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文章作成のコツを教えます(3)文章の構成

小学校低学年では、文章の構成について「はじめ・なか・おわり」で書くと学んでいます。これが、5年生になると「序論・本論・結論」という表記に進化しています。
この「序論・本論・結論」、様々な試験での論述や学術的文章においても基本の構成となっています。
それは、小学校教員資格認定試験でも同様です。
試験Ⅳの400字の構成を序論・本論・結論の構成で書くと、読み手だけでなく書き手である自分自身にとってもわかりやすい文章が作成できます。

「序論・本論・結論」とは

では、「序論・本論・結論」は、それぞれ何を書けばよいのでしょうか。
国語の教科書には、以下のように記述されています。

序論:これから説明しようとする話題や、説明の観点、問いかけなどを提示する。
本論:(序論で述べた問いかけ等に対し)結論へ向けて話題の詳しい内容を事例を挙げながら述べていく。
結論:本論を受けて、話題や問いかけに対する答え、筆者の考えなどを述べる。

小学5年国語の教科書

試験でも、これを応用しましょう。
これから、それぞれをどのように書くのか具体的に見ていきます。
今回は、令和3年度のⅣの問1を例に、■文章構成メモを作成してみます。

序論の内容

序論では、自分が説明しようとする内容を宣言します。R3Ⅳ問1であれば、
「学び続ける教師」とは〇〇である。
といった内容を書きます。

本論の内容

本論では、序論で宣言した事柄に対し、具体的に説明します。R3Ⅳ問1であれば、
■ 〇〇を実現するために〇〇´に取り組む。
 (学び続ける教師になるための取り組みの概括)
  例えば、〇´´・・・
   (教室活動や教師の学びの方法など、具体的な内容)
となります。
その際、前回お伝えした「抽象度」を調整するとうまくいきます。
・序論=抽象度が高い
 ・本論=抽象度を低くし、序論を説明(例えば、を活用するなど)

結論の内容

結論では、本論で述べた内容をまとめ、かつ序論で述べた問いかけや話題に連動させます。R3Ⅳ問1であれば、
■以上に述べたとおり「学び続ける教師」は〇〇に取り組むのである。したがって、学び続ける教師とは〇〇である。
といった形になります。

序論・本論・結論の文章バランス

試験Ⅳは、1つの文章が400字という限られた文字数で表現しなければなりません。
私は、序論:本論:結論が1:3:1ぐらいのバランスになるといと思います。(1:3:1文字数目安=80文字:240文字:80文字ぐらい)
ただし、出題の意図を酌んで、前提となる事項(例えば、R3Ⅳ問1にある社会的背景の説明)を序論に書く場合は、
序論:本論:結論の文字数は2:3:1(130:200:70文字ぐらい)でもいいと思います。そのあたりは内容によって適宜調整しましょう。

※noteの説明だけでは文章技術の極意が伝わらないような気がしてきました…
試験Ⅳをより良く書きたいとお考えの方には、直接お伝えする機会があります。お問い合わせください。


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