坂東巡礼記15 西明寺(札所20番)
獨鈷山 西明寺
坂東巡礼5日目は、札所20番西明寺からスタート。
西明寺は、栃木県芳賀郡益子町にある真言宗豊山派の寺院で、山号は独鈷山。院号は善門院。本尊は十一面観音です。
『笑い閻魔』として、ここの閻魔様は有名です。私にとって、坂東巡礼のハイライトの1つで、最も楽しみにしていた寺院です。
驚くことに、国指定重要文化財の宝庫でした。
まずは、入母屋造茅葺きの楼門。明応元年(1492年)の建立(国指定重要文化財)。
つぎに、天文7年(1538年)建立の三重塔。屋根を銅板葺きにしてある珍しい建築様式。
本堂(栃木県指定有形文化財)。本堂内厨子は、本堂より古い室町時代の作(国指定重要文化財)。
『笑い閻魔』として有名な木造閻魔大王坐像(栃木県指定有形文化財)を納める閻魔堂。
写真が上手く撮れなかったので、ホームページを見てください(http://fumon.jp/)
そば打ち職人が描く御朱印は、蕎麦の支度が終わってから、10時以降になります。
益子観音
西明寺は、天平年間(729年~749年)行基の開山、紀有麻呂の開基によって創建されたと伝えられております。その後、兵火などによりたびたび焼失しましたが、宇都宮氏・益子氏の援助によりそのつど再建されました。
現在では、益子観音として親しまれております。
評価 ☆☆☆(3つ星)
参拝直後の評価は、星3つ(☆☆☆)でした。閻魔大王の東の聖地とも呼べるこの地は、思いもよらず重要文化財の宝庫でもありました。
閻魔様の教えは、人はこの世に生まれてきた以上、必ず年老いて死ぬものであり、時には病を患い、道を間違えれば罰せられる。これを自覚して、善い行いをするように行動を改めることです。
閻魔様は、心と口(言葉と食べるもの)と身体で、善い行い(病気を防ぎ、心身ともに健康で生きること)をしなければならないということを伝えたいのです。そのために必要なのが地獄の思想であって、本来は、人々を救いたいと願っているのです。
その息吹を感じられる西明寺は、文句無しにお勧めのスポットです。
宗派 行基菩薩
本尊 十一面観世音菩薩
開基 行基菩薩
創立 天平九年(737)
住所 栃木県芳賀郡益子町益子4469
駐車場 あり(無料)
電話 0285-72-2957
閻魔堂
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