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①.お店のロゴづくり ②.「昭和の店に惹かれる理由」を読んで

#本と珈琲とときどきバイク #バイクと出逢うための本屋 #バイク乗りと繋がりたい #バイクと一般人とを繋げたい #昭和の店に惹かれる理由 #井川直子

①.お店のロゴづくり
ついにお店のロゴが完成しました!お店のロゴは暖簾というかたちで店頭に出そうとしていまして、開店しているときは出し、閉店するときは仕舞い、という日々の所作を大事にしたいという考えのもと、日本的かつ民藝感を演出したかったのです。
働く日常の中に溶け込みつつ、人の手の温もり感じつつ、筆文字の力も感じつつ、永く佇めるよう想いを込めて、私自身が筆で書かせていただきました。昔書道をやっていた経験がありまして、だいぶブランクはありましたが、なんとか見るに耐えるものにはなったのかなと思っています。
とにかくたくさん書きました。100枚ほどは書いたかと思います。紙だけでも高かった、、、1万円ほどかかっています。「紋」「横一列」「縦組み」「略語」と4パターンほどつくってみました。どのアイテムにどのロゴを入れるかはまだ検討中です。

ロゴ作成中

欲を言えば、もっと書きまくってどこぞの大会に出すくらい完璧なロゴに仕上げるというスタンスでもよかったのですが、洗練され過ぎた作品は良い意味でも悪い意味でも「緊張感」や「狂気性」「怨念」みたいなものを帯びてしまいます。そこまでいくと、お店の雰囲気に合わなくなってしまうし、そこまで仕上げるには相当な神経を使うことになるので、あまり現実的じゃないなと。
そういう今の自分の実力含めて「キレイに書けるところもあれば、まだまだ未熟なところもある」みたいな背伸びしない今の自分がそのまま文字として現れている所がいいのかなと思っています。若い頃は完璧が全てと思っていましたが、今はムラがあってもいいと思えるようになりました。まるくなったってことでしょうか。

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②.「昭和の店に惹かれる理由」を読んで
今回の読書感想は、井川直子さんの「昭和の店に惹かれる理由」です。まさにこれからつくろうとしている自分のお店のなりたい像がこの本にあります。2017年の本なので、すでに閉店されているところもありました。読みながらお店を調べると哀しい知らせが、、、という展開に時代の移り変わりの速さを感じます。コロナの影響もあるのでしょうが。
本編中に紹介されているいくつかの店にはいろんな事情がありました。なぜ店主になったのかの背景も皆さんまるでバラバラ。なろうと思ってなった人、やってみたら案外長く続いた人など、千差万別です。それでもここまで長く続く店となると、共通点もある気がしました。それは作為的につくることのできないオリジナルのお店独自のルールがあり、それはただ単に規則というのではなく、お店のポリシーというか秩序として受け継がれているものがあるということ。そして次の代、次の代と変わらないポリシーを維持しつつ、変化もしてよいということ。頑なに変わらないのではなく、時代によって変化してもよい部分があって、そこが店主の機転の賜物なのだと強く感じました。

私もこれから商いをしていくのですが、どうしても昭和の店に勝てないのが、時間の蓄積です。時間の蓄積にこそ文化や歴史、客、魂が宿るのだということ。同じ店でも移転したとたんとうまくいかなくなるという話もよく聞きます。でもこればっかりはどうしようもない。どの店だってはじまりというのがあるわけで、長く続けられるかどうかは私の手腕と、お客さんの協力、運にかかっているのかなと腹を括るしかなさそうです。本屋は儲からないのが前提なので、しぶとく粘り強く、こだわりも出しつつ、ほふく前進のごとく営もうと思っています。人が集える憩いの場を目指しつつ、バイクを推して参ります。

今回はこの辺で。

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