見出し画像

Pentel Pianissimo

概要


今回は、ぺんてるの安価帯サイドノックシャープであるPianissimoシリーズについて書いていきます。
ピアニッシモは、私が初めて買った廃番シャープであり、3年ほど前はメインのシャープとして使っていたのでとても思い入れのあるモデルです。
名前かわいいよね。ピアニッシモ。
(ネットに落ちてる広告を見ると、ピアニッシモだけフロントノックという表記がされていますが、ここではサイドノックとして扱うこととします)

スペック

メーカー、商品名及び品番
Pentel Pianissimo PD205

発売:1996年(2008頃廃番)
復刻販売:2020年、数量限定

定価:200円

種類:シャープペンシル

機構:サイドノック式

芯径:0.5mmのみ

カラー:オレンジ(1997廃番)、緑(1997発売)、青、黒、赤

復刻版は、オレンジを除いた定番色4つと新カラー4色が追加されて販売された。

新旧比較

1996発売のピアニッシモと、2020発売の復刻ピアニッシモは細かな違いが数多く存在する。この項目では、その違いについて徹底的に調査していく。


口金周り

初代、再生樹脂、アインサプリオ、カラー芯タイプは金属チャックである。G、テクニクリック、限定復刻はプラチャックである。そのため、口金周りの形状は大きく異なっている。

左が復刻  右が初代(03年製造)
※右の軸が黒いのは芯が入っているから。
軸色はどちらも無色透明。

ノックパーツ

初代は真っ白なプラスチック、限定復刻はわずかに灰色が入っている。これは画像じゃ伝わりにくい差なので載せない…

印字

Pianissimoの文字は、太さがバラバラだったり傾いたりしていて個体差が激しい印象である。

また、復刻版では値段表記が消えている。

上が初代
下が復刻

キャップ

僅かに形状が異なるが、見かけはほぼほぼ同じである。互換性はある。


復刻
クリップの裏側に補強?用の厚い部分がある


初代
シンプルな形状


本体

特徴

Pianissimoの最大の特徴は、芯タンクがとても大きいことである。サイドノックは機構が軸前部に集約されているため、後軸をすべて芯タンクにできる。
その容量は、芯ケース1つ分(40本)入れてもまだスペースがあるほどだ。ギチギチに詰め込むと100本ほど入るが、流石に動作不良を起こすので50本程度が良いと思う。

どばぁぁっ…


初期傷。めちゃくちゃ見にくいけどごめんね
ノックボタン後方に縦方向に入った筋がギリ見えるか見えないか
実物はもうちょいはっきり見えるよ


軸は比較的太めで、ギャザードグリップは程よい握り心地になっている。本体の軽さと相まって、長時間筆記しても疲れにくいと思う。手汗をかく人にとっては滑るかもしれないので、後述のPianissimoGの方が向いているかもしれない。
サイドノックボタン後方に筋状の初期傷があるのは多少気になる。この点に関しては、もし可能ならば現行サイドノックの製造工程を改善してほしいと思う。

サイドノックボタン

グリップとノックボタン

Pianissimoのサイドノックボタンは、ピアノの鍵盤をイメージした形状になっていて押し心地も良い。他のサイドノックシャープはノックが重いが、ピアニッシモはとても軽いノック感を実現している。

ノックボタンの構造


カム面を増やした(従来は面が一つだったが、面が2つになった。これによってノックボタンを軸に対して垂直に押し下げることが可能になり、押し心地が向上したと思われる)ことでこれを実現している。
初代のものは金属チャックなので、カチカチとした軽快な音が楽しめる。

欠点

耐久性が低い。この一言に尽きる。
買うなら復刻版を買うべき。これ絶対。
めちゃくちゃ状態いい初代ならアリかもしれないけど、基本的には状態が悪い。(安価帯の裸売りシャープの避けられない悲しい運命)。
口金のネジイカれる。チャック挿入部イカれる。クリップイカれる。口金割れる。

PianissimoGについて

PianissimoG(PD235)
脳内もペンもピンク色に染まった学生生活を送りたい
いい色ですね。透明系は光が当たると綺麗です

Pianissimoのラバーグリップ付きモデル。
私はグレー軸/黒グリップ、薄赤軸/赤グリップと画像に掲載した濃ピンク軸/白色透明グリップのモデルを所有しているが、カラーバリエーションはおそらくPianissimoより多い。
ネット上では青系統のカラーバリエーションも確認できる。
印字は、軸色にマッチした色が使われている。
チャックはプラ製で、内部機構の形状は現行テクニクリックとほぼ変わらないものが使われている。
グリップのラバーは質が良いとは言えないが、悪くはないので握りやすさは問題ない。

ボールペンについて

品番はBK220
BKS7Hが初期リフィルだが廃番。
サイドノック系は動作不良に悩まされることが多いが、例の如くシリコーンオイルスプレーをぶちこめばしっかり動いてくれる。

シリコーンオイルスプレーはまじで全員買おう。動作不良を一発で解決してくれる便利なヤツ、ホームセンターで400円。

書き味はわからん(対応リフィル探してる)
対応リフィルを知ってる方がいらっしゃいましたらコメ欄で教えてくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

PianissimoBall
1998製造


まとめ

耐久性は低いものの、適度に太くて握りやすく軽量なため一度は使ってみてほしいシャープペンシルである。200円程度で購入できるので是非試してほしい。また、プラチャックの同型品であるテクニクリックはダイソーで110円で購入可能なのでさらにリーズナブルに試すことができる。

読んでいただきありがとうございました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?