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カレー名店街とイラストレーションファンクラブ@音ビル

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会社の近くにあるFOLK old book storeとそこに間借りしている、谷口カレーが今年(2019年時点)で9周年だそうだ。
時々昼前に会社を抜け出して、10食限定のイカ墨が入ったスパイスシーフードカレーを食べにいったり、カネコアヤノの新譜が出たら買いにいったりしている。

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スパイスシーフードカレー(大盛り/ちょい辛)

古本屋という枠におさまらず、(最近は新刊もどんどん増えてきている)
イラストレーターの個展や週末にライブやスナックを開催していて、過去カネコアヤノやHomecomingsの畳野氏 、ラッキーオールドサンのライブを店内でされていたことがある。

この間カネコアヤノの「燦々」を購入した時、
「11月、バンドセットのライブに初めて行くんですよー。」
などと店長の吉村氏に話していて
「うちのイベントが、もうすぐあるのでよかったら来てください。」
と言われてフライヤーを見たら、なんとなんと、曽我部さんにHomecomings、柴田聡子にラッキーオールドサンが出演する、FOLK old book storeと谷口カレーの9周年記念のイベントだった。
これは、行かねばなるまいということで、記録的豪雨の台風19号が過ぎ去った次の日に行ってきた。

開催場所が、都心の梅田や心斎橋、難波やFOLKのある北浜近辺ではなく、地下鉄の四つ橋線にある北加賀屋という駅から徒歩10分程度にあるあまり聞いたことのない「音ビル」という場所だった。
ライブやイベントが盛んな名村造船所跡地に近い場所にあり、名和産業という船舶系の商社機能を担っていた会社のビルを見上げるとPOPな「音ビル」ロゴが設置してあり、人の出入りがなければ、一目ではライブ会場だとわからないところだった。1階が船舶の部品を置いておく資材場、2階から上は、営業所という感じ。

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その資材場の雰囲気を残した1階で、白熱灯の柔らかい光の中でラッキーオールドサンが、すでに歌っていた。
そして、ミッドナイト・バスが終わって、MC。

今お二人は、東京を離れ徳島に住んでいるとのこと。
徳島の「そごう」がなくなるそうで、
全国で唯一百貨店のない県になるらしく悲しいけれど、でも逆転の発想で、
むしろ色んなものがなくなっていった方がいいんじゃないか?
中途半端に追随せず、時代に取り残されたほうが、輝くんじゃないか?
閉ざされきったものは地球の裏まで通じる。
閉ざされているのに開かれている。

そういうアルバムをつくりたいと言っていた。
意味深長という言葉では片づけられない、印象に残る強い意志をもった言葉だ。(ちょっと哲学的…)

(↓このセトリは、Webから)
1. 夜汽車は走る
2. 坂の多い街と退屈
3. あくび
4. 秋空 ※新曲
5. ゴーギャン
6. ミッドナイト・バス
7. うすらい

1階の奥まったところのドアを開けると、DJブースが目に入り、周りで蕎麦がきや、炙り鯖寿司が売っていて、なんだかよくわからない東南アジア的なフレーバーがするシロップが入ったアイスティーもあるし、カレーを食べる前に食べたくなったけれど我慢し、さらに奥に入ると、「カレー名店街」があった。
「谷口カレー(大阪)」に「インド富士子(東京)」のコラボカレー、「カレーちゃん家(大阪)」に「妄想インドカレーネグラ(東京)」のコラボカレーがあるが、どちらを食べよう…
前者はポップなイメージだけれど、後者のアングラ感のある響きも気になり結局両方とも注文した。

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谷口カレー×インド富士子/チキンカレー×豚バラカレー

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カレーちゃん家×妄想インドカレーネグラ/キノコとギーのカレー×軟骨入り鶏キーマカレー(副菜2種付き)

旨さに震えている間に、歌声が聞こえてきて、戻ってみると、柴田聡子のライブが始まっている!と思ったら、サウンドチェックで普通に通しで歌っていた。
本番にも歌ってもらえるし、2度おいしいイベントだなー。

サウンドチェック
いい人(がんばれ!メロディー)  

01. スプライト・フォー・ユー(愛の休日)
02. ラッキーカラー(がんばれ!メロディー)
03. ?
04. 遊んで暮らして(愛の休日)

皆んな座ってじっくり聞きいっているので曲終わりで、柴田さんに「大丈夫ですかぁー」といわれ場内に笑いが起きる。(反応が薄くてすみません…)

柴田さんって声と歌い方が素敵ですよね。歌詞の語尾が跳ね上がる感じで。
爽やかじゃない内容の曲も爽やかに聞こえてしまう。
サニーデイの「OH!ブルーベリー」の曽我部さんの歌い方が、柴田さんに似ているような気がする。

05. 後悔(愛の休日)
06. 涙(がんばれ!メロディー)
07. Baby Don’t Cry(安室奈美恵 cover)
08. ワンコロメーター(がんばれ!メロディー)
09. 結婚しました(がんばれ!メロディー)

柴田さんのライブが終わり、近くの大きな空き倉庫で、作家のインスタレーションが展示されていたので合間に見に行ってきた。
鋼材加工工場・倉庫跡を大型アート作品の収蔵庫として活用するプロジェクト MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)の年に一度のお披露目会的なものらしいです。

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巨大ロボ!

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船!トラックの荷台!

