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超ニコニコメドレー歌ってみた投稿祭2024の雑記

今回の投稿祭、かなり盛り上がっていた印象を受けました。前回を知らないのでアレなんですが。
元々、投稿しようと準備していたのは課題メドレーの見聞録だけでした。
ですが慌てて序盤に投稿してしまいわりと時間があったのと、界隈の楽しげな雰囲気にあてられて急遽一発録り部門にも投稿してしまいました。ビクビクしてましたが結果としてはやって良かったですね。
と言うわけでまた裏話というほどのものでも無いことを書いていきます。

課題メドレー部門(ニコニコ動画見聞録)

機材関係

録音で使ったマイクはJTSのNX8。
前回のニコニコ動画Re:Diveの投稿後に購入した新機材。
そのRe:Diveで使用したAE6100はとにかく輪郭がくっきりハッキリ録れるタイプだった。
それに比べNX8は輪郭は丸くなるが、この丸まり方がなかなかにいい感じで曲に馴染みやすく感じた。
雑な例えだがAE6100がデジタルならNX8はアナログ。単体で聴くより混ぜて聴いた時に真価を発揮するタイプ。
SM58と方向性は似ているが、こちらの方が籠り感が少なく使いやすい。値段を考えればかなり優秀。

ただマイキングによって音がかなり変わるようで、実はスタジオで録ったテイクはセッティングが悪くほとんどが没になった。
逆にバッチリハマった時の音はかなり良い音に録れていた。
購入する時は、単一指向性のこのマイクなら少しルーズなセッティングでも使えるのを期待していた。結果としては真逆の特性だったが、これはこれで面白い。

持ち出し用のオーディオインターフェースは今回からESI U22XTになった。
マイクゲインもヘッドホン音量も十分に上がり文句なし。購入価格を考えればダイレクトモニターのバランス調整ができるのはお得感がある。

レコーディング関係

今回は宅録とスタジオ録音が半々くらい。
カオスゾーンの粉雪とEndless Rainは声を張らないと出せないなーと思ってスタジオを予約。
しかし前述の通りマイクのセッティングが悪く、ほとんどの音源がボツに。
もう期間中のスタジオも空いていなかったため、上の2曲は自宅で録音を強行した。
音量を抑えて高音を歌うために試行錯誤したが、結果としてはこれはこれでアリな仕上がり。

今回の個人的なベストテイクはめっちゃ短いけどカオスゾーンのDaydream café。
マイクの特性と発声がハマって華やかに録れた。

今回のレコーディングにあたって新しく覚えた曲一覧

(このメドレーで初めて聴いたものは★を付けています)
・フレ降レミライ
★とまどい→レシピ
★うまるん体操
・はやくそれになりたい!
★ガヴリールドロップキック(サビは聴いたことあった)
★リアルワールド
★みんなみくみくにしてあげる♪(これ公式なんですね)
★神曲
・夢色パレード
・撲殺天使ドクロちゃん
・Tell Your World
★ぼくとわたしとニコニコ動画

見聞録は2018年のメドレーにしてはかなり老人に優しい選曲だと思う。
繋ぎが自然なことも相まって、原曲に馴染みが薄くてもメロディはわりとすんなり頭に入った。
Re:Diveの時同様、お前マジでそれ知らなかったの?という曲がチラホラあるのは許して欲しい。
投稿祭前の段階で唯一歌っていたふんどさんの動画には大変お世話になりました。

最初の『空』→『true my heart』の繋ぎの短いフレーズが繰り返してるところは、投稿された歌ってみた動画を見る限り皆さん処理に困っていた様子。
自分は元のフレーズでは歌詞を乗せて自然に歌うことが無理だと思ったため、true my heartを先取りして持ってくるという方式をとった。
今のところ同じやり方をしている人はいなかったはずなので、ここが合唱に使われることはおそらくない。

