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Of queues and curesのオーボエ

Facebook 2020-07-29

あえて誰も着目しそうもないことを書こうとか思っているわけではないのだが、これは備忘録として書いておきたい。A面3曲目の「Squarer for Maud」という秀逸なる曲には機械的とも言いたいようなオーボエの音が非常に効果的にフィーチャーされている。Keith Thompsonというオーボイストなのだが、この盤を購入当時(40年近く前)はインターネットというものがなかったので簡単に調べられなかったのだが、今は簡単にネットで調べられる。

この人は20世紀に入ってから英国のプログレバンドGryphonに一瞬いたことがあるらしい(これだけの理由でどんな音楽なのか知りたくなるのはネットの危険性だ)。そしてオーボエだけでなくクルムホルンも吹くとのことでどうやら古楽器奏者でもあるらしい。Discogで調べると、なんと2002年のブライアン・フェリーのアルバムにも参加しているのだ。一体、National Healthがこのアルバムを1978年に出してから2002年まで四半世紀の間、どうしていたのであろうか・・・と思って調べたら、年間1本くらいのペースで木管楽器など複数の楽器を吹いて実に色々なジャンルの録音に参加している。数年開くことがあったりするが、地道にスタジオミュージシャンらしき仕事をやっているのだった。

それにしてもこの作品が1978年とは改めてショックだ。自分は80年代中盤に見つけて90年代に掛けて楽しんだクチなのに、何故かリアルタイムに体験したと勘違いしていた。この楽曲の複雑さ、演奏技術、録音の洗練さなど、どれをとっても80年代っぽい感じしかしない。
https://www.discogs.com/artist/285819-Keith-Thompson-2

その後のコメント:
ジャケ写真の棚の一番下の段に置かれているセラミック製の何かが気になって仕方がなく、書かれている文字をなんとか読み解いてネット検索をしたら、見つけたぜ! 足用のセラミック製の湯たんぽだった。歴史的な発掘物を撹乱させるための物品(OOPARTS)の類。
https://www.rubylane.com/item/511144-1063/Doulton-Lambeth-Stoneware-Foot-Warmer-Hot


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