不人気県を不人気業種業界人が励ます

冒頭のリンクは、栃木県に魅力がないという調査をたった3万人程度のアンケートで発表したのがブランド総合研究所さんの調査を報じる記事だ。同社は、日経BP出身の方が創業された民間調査会社だ。容赦のないランク付けがいいとか悪いとかいう話をしたいわけではない。

自分の勤務する業種がパチンコ屋で世間的に人気が高くないことから、不人気とレッテル貼りされた気持ちを整理する意味で、つらつら書いていこうと思う。

自分の業種は、学生に人気がない。就職活動のイベントに店を出した場合、となりに赤字の1部上場企業様が小間をもっていると、就職説明会でもブランド力にも業務内容にも負けてしまい、なかなか縁をいただける学生さんが少ない。

また、店を新しく出すときの近隣住民様への説明会でも、大変紛糾する事があり肩身が狭い気がすることがある。さらには、「いわゆる迷惑施設」という呼び方で報道や政治の場などで一般化されてしまうと少し切なくなる。

ただ、勤務先は、なんとか儲けを出して来年も事業を継続できそうな気配だ。幸いである。

マズローの欲求の分析だと、食欲とかは、満たせている会社に幸いにも勤務できている状態で、乞食をするなどしないですんでいるのは、失業中の方と比べたら幸いなのかもしれない。

ただ、だんだん意味のない見得、プライドが自分を穢す。もっと格好いい仕事、女性受けする仕事、お金のいい仕事など求めてしまうおろかな自分もいる。

では、都道府県の魅力をランク付けする調査に意味があるのだろうか?認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、情報接触経路(「旅やグルメに関する番組」など14項目)、地域コンテンツの認知(「海・山・川・湖などの地理的名称」など16項目)、訪問経験(「行楽・観光のため」など16項目)、地域資源評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など16項目)、まちのイメージ(「歴史・文化のまち」など14項目およびイメージ想起率)、産品購入意欲、産品想起率(食品、非食品をそれぞれ自由記述)…計84項目をネットのアンケートで調査したものだ。

調査結果の詳細は、販売をしている。価格は以下である。        総合報告書(税別74,000円※)1,000市区町村および47都道府県の全84項目に関するデータをまとめた報告書

個別報告書(税別46,000円※)ご希望される市区町村・都道府県の結果を表やグラフで分析し、さらに回答者属性別(年齢、居住地、ライフスタイルなど)の結果を分析した報告書

・ハンドブック(税別3,700円) 1,047地域の結果に関し、8つの主要指標(認知度、魅力度、情報接触度、居住意欲度、観光意欲度、産品購入意欲度、産品想起率(食品、食品以外))に内容を絞った報告書

※総合報告書・個別報告書のセットは、特別価格税別94,000円

地域や都道府県の改善点を探そうという地方行政マンは、自腹でなく、きっと税金で新聞図書費として購入し勤務先の改善案を練るのだろう。

穿った見方をすると、税金、公費から売上を得る目的でなされた調査に過ぎない。不人気で気分が悪いどこかの県民の方や県で仕事をしておりショックを受けている方には、こういう調査を行い結果報告書を売るルートを持つ凄腕の社長がおり、その社長の手腕として新聞にも報じられるだけで、真実の各県の魅力が伝えられているとは限らない。この点に注目をして欲しいと思う。

意味があるかないかというと、人気不人気を知っておくことに意味はある。県外から観光客を呼んで金を落とさせるために不人気の分析をすることに意味はある。しかし、ここは、日本だ。藩があり、国,城で分かれて中央の幕府とも軍事同盟関係を構築していただけの明治時代より前の時代ではなく、近代国家として全国が日本というひとつの国になって久しい。

感情を害する事に意味は全くない。

不人気だったのは、佐賀、徳島、栃木だったようだ。

不人気県の魅力を探してみよう。

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