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芹沢銈介美術館に行ってくれ

静岡に行く用事があったので、ついでに登呂遺跡を見て来ました。
静岡、関西からも東京からも行きやすく、道は平坦で散策しやすいし富士山が見えるし海鮮が美味しいので私は大好きです。新幹線に乗っていると富士山の西側で雲が渋滞していたので「これで冬の関東平野が晴れたり乾燥したりするんだなあ」と思いました。3月になったとはいえ日陰はさすがに寒いですが、日向は歩いてるとコートいらなくなるくらいに暖かい。住みやすい街すぎる……

教科書で見たやつ

登呂遺跡は弥生時代後期の遺跡だそうで、1943年に発見されたとのこと。住居跡や農耕の跡がいろいろ出ているみたいで、竪穴式住居や高床式倉庫が再現されたり、火おこしやらなんやらの体験も充実しています。
博物館も併設されており、稲作伝来の話や静岡・清水平地の地形の変化、重要文化財の数々など、子どもも楽しく学習できそうな工夫がされていました。
屋上からは富士山も見えます。でけえ〜

さらに併設されているのが表題の芹沢銈介美術館。

染色作家にして蒐集家だそう。
完全に登呂遺跡のついでのつもりでしたが、めちゃくちゃよかった。
エントランスからしておしゃれなのですが、建築もやたらめったら最高すぎる。登呂遺跡の雰囲気に溶け込むように、石・木・水といった天然素材で構成されており、まさに西洋の「館(やかた)」と言いたくなるような厳かで上品でクラシックな佇まい。建築だけ見に来る価値すらある。
これで博物館との共通券で580円(2024年3月現在)は安すぎる……
芹沢銈介作品の染物も、デザインが相当おしゃれ。文字の装飾デザインの中でも布文字がお気に入りです。図形としても美しいし、色味もかわいい。自分の名前で発注したい。
特別展では芹沢の収集品のうち、海外の品にスポットを当てた展示をやっていました。アフリカや南米の仮面や民族衣装が印象に残っています。
作品も収集品もとにかくセンスが良いというか、「なんで世界はもっと彼を世に知らしめないんですか!?もったいなさすぎません!?」と思いながら作品とコレクション図録を買いました。
美術館が空いてるのは鑑賞者としてはラッキーなんですけど、静岡駅からバス一本で行けますので、静岡観光のコースに是非とも芹沢銈介美術館を入れてください。東京からなら日帰りでも行けるんで!!よろしくお願いします!!

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