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【最短で取得できる症例の書き方!】薬物療法専門薬剤師を取得の際に実際に提出した50症例を一挙公開!【薬物療法指導薬剤師監修】

現在薬剤師の世界では認定薬剤師や専門薬剤師などの資格を様々な学会で認定しております。

実際に私が取得している資格は、

・医療薬学会薬物療法指導薬剤師
・医療薬学会薬学専門薬剤師

の2つです。

この中で、取得する上で大変だったのは薬物療法専門薬剤師です。
参考:医療薬学会ホームページ

取得にあたり満たさなければならない要件がいくつかありますが、特に実際に介入した「50症例」を書くのが大変でした。

特に、どのくらい詳細に書くのか?といった疑問がありとても悩んだのを覚えています。

薬物療法専門薬剤師は病院内のでプレゼンスを増すだけでなく、収入の面でもかなりのプラスになる資格であることを実感しています。

参考:【専門薬剤師が暴露!】専門薬剤師を取るメリットは給料が増えること!いくら増えるか実体験を公開!

取得はかなり大変ではありますが、取得できればその大変さが報われるメリットはあると感じています。

ですので、専門薬剤師を目指しているけど、

・ 症例ってどう書いたらいいかわからない
・ そもそもどのように治療に介入したらいいかわからない

という方の参考になればと思っています。

また、介入するほど勉強できていないという人はこちらの記事で「効率的な勉強方法」を紹介していますので参考にしてください。
参考: 【若手薬剤師が周りと差をつける!】専門薬剤師が最終的に行き着いた勉強法・教材はこれ一択!

1例目:58歳・男性 アルコール依存症に対する腎機能低下症例への薬物療法

P(problem):アルコール依存症の患者に対して抗酒療法が検討されシアナマイド1日10mLで開始された。その後血清クレアチニン値が1.45mg/dlから1.70 mg/dlに上昇し薬剤性の腎機能障害が疑われた。

A(assessment):Scr1.7mg/dLはCLcr34.1mL/min(Wt51kg)で中等度の腎機能障害があると考えられる。また肝機能はChild-pugh分類でBクラスであった。心障害は特に認められなかったが継続使用の是非を検討する必要があると考えられた。

P(plan):腎障害の更なる悪化の懸念があり、肝機能障害も認められたため、代替薬として、腎排泄が主で肝障害でも使いやすいレグテクトを推奨した。用量は腎機能を考慮して333㎎×3とした。

O(outcome):腎排泄型であるため、腎障害の悪化に注意が必要と考えられたためBUN、Scrをモニターし、24週を目標に治療を継続した。投与開始5日目に薬剤性の下痢が認められたが、投与の継続により軽減するとの報告があるため、投与継続を推奨し、その後下痢症状は認められなくなった。

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