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日本映画の予告編について思うこと

糸もそうだけど、日本の(特に男女の愛をテーマにした)映画の予告はストーリーを詰め込みすぎる傾向があるのなんとかならないかなぁ…


予告編見ただけで、映画の起承転結の流れが把握できてしまうやつ。

丁寧に映画を説明しようとしすぎて、映画の魅力が逆に半減しちゃっている、とても勿体無いパターンだと個人的には思うのです。


糸は主人公二人の幼少期のエピソードを全て予告編に入れてしまっていて、映画本編でも予告編以上の情報は出てこないから映画前半でいきなりストーリーのテンポ落ちてしまうし、山下美月ちゃんと小松菜奈ちゃんが二人で成功していくシーンも『このあと予告編にあった通り小松菜奈ちゃんを裏切るんだろうなぁー』と思いながら観ちゃうから、とても勿体無い。

要するに、ワクワクを吸い取られている、そんな感覚に陥るのです。


花恋に関しても、別れるタイミングまで予告編ではっきり言ってしまっているから、前半にあるであろう二人の幸せの日々のシーンで、その幸せに心を浸したくても『でもこの二人、この後結婚式の日に別れる流れになるんだよな…』と頭の中にあると、全然浸れない。ぶー。いきなり別れのシーンの情報を与えないでよ…。こっちだって前半の幸せなシーンは幸せな気持ちで観たいんよ。

予告編を忘れて幸せな気持ちに浸れるほど器用な人間でもないですし。


恋愛映画の予告って絶対にふたりの仲違いのシーンや別れるシーン入ってるけど、あれいるかね?

前情報がなく、(というより予告編が前情報そのもの)感情移入し難い予告編という媒体で、別れのシーンや悲しいシーンを見せられてもワクワクしないのは私だけなんでしょうか。。。

もちろん、演出によってはそのシーンが入っていても、思わず観に行きたくなる素晴らしい予告編を作るチームもありますけども。


最近の日本映画の予告の性なのかなぁとも思います。羅小黒戦記も日本語予告より中国予告のほうが圧倒的に良かったですし。


人数の町の予告編とかもすごく好きだったなぁ。核心には決して触れずに世界観をうまく見せてくれるから、どうなってるのか気になって思わず映画館に行ったら、その真実にこの上なくわくわくしたやつ。


何万回でも言うけど、私が推す最高すぎる予告編はdeleの最終回予告なので。


あらされた部屋に佇むケイと祐太郎。

長い間のあとにケイが『なぁ、』と口を開き終わる、あの短い予告。


一体二人に何があったのか、その言葉の続きはなんなのか、あの時ほど【来週が待ちきれない】思いに満たされたことはありません。


情報は与えすぎず、受け手を信じて。

これが大切なんだと、個人的には思います。

個人的には。

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