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アートやライブイベントなど色々やってるな…
なぜ、北加賀屋という土地で?と疑問だったので
調べてみると、
●北加賀屋には、大正・昭和初期にかけて、造船所が林立していた。
●産業構造の変化に伴い、工場が移転・減少し活気が失われる。
●街のおよそ半分に相当する23万㎡の土地を所有する千島土地株式会社が
 2011年に財団を立ち上げ(冒頭のフライヤーの右下に記載がある「おおさか創造千島財団」)、造船所というものづくりの現場であった場所を、新しい創造の場、芸術・文化の発信拠点として再生することになった。
 (千島土地 創業者の芝川家は江戸時代から続く大阪の豪商)

「おおさか創造千島財団」が、助成をし様々なイベントが北加賀屋周辺で行われているのであった…千島財団のおかげで、FOLK&谷口カレーのいいイベントが観れたな。ありがとうございます。

http://www.chishimatochi.info/found/news/3659/
(北加賀屋のアートマップ・イベント)

展示から「音ビル」に戻り、次はHomecomings。

Homecomingsは、高速が渋滞していてだいぶ遅れて到着したようで、こちらも、サウンドチェックを一から。
演者の距離と観客の距離がほとんどなく、スピーカー前で座っていたのだが、ほぼ福富氏と1mくらいしか離れていない感じだった。

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ライブを見るのは、ほんと初めてで、2014年くらいに会社の同僚に勧められiTunesでダウンロードしようぜってなって会社で聴きまくってたな。
ちょうど、I Want You Back EPが出るくらいか…なんか、K.O.G.A Recordsで活躍してたヨシノモモコ率いるAutomaticsな感じで日本人が英語で歌うギターポップが、キラキラしててよかったからかな。キラキラだけじゃないけど。ほぼ日本語詞のWHALE LIVINGも何度も繰り返し聞いてしまう。日本語で歌ってても、Homecomingsでしかない。

サウンドチェック
01.Cakes(Cakes - EP)
02. I WANT YOU BACK(Somehow,Somewhere)←個人的に嬉しい!

みんな地べたに座って聞いていたので、
「立った方がオススメかもしれないー。」と畳野さん
「立とうよー」と、お客さんの誰か。

01. Songbirds(WHALE LIVING)
02. Blue Hour(WHALE LIVING)
03. Hull Down(WHALE LIVING)

畳野「カレーはみなさん食べましたかー
(客/食べたー!)いいな、わたしはまだで。」
福富「久しぶりですよね。大阪って、帰ってきた感がある。
年に何回もこういうイベントがあって何回も帰って来られたらいいですね。」

04. Park(WHALE LIVING)
05. Smoke(WHALE LIVING)
06. LEMON SOUNDS(Somehow,Somewhere)

福富「台風大丈夫でした?僕の家がやばくて、多摩川の川沿いに住んでて、多摩川が氾濫しそうで、見に行きたくなるくらい不安だった…雨風、豪雨で…」と言ったところで時間が押してて会場のスタッフより時間切れと言われ、あとの話はラジオのMOONRISE KINGDOMで聞いてくださいとなる。(笑)

07. Cakes(Cakes - EP)

Cakesは本当にいい。なんだろうこの絶妙な塩梅。若い頃の景色をふと思い出してしまうし、決断なんてできなくてフラフラしていた頃の自分の弱さに優しいというか、あたたかさを感じる。その頃の自分へ遡って寄り添ってくれる曲だ。(その頃の自分は、まだ自分の中にいる)

トリは、曽我部さん!
カーキのミリタリージャケットに、膝に丸いステッチが入ったジーンズで
GibsonのB-25を持って登場!
(憧れのB-25…でも高くて買えず、小ぶりな感じが似ているLG-2 American Eagleを昨年購入した。)

01.今日を生きよう
02.恋におちたら

今日は、お子さんを連れて車で大阪まできたらしい。
高速が大渋滞で、Homecomingsが遅れるかもしれないので、主催者の人に「曽我部さん、ちょっと先に出てくれませんか?」と言われて「全然いいっすよー」と言っていたが、曽我部さんも渋滞につかまっていて結局全然、音ビルまでたどりつかなかった。
カレーのイベントでもあるし、食べたかったけど売り切れ、代わりに蕎麦がきを食べたということでした。(泣)

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03.キラキラ
04.瞬間と永遠

曽我部
「子供さんの声もしてていいですねー。
中々、子供が僕のライブに来なくなってきちゃいまして
下の子も幼稚園ぐらいだと『いくー!』って言ってたけど、もう来ないですね。なので今日は、起き抜けを襲って無理やり連れてきた。(笑)
上は18才になりまして、『反抗期ってあるんですか?』と、友達に聞かれたりするんですけど、もう18才になっちゃったら……
単に、機嫌の悪い女が家にいる感じになるから…(お客さん笑い)
からの「おとなになんかならないで」。

05.おとなになんかならないで
06.満員電車は走る
07.シモーヌ
08.青春狂走曲

曽我部「大阪最高!みんなーー!カレー食ったかー!」(客/おいしかったー。)
「どんな味だった?うまい?…………だろうね(笑)…(食えてないし)。
そろそろ時間がせまってきて、終わりの時間が過ぎてるんですけど…」
吉村店長からまだ「大丈夫ですー!」といわれて、あと何曲かやってもらえることに。

笑っていいとも!出演の話。あまりにも本番が平熱だった。
最近大阪で見た映画の話、タランティーノの「ワンスアポンアタイム」と「ジョーカー」よかったね。
曽我部さんいわく「いい映画を見ると魂が喜ぶよねー!」

曽我部「最後の曲です。夏がいってしまうのかな?台風が過ぎて、今日また夏みたいだったけど…いつかの夏の恋の唄です。」

09.サマー・ソルジャー

曽我部さん一旦はけたけど、拍手が鳴り止まずにアンコールへ。

曽我部「また来るね、すぐね。
今年はサニーデイお休みしてて、ずっとアルバムつくってて
来年出して、ツアーやるから見にきてー!ありがとう。」

En1.東京
E2.LOVE SICK

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