三権分立 憲法の話し 私見

いちぶのツイッターで三権分立が話題になっていたので、久しぶりに憲法の授業を昔受けていた事を思い出して、簡単に三権分立を噛み砕いてみます。

アゴラというサイトを運営されている池田さんという方が三権分立って条文あるのか?という疑問をツイッターされていました。

それで、本を見ないで、薄い記憶の迷宮をたどってみたところ、たぶん条文は、ないという回答がただしい気がしました。厳密に言うと直接昔の絶対君主の王権をだいたい3つにばらして自由を守る。という趣旨の条文が、憲法に書かれていないという意味です。

三権は、おおざっぱにいうと死刑とか科せる強めのルールを決める権利(立法)、ルールを当てはめて人を裁く権利(司法)、それ以外全般の強いる権利(行政)です。

日本の場合、実は、議員内閣制なので、立法をする国会の議席が多いパーティー(自民党)の代表者(安倍さん)が、行政のトップになって行政権(政府のあらゆる権能)を行使します。

しかし、人気者がいつも正しいわけではないから、決められたルールを当てはめて人を裁く場面があります。そこで、ワイルドカード的に一番偉いルールの憲法に違反するかどうかを司法機関(裁判所)がきめていいとされています。どちらかというと、弱っている苛められっこを助けるのが裁判所の役目のひとつかもしれません。

みっつの権力は、こうしてばらばらになって、国民の自由を守っています。という建前が三権分立です。

もっと細かく見ていくと、日本で法律が憲法に違反すると裁判所が判断をした例はありません。権利はあるけれど裁判所は、遠慮して使わないしきたりがあります。ヒットラーの後始末に懲りたドイツなどは、積極的に憲法に違反しているかチェックする専門の裁判所があったり、裁判所が憲法判断を個別の事件で積極的にやったり国によっていろいろです。

また、立法と行政は、緊張関係というよりも、一緒に歩む傾向にあります。大統領という任期制の絶対権力者を作って、立法を権力である議会との対立軸で自由を守ろうというスタイルの外国(アメリカ)もありますが、日本では、立法の主流派が政府を仕切るしくみの議院内閣制になっています。

ほかには、国会が立法をするのですが、多くの国会議員は、法案を書く意思も能力も乏しいようにも見えます。ギャンブル系の競馬とかオートの法律は、議員立法ですが、ほかほとんどの法律は、実は、行政府のエリートたちが日夜起案します。最終的にこのルールでOKか?是非を決めるのは国会議員さんですので、それでもいいのかもしれませんが、今後大阪維新さんや山本太郎さんなどがもっと票を集めるようになれば、法律を文章から作る国会議員の集まりに国会が変わるかもしれません。

三権分立は、すばらしくも、なんともない仕組みだと思います。ただの建前です。しかし、仮に在特会さん、令和の武ちゃんさん、共産党さんなどが王様のようにすべての権力を持って、有限実行をした場合に一部の人におきるであろう不幸、悲劇は、避けうるという意味で、ましな仕組み、建前と思います。


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