うまるん体操はメドレーとして聴いたままに歌ったら少し違和感があり、原曲を確認したところ結構ハネたリズムの譜割りになっていた。
大抵のメドレーは原曲よりテンポがかなり上がっているため、さっと聴いただけでは譜割りがわかりにくい事も多い。
原曲通り歌うとノリがかなり良くなり、やはりプロが丹精込めて仕上げている曲は下手なアレンジを加えるよりも忠実に歌ったほうがいいな、と再認識した。
(念の為補足しておくと、見聞録含むメドレーでアレンジすることが悪いというわけではありません。歌うときに正しく確認せずなんとなくで歌わないほうがよいと感じた、ということです。文章にすると紛らわしいので一応記載しておきます)

Tell Your World、サビは聴いたことあったが大サビ前の部分は今回のメドレーで初めて聴いた。
メロディラインがぜんぜん違うので、正直なところ初見では別の曲だと思って聴いていた。でもわかって聴くとダイナミックな展開で良いものですね。
サビの伸びやかなメロディは言わずもがな。歌うと肺活量が求められるがやっぱり気持ちがいい。

EX追加曲

最初に決まった追加曲(?)は円周率ゾーン。まあこの投稿祭のノルマなので当然ですね。え、違う?
巡回放送でもコメントでも指摘されているが、今回前半のインスト曲では何も歌っていないところが多い。
これは時間的にMADを探して練習してレコーディングして……という工程が難しかったこともあるが、もう一つの理由として「ああこの人は無言タイプか」と油断させたうえでハンマーBGMの円周率ゾーンに突っ込んでもらったほうが巡回放送で面白い反応がもらえるんじゃないかという目論見があった。
巡回放送を見る限り、上々の反応をいただけたので満足。
これまでまったく絡みがないにも関わらず円周率ネタを擦っていることに関してはAmegaさんには謝ったほうがいいかもしれない。
3.14159265358979、まではよっぺいさんの七色のお陰で10年以上前から覚えていたが、その先は初めて知った。もう一回歌える気はしない。

前述の通り円周率をハンマーBGMに乗せることはすぐに決まったのだが、その後にナイト・オブ・ナイツが繋がってくるのが問題だった。
流石に16小節も円周率だけでぶち抜くのは単調すぎて飽きが来るし、かといってMADを乗せるのも時間的に厳しい、と少し悩んだ。パン振りと声色の使い分けで円周率パートの間を持たせたザイスさんは流石。
ラップなら乗せやすいか?と思い、元はキャラ繋がりでドタバタ☆紅魔館を検討したが、どうもしっくり来るパートがない。
なにかラップで知ってる曲は無かったか……と記憶を辿ると、大見解のフレーズに「35+4÷2」の計算式があることを思い出した。これなら周波数の頭の3にも掛かって完璧だ!と即決定。
ラップをまともに歌ったことは無かったが、なるべく元の音源に寄せることを意識して歌うと良い感じになった。Des-ROWさんサンキュー。
計算式で合わせたことなど誰も気づかないだろう、と思っていたのだがじゅにあさんはしっかり気づいていた。さすがである。

ナイト・オブ・ナイツ部分が録り終わり、さて次はダブルラリアットか、となったところで、ふと大見解の歌詞の使っていなかったところを見ると、出だしに「回転」の文字が。ということでぶち抜き決定。
思った以上に親和性の高い追加曲になった。
ドタバタ☆紅魔館はいずれどこかで使いたい。

Second Heaven→RED ZONE→Second Heavenなんて繋ぎをされたらDDRerとしては黙っていられないので、音ゲーから何かを乗せようというのはすぐに決まった。
しかしまあ元の2曲もそうだが、DDRや弐寺の曲はインストが多いし、歌詞があっても英語で元ネタが伝わりにくい。
さてどうするか、という時に思いついたのがニコニコおなじみの空耳歌詞。
無理矢理でも乗せやすいラップで空耳歌詞があるといえばB4Uということで採用。
ただこちらは大見解に比べるとやはり後乗せ感が強く、声質や歌い方もあってあまりハマらなかった印象。

