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世界を予測する、なんて出来ないけれど。。。(イギリスEU離脱決定記念)

ほんとは、舛添知事辞職&参院選公示記念、で何か書こうかと思ってたら、イギリスの国民投票でEU離脱派が勝ってしまったので、、、

▶︎EU離脱派が勝つなんてね!

イギリスはEUに残留した方が将来的なヨーロッパの安定度は高いし、イギリスもそうだと思ってたんだけど、離脱になっちゃいましたね。
個人的にはじゃあ離脱したからって、すっごく大ダメージをEUとイギリスが受けるかっていうと、それは交渉次第に過ぎないと思ってるので、周りが騒いで相場や為替をいたずらに動かす方が問題なんじゃないかしら。。。
一方ではこれをチャンスに儲けたい人もいるわけで、そういう人たちの思惑で株価や為替相場が実体よりも大きく揺さぶられることの問題ってのもけっこう大きそう。

いずれにせよ、イギリスのEU離脱でしばらく株も為替もゴタゴタするだろうけど、私はそんなにえらいことになるとはおもってないというか、イギリスとEUもえらいことにしたくないだろうから、まぁ、なんとかするんでしょ、と思う。楽観的かなぁ。。。一方でEUからの離脱連鎖を防ぐ見せしめとしてなにをどの程度するかというのもあるかもしれない。。。(というか、それでなんとかできないようなら政治も相場もおかしいでしょ、ということにしかならない、、、

▶︎で、離脱してこうなったらやだな、ってこと

個人的にはネガティブな転がり方をするとこうなっちゃうんじゃないか、っていうのはたしかにあって、こんな感じ。

イギリスの国民投票でEU離脱派が勝つ
→移民排斥、保護貿易主義台頭
EUから離脱したいくらいだから、移民引き受けは最小限にするだろうし、貿易も保護しないとやってけないでしょう。

→アメリカのトランプ大統領候補も勢いがついて勝つ
で、こんなイギリスの結果や、他の欧州の右派勢力が勢いつくのをみて、当然、アメリカ共和党のトランプ候補は、それ見たことかと、勢いがついて、世界がこうなんだからアメリカも当然その方向って感じで勝っちゃうかもしれません。。。

→イギリスは経済が蜜月の中国頼りになる
おそらく経済を維持するには、株式市場、貿易などでややいかがわしいレベルにイギリスは突っ込まざるをえないし、ここは蜜月状態といわれる中国の言うなりになっちゃうかもしれない。

→米英中の保護貿易主義、排斥型ベルトができる
すると、こういう政治思想、貿易的なベルトができちゃうかもよ。。。下手すると欧州の右派勢力やロシアあたりまでつながるかもよ。。。

→ISと対立しつつ、大国の民族や思想的分断も深まる
一方では難民流入と、ISとの対立で、民族志向は強まるし、国内部での思想的分断も深まるかも。

→低落傾向で不安定の世界
大規模な戦闘は起きないけれど、世界全体がどこでテロは起きてもおかしくない、ちょっと危険で不安定な世界になっちゃう。

で、実は、この最終段の、ちょっと危険で不安定な世界に向かっているのでは、というのはけっこう前から私が予測してた方向なのです。

▶︎21世紀はグローバルでありつつローカルな世紀になる?

「グローカル」という単語があります。これは世界的な視点を受け入れつつ、草の根レベルの小さな視野と併用した複眼的な物の見方、そしてそれを元にした行動を指します。
ただ、私が「グローバルでありつつローカルな」、というのはそれとは異なります。
経済や物流などではグローバルな動きは活発になりつつ、国の中では思想や民族による分断や、個人の思想信条による独立した感覚や行動が推進される、ことを指します。。

私は7年くらい前から21世紀は個人レベルではグローバルに、国レベルではローカルになると予測していて、それは今も変わりません。

経済的低落はアメリカ、EU、日本それぞれに起こるでしょうが、チキンレースとして日本が最後に勝ち抜けする可能性がある、とも思っています。ただ、最初にこの予測を考えたのが2009年頃で震災前だってので日本の経済は2013-15年あたりに持ち直すと思ってたのですが、それは震災の影響で外れ、さらに後ろにずれていると感じています。

アメリカは白人の人口比が半数を切るので、保守的なアメリカと移民的なアメリカで分断するリスクがあると思っていて、それはまさにイギリスがEU離脱を考えたのと似た状況であり、さらに、トランプ候補の出現で予想よりずっと早く明らかになっちゃったなぁって感じです。私は2030ー40年頃かと思ってたんだけど。

中国は一人っ子政策などによる経済の行き詰まりが2030年代に起きるからそれ前後か以降に経済的な凋落と、経済格差と民族による分断が起きるリスクがあると思っていて、この考えは変わっていません。

EUは私は保つと思っていたのですが。そして保つがゆえの総体としての弱体化が起きると思ってたのが、イギリスのEU離脱論がこんなに早くおきてEUが保たない可能性が出てくるとは。いずれにせよEU内でも移民を含む民族分断は起きるとずっとかんがえていて、最終的には何度目かのドイツが孤立するパターンになるのではないかと予想します。そこでまた戦争になるかどうかは別として。

ISや難民流入絡みやイラクの政情不安定などからイスラム圏と西洋圏の衝突は起きるだろうけど、大規模な戦闘レベルのものは起きないと思っていて、イスラム圏自体産油国中心に停滞していきそう。
テロは増えるけど、大規模戦闘は減るので、全体としては日常の不安定さは増える社会になるという予測は当たりつつあると思ってます。

個人レベルの経済や思想が重要になって、国家は表面上のまとまりとしてのアイデンティティに固執するだろうけど、実態は個人レベルの考え方、趣味、経済のつながりがネット上で構築され、そちらが重要な世界に移行するんじゃないか、と、これは希望的観測として考えていて、それらが社会の不安定要素となってもそうなった方がいいんじゃないかと個人的には思っています。理想的にその意味で地政学的な優位さといった概念が希薄になればもっといいな。。

とりあえず2050年あたりまではこんな感じで進むんじゃないかな、という予測をしていて、今のところ大きな修正を必要とは思っていません。

さぁ、実際にはどうなるでしょうか。。。

とにかく大国という概念はなくなった方が、少々不安定でもよいのではないかと私自身は思っているのですが。。。

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