【番外編】ダンガンロンパの話〜小高さんのスペースを聴いて〜


【ダンガンロンパの話】

このnoteの内容は、以前(10/23)小高さんがTwitterのスペースでやっていたネタバレありダンガンロンパ語りを聴いて、気持ちが抑えられず、その時の気持ちを書き記したものです。
2月もnoteを更新したいな〜と思っていたのですが、遊んだりskeb描いてたりしたら間に合わなかったので、こちらを…

⚠️ダンガンロンパ全体のネタバレを含むことになります!
⚠️更に完全なる個人の思想や感想・この話がめっちゃ良かった〜!を呻いているだけで、特にこれといった内容はありません。ご注意ください!

■小高さんのスペースの話
まず初めに、私はその作品が好きであればあるほど、「作者の話」というものを聞くのが怖いと思ってしまうタイプです。そこには言葉にできない部分も含めて様々な理由があるのですが、一番はやはり"好きな作品やキャラクターがいち創作物にすぎないと感じたくないから"だと思います。

ですので、私は小高さんがスペースをやりますと宣言してから、当日スペースが始まる直前までもう、本当に聴くかどうか迷いに迷っておりました。

もし「あのキャラは何となくで作ったので…」「オタクはああいうの好きだと思ってそうしました」「自分は別の展開が良かったけど大人の事情であの展開になりました」なんて話が出てしまったら、ショックすぎる…
でも同時に、ここでしか聞けないような裏話もあるかもしれない…それが後から判明したら、聞き逃したことがショックすぎる…になるのは明白…

しかもスペースはアーカイブなし…雑誌掲載のインタビューとも違って文字で残ることもない…

結果的には勿論聴いたのですが、聴いてよかったと思っています。
総合的に思い返しても、小高さんはキャラクター達皆のキャラクター性を尊重したうえで、作品全体を俯瞰して面白くしようと考えてくれていたんだな…と思いました。
そしてダンガンロンパという作品と、作品やキャラクターを愛する人に敬意を持ってくれているのだろうな…と!

特にそれを強く感じられたのが眼蛇夢くんの話でした。
小高さんはスペース内で眼蛇夢くんについて「彼の思想は少し特殊なので、4章があのような展開になった」「話し方も独特なので難しかった」といったような発言をされていました。
これらって、キャラクターありきで話を作っていないと出てこない発言だと思ったんです。つまり、もし「こういった展開をやりたいから、眼蛇夢くんの思想をこういう方向性にした」という流れで作られたのであれば、出てこない発言なんじゃないかなと。

他で言えば、七海千秋ちゃんに対する「彼女は進んで人を殺すタイプでは絶対にない」というお言葉や、V3に対する「V3はキャラクター達がそれぞれ異なる方向を向いているので、章ごとに全員の現在の考えをまとめていた」といったお話からも同様の"尊重"を感じました。

勿論、実際はある程度大人の事情があったけど、言わなかっただけという点もあるのだとは思います。
でもたとえそうだとしても、キャラクターの考え方やキャラクター性を最大限尊重して、それからやりたいこととの兼ね合いを考えて作品を練ってくれたんだ…と、そう信じさせてくれること自体が嬉しいというか、キャラクターや作品を愛する人への敬意なのかもしれないなと思ったんです。

特に私のように、キャラクターは生み落とされた時点で実在する個人のような存在であってほしいと感じているタイプの人間には、有難すぎる語り口でした。

■赤松楓の話
ところで、実は私が一番最初に自分でプレイしたダンガンロンパシリーズはV3なんです。
ダンガンロンパという作品は有名なのでずっと知っていましたが、私は人が死ぬ話をあまり好まない性分であったため、なんとなく有名な部分は知っている…くらいの距離感で付き合ってきていました。

ですがV3の発売が発表された時、私は射貫かれてしまいました
そう、シリーズ初(外伝的な作品は除く)の女主人公、赤松楓という存在に…

私は元々"女主人公"という属性が大好きということもあるのですが、赤松楓さんは、本当に、姿を見た時点で理想の女主人公だ!と感じたのを今でも覚えています。ビビッと来たみたいなやつです。

そして体験版でその気持ちは確信へと変わりました。
可愛い…可愛くて、ツッコミもできて、でも天然なところもあって、明るくて、皆を引っ張れる強さがあって、皆を思いやれる優しさもあって、それでたまに暴走もして、コンプレックスもあって、でもそれで必要以上に自分を卑下するようなことはなくて、誰とでも調和できるような…赤松楓さん…

そして、本編ではその強さと思いやりと暴走の果てに命を落とすことになってしまった、赤松楓さん……

私は小高さんのスペースを聞くにあたって、赤松楓についての言及を一番恐れていました。
赤松楓は作品内において、「物語のつかみ」「意外性」という、明確な役割があったからです。

もしも、「最初は赤松楓主人公で最後までいく予定だったけど、意外性あると思ったから主人公交代する形に変えました」とか、逆に「赤松楓はこれがやりたいがためだけに作ったキャラクターです、主人公のつもりはなかったです」という内容の話が語られてしまったら…?
そんなの絶対に辛い…悲しい…病む……その不安が一番大きかったです。

でも心配いらなかったですね!
小高さんは、赤松楓に神田沙也加さんの声がついた時の話で、「より主人公らしくなった」と言ってくださったので…
赤松楓のこと、主人公のうちの一人として見てくれていたんだ…

V3の1章もお気に入りだって~~~!
赤松楓は、つかみの展開をやるための存在じゃなくて、最原くんをはじめとした皆との関わりで良い1章を紡いでくれた存在だと思ってくれているのだろうなと…感じさせてくれてありがとう…

そして最原くん、赤松楓のこと、ずっと心に留めていてくれてありがとう…
正直1章で傷心した私は、その後そういう赤松楓の残り香を吸うことでなんとかV3を完走することができました。最原くんはプレイヤーと手を繋いで寄りそってくれる存在だと言及されていましたが、本当にそうだと思います。(そういう意味ではないと思うよ)

とにかく、ダンガンロンパと赤松楓をはじめとするキャラクター達を尊重してくれていて、感謝です。ありがとうございます。

小高さん、聞いていますか?
こんなオタクの戯言はあまり聞かないでください。

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