youの裏にGet Wildを乗せたのは、じゅにあさんのラジオ動画『ゅにらじ』のパク……リスペクト。

元のメドレーでも夏影が裏メロにあるのだが、実はレコーディングのときに夏影を録音し忘れてしまったのがきっかけ。
仕方ないので家で録るか、と思ったのだが、そこでふと最近なにかでyouを聴いた気がするな~、と脳裏によぎった。
そこで、ゅにらじ第4回においてゲストのザイスさんが、マッシュアップの例としてyouのイントロから自然にGet Wildを歌いだす、というデモンストレーションをしていたのを思い出した。こうして「よし、丸パクリしよう」となったのである。
親動画として『ゅにらじ』の元動画も登録させていただいたのだが、明言するまでじゅにあさんザイスさん共にはっきり伝わっていなかった。伝わりにくい小ボケに定評があります。

MIX関係

今回のMIXはとにかく時間がなかった(と思い込んでいた)ので、使い慣れたBrainworksのbx_console Nを主に使用した。
これは自分がチャンネルストリップにハマったきっかけのプラグインで、フィルター、コンプ、EQの全てが一画面に収まり、ツマミを回した時の音の変化が思った通りに動いてくれる。
ざっくりイジるだけでいい感じになるので、時短MIXをしたい時はだいたいコイツの世話になっている。
ボーカルなら適当なプリセットを選んだらガッとコンプをかけてハイシェルフをグイッと上げれば土台は完成。あとは曲に合わせた調整をちょっとやればいい感じになる。
公式マニュアルで「EQは思い切って捻ろう(意訳)」と書いてくれてあるので、細かいことが気になる自分でもラフに使えるのが好き。

今回も音源がマスタリング済みだったため、音源にEQをかけ、ボーカルが入る辺りの周波数を全体的にへこませて入る隙間を空けた。
Re:Diveの時に気になったボーカルが浮く感じに関しては今回はあまり感じなかった。使用したマイクの差かもしれない。


一発録り部門(七色のニコニコ動画)

選曲について

先述の通り、元々一発録り部門に投稿する予定は全く無かったので、構想から投稿までの猶予が数日しか無かった。
個人的に初見のメドレーを歌うという選択肢は無いので、前提としておおよそ頭に入っているメドレーから選ぶことになる。そのため必然的にしもさん3部作だけが候補となった。
ただ一発録りに求められるのは生の雰囲気やある種の粗さであることは重々わかっていたため、普通に歌っても仕方ないなぁ、とは思っていた。
とはいえ今から構成練る余裕はないし、そもそも慣れないネタを一発録りで入れ込めるとも……と悩んでいた時に「あ、そういえば俺、七色を普通になんて歌えないわ」という閃き?があった。
組曲・七色・流星群は数え切れないほど繰り返し聴いてきたため脳に深く刻みこまれているが、主に聴いていたのが合唱、recog版、よっぺい版の三種。
当時正しい歌詞でももちろん覚えたが、よっぺい版もrecog版もそらで歌えるくらい覚えてしまったことで、もう長らく脳内で混じり合うのが制御できていない。
口ずさむ度に無意識に混ざってしまう状態だが、今回の一発録りという前提ならもしかして面白くなるんじゃないか?と思い、特に侵食がひどい七色をチョイスした。

ついでに「よっぺいさんの七色の周波数セリフを、この円周率の祭典になんとか持ってきたいなぁ」という考えもあった。
普通であれば明確に元が特定できる他の歌い手のネタを持ってくるのはタブーだと思うが、一発録りという前提でこういうコンセプトの動画なら持ってきても大丈夫じゃないかと考えた。
実際、仕込みで意図してカエウタ版を持ってきているのは冒頭の茶番のための2曲とこの周波数セリフくらいなもの。他は可能な限り真面目に歌おうとしてあのザマである。助けてください。

機材関係

イレギュラーな動画ということで、機材も普段使わないものにしようと考えた。
これまでメドレー以外の動画も含めて、レコーディングはほとんどダイナミックマイクで行ってきた。そこで今回は録音にコンデンサーマイクであるmarantz MPM1000Jを使用している。
MPM1000Jはご存知(?)の通り、サウンドハウスで一番安いボーカル用コンデンサーマイクである。どんなものか試しに買ってみたものの、テストだけして一切使わないまましまい込んでいた。
もしアナタがもう一度動画を見て、過去の音源と音質に違いを感じるようならコンデンサーマイクを買う価値があるもしれない。この情報を知ったことによるプラシーボかもしれないが。

