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JKのつくりかた


1.JKを〝シンボル〟としてとらえる


 JKを作るにあたって必要とする作業は、JK要素の抽出である。リアルJKであっても個性がある以上、JKらしい部分とらしくない部分が存在する。

 そこで「JKらしい部分」だけにフォーカスし、その組み合わせでJKを完成させると、頭の天辺から足の爪先までJK要素で構成された濃厚なJKができるのだ。

 つまりここでいう「JK」とは特定の人物の高校生時代を指すのではなく、人がそれをJKと感じるエッセンスのことである。究極はJK個人にフォーカスするのではなく、全体を均一化して見ることができるJK集団にフォーカスした演出が好ましい。

 その点ブキャラや、量産型なキャラクターが一番JKのポテンシャルを発揮できる。

 理論上は、リアルJKより人工のJKの方がJKらしくなる。しかし、それが魅力的なキャラクターになるか?という疑問もあるだろう。「人物・キャラクターとしての魅力」これはまた別の話である。まずは「基本の型」を作り、それを知り、個性は後から追加すれば問題ないのだ。

2.流行に流されない


 JKファッションは時代により目まぐるしく移り変わってゆく。イケイケ女子なので、ついつい「イマドキの女子」をデザインに組み込みたくなる(それも間違いではない)が、以下の考え方もある。

 そもそも何をもって「JKらしさ」とするかというと、「女子高生以外の層にない要素」である。ファッションにおいてもJK以外はあまり使わないJK専用アイテムで構成したほうがシンボルとしては正解なのだ。制服は言うまでもない。

 たとえば、カジュアルに使えたりJC・JDも使うようなバッグではなく、定番のスクールバッグを採用したり、ソックスはニーソックスよりルーズソックスの方がシンボリックだ。

 これを鑑みると、都会的なオシャレ女子より地方のギャル高生のほうがJKらしいのである。

3.〝こなれ〟感


 若干上級者向け要素ではあるが、JKを作る場合に注意しておかなくてはならないのは、コスプレ感が出てしまわないことだ。キャラクターデザインにおいてオシャレに決めたいところだが、あえてファッションのバランスを悪くしたり、着用するアイテムにくたびれ感・汚れ感を出すというテクニック。

例:かかとを踏み潰したばっちいローファー 前髪を留めておくチープなヘアクリップ等

 JKの制服はオシャレ用途のファッションではなく、あくまでも「学校生活における日常着・部屋着」であり、私服で出かける時より「テキトー」である。そこを意識して中途半端感・リラックス感を出すといい。

4.内面におけるJK


 通常のマンガ・アニメに出てくる魅力的なヒロインキャラクターのような一貫性を持たせるのもエンターテインメント作品としては悪くはないがJKらしくはない。年齢不相応な大人っぽさが出てしまったり、作者の性格・思考が反映されていたりするからだ。

JKらしさにおいて重要なのは「ぐだぐだ感」である。

 JCはまだ大人に従い真面目な雰囲気。JDは本格的に大人になり落ち着いてくる。そしてJKはDQNである。外見はオトナぶっているがノリや趣味嗜好は幼いなど、あの年齢特有のちぐはぐ感があり、ハイテンションながらもアンニュイな雰囲気を醸し出しているのが特徴的である。

 JKを作るにあたって作者はクリエイターである意識を持たず「JKの性格をコピペする編集作業」という感覚でJKらしい部分をキャラクターに組み込むことが重要だ。ある種の職人作業なのだ。

5.さいごに


本稿はJK(概念)のつくりかたにおける重要な要素を文字にし、簡潔にまとめたものである。フェティッシュ要素についての解説はまた別の機会に行うものとする。

【JK=L×G】

※L…ロリ G…ギャル


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