願いいたします!
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