感想としては普段の音より柔らかく、なんとなく良い感じに聴こえるような気もしたが、それよりも反射音が割としっかり入っているのが気になった。
同じセッティングで録音しているダイナミックマイクでは気になったことが無かったため、やはりコンデンサーマイクを使うならセッティングにはもっと気を使わなければいけないようだ。
実際、オケと混ざってしまえばほとんど反射音は聴こえないが、静かな曲と合わせるならより目立つはず。MIXにも悪影響しかないため、可能な限り反射音がないように録音したいところ。

レコーディング関係

もうとにかくガッチガチに緊張した。
マイクの前で歌うのにも随分慣れたと思っていたが、『やり直しがきかない』という状況にものすごく弱い部分が露呈してしまった。自分が思っていた以上に。
よくよく聴けば序盤ところどころ声が震えている部分もあると思う。聞き返すには勇気がいる。
正直なところ、そんな状態だったので録音したあとも投稿をやめようか相当葛藤した。
ただ近年の個人的な目標である『完璧じゃない・整ってない部分も他人に見せられるようになる』というのを実行するこれ以上ない機会だということもあり、葛藤を抑え込んで投稿に踏み切った。

自分はよほど親しい友人でもなければ、すぐにカッコつけようとする(見た目や見栄ではなく、弱みを見せないように立ち回る)部分がある。
これ自体は特別悪いことだとは思っておらず、これによって一定以上に距離感が縮まらないようにバリヤーを張っているというのも事実。浅い付き合いには興味がないので普段はこれで良い。
ただいざより親しくなりたい相手がいても、結局取り繕った自分でしか向き合えないというのがとても歯がゆく申し訳ないと思うようになった。
つまるところ、カッコつけるのは相手に失望されるのが怖いという理由が大きい。これによって本当の自分よりもハードルを上げてしまうことで余計にカッコつけざるを得なくなるという負のスパイラルに陥る。
相互理解の基本は自己開示。まずは致命的でない部分で自分の整っていない部分を見せることへの抵抗感を適度に下げていきたい。
妙な挙動をしていることも多々あるかと思うが、そういうときはそっとしておいてください。

MIX関係

こちらのMIXは生感を犠牲にしないため、普段よりもかなりざっくりで終わらせている。もちろんピッチ補正も一切していない。
普段ならほとんどのトラックにまずMeldaのM AutoVolumeを入れるが、音量差があまり小さくなると生の感じが薄れるだろうと思い、今回は使用していない。
ただendress rainなどの声を張ったところ部分の音量でコンプが引っかかってしまうため、そこにだけ引っかかる用にクリッパーや別のコンプなどを追加して対応した。
こうした処理をしないと動画サイトで開いた時に他の動画よりも音量感がかなり小さくなってしまう。生感が大事ではあるが、ある程度の音圧を確保するためには避けられない作業である。
同様にディレイやリバーブも普段よりも若干小さめになっている(はず)。興味があれば聴き比べてみてもいいかもしれない。自分では見ない。


おわりに

以上、超ニコニコメドレー歌ってみた投稿祭2024に関する雑記でした。
総括すると、メドレーを投稿し始めてから初めての大規模イベントということもあり、非常に楽しかったです。
失礼を承知で言えば、こんなに盛り上がるんだ、と驚いたのも事実。
参加者の一人ひとりが全力で楽しんでいるように感じたのが印象的です。

課題メドレーは主催のAmegaさんが参加者全員分を合唱にまとめてくださいました。

イベント自体の主催をしながら自分の作品も複数投稿しつつ、数日でこのクオリティの合唱動画を仕上げられるのは本当にすごい。
改めてAmegaさんに感謝の意を表します。お疲れ様でした。

投稿祭の中でいくつか自分でも歌ってみたいメドレーがまた見つかったので、いずれ動画に出来たらな~と思っています。

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