射幸性の高い機種の自主撤去決議を守らないパチンコ屋についての考察

射幸性とは、簡単に言うとギャンブル性の話です。的を射抜いて幸せになるからギャンブルで当たるかどうか?ドキドキする心情を射幸心といいます。そして、風適法(風営法)で許されているパチンコ屋の営業は、著しく射幸心をそそる恐れないことが求められます。法律は、一定のドキドキ感を前提にしつつ、それが著しく強烈なものであってはならない。と刑罰でもって禁じられている賭博と合法的な技を伴う遊びであるパチンコ、パチスロ遊技の境界線を言葉では線引きをしています。

そんなパチンコ屋が今もめています。もともと1枚岩で団結できる業界ではありませんでしたが、業界外からの批判や指摘を受けて比較的まじめな先人や今の経営者、営業所責任者、社員、アルバイトの方々で、どうやってお客様に安心して遊んでいただけるか?試行錯誤をしてきました。また、どうやったら社会に受け入れらる存在になりうるかという面でも試行錯誤、模索をしてきた業界でもあります。

現在進行中のコロナ騒動で、いまだ1件もパチンコ屋の営業を通じてお客様同士やお客様と従業員の間でのクラスター(集団感染)は起きていませんが4月からの45都道府県の知事による緊急事態宣言による営業自粛要請に体力のある限りパチンコ屋は応じました。休業要請を受けた99%のパチンコ屋は、営業を自粛しました。

そのご褒美というわけではないですが。最大で50日以上の営業自粛をして金の回らなくなったパチンコ屋の営業を支える意味で、本来賞味期限がきた古い台の1年くらいの期間、継続して使用できるように行政が行政規則の改正という形で、支援をしてくれました。

ところで、コロナ騒動の前に、1日打てば60万円くらい奇跡的に勝利しうる台を撤去してくれ!という行政からの強い要請があり、パチンコ台もスロット台もギャンブル性(射幸性)がマイルドになった、お客様にとってはつまらない台への入れ替えが強制されていました。

しかし、行政規則の改正は、ギャンブル性の強い台にも一律適用されてしまうことにありました。

これでは、行政の要請であり、社会の要請ともいえるギャンブル性の強い台を外してマイルドな台に入れ替えを図る行政目的が達成できなくなります。

そこで、パチンコ屋、パチンコメーカー、パチスロメーカーを横断的に取りまとめる21世紀会という会で、ギャンブル性の強い台は、当初コロナ騒動前に決まっていた賞味期限を過ぎたら一斉に撤去しましょう。と固く約束をしました。

平たく2020年5月のパチンコ屋なら知っている21世紀会決議を説明するとそういう話になります。行政(警察)のやさしさに対し、感謝をし、業界の自主撤去をします。とパチンコ屋は決めました。

しかし、例えば、5号機のサラリーマン番長を未だ設置して営業をしている店が全国に少ないですがあります。

11月に全国で撤去が進めらた「ミリオンゴッド神々の凱旋」についても、ほとんどのパチンコ屋は撤去に応じました。

しかし、この機種の設置を継続しているパチンコ屋も若干ですがあります。中には、間もなく撤去すべきと自主決議した高射幸遊技機といわれる台の設置継続を前提に秋にメーカーに頼んであと数年壊れないようにオーバーホールをした法人もあるようです。これは、メーカーの姿勢も問われるところです。

2021年1月には、沖ドキという台が撤去される予定です。この台は、沖縄発祥の普通のパチスロメダルよりも少し大きいコインで動きます。いわゆる30㎜のコインを使います。通称は、沖スロというジャンルの機械になります。

この沖スロの市場は、沖縄県、中部地方、北関東に巨大市場があります。沖縄に地理的に近い九州よりも中部地方に多いのは、中部地方のパチンコホール営業企業が沖縄で成功したことにつながっているのかもしれません。そして北関東のパチンコホールも中部地方のパチンコホール営業者と人的なつながりがあって沖スロの市場が形成された可能性があると思います。

最近では、某県では、沖ドキを外さないらしい?なんていう噂が流れました。

ここから先は

2,092字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?