淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~13

~こんな人にオススメ!~
戦国時代や武将が好きな方!
歴史無双が好きな方!
IFストーリーと史実の織り交ぜが巧妙な作品が好きな方!

非常に好きな作品の一つです!
作りこみがただただすごい。
正直、日本史や武将にそれほど詳しくないですが、そんな自分でも楽しさ、臨場感、当時の価値観等、色々な要素を感じることができ、本気でIFを考えてるんだなというのが伝わってくる作品です。

最近はシリアス展開が多かった印象でしたが、今回は色々なことが一段落し、少し気の抜けたテイストでした。
堅綱の徳川攻めが無事達成されて本当によかった!
重圧に潰されたり、闇堕ちしないかと心配しましたがほっと一安心です。
全体を通して、小夜とやっちまったよ!てへ!とか、竹に子ども産まれたよー(輝虎いつのまに!?しかもきれいになった…とかキャラじゃないだろ!?)とか、周をめぐる珍事件やそのやりとりなどなど、久しぶり?あるいはシリーズ初?ライトな話が多かった印象です。
淡海乃海にしては珍しく、読んでてクスッとしました。

正直、登場人物増えすぎて迷子になることが多いです。
あとは基綱の周囲以外はサイドストーリーにそこまで量をさけないんだと思いますが、全体的に軽いタッチで終わってちょっと残念です。
竹と輝虎の組み合わせ好きだったんですが…。
木下藤吉郎の城づくりも楽しみですが、そこも一瞬。
正直堅綱の徳川攻めさえもあまり描かれず。
そんなことを書いていたら冗長な作品になってしまいそうとも思いつつ、ちょっと寂しいですね。
あくまで主人公は基綱、現在の舞台は四国、九州、琉球、変わらず京ということなんでしょう。
外伝読んでないんですが、今後も出るとしたらサイドストーリーとか補完されるかな?

さて、着実に近づいてきている日本統一。
ですが政治、協力者、一枚岩ではありません。
九州の大友、龍造寺もどういった結末になるやら…。
歴史に明るくないので予想が難しく、とても楽しみです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?