Twinsとして生まれた意味とは。
私は37年前、一卵性双生児としてこの世に生を受けた。
母は39歳という高齢出産で高いリスクを承知の上、私たち2人を出産してくれました。
DNAが99.9999999%同じ
だから、姉とは当たり前のように、見た目も声も喋り方もほぼ同じ。
だけど、性格はまるで正反対。
反発しあっているのか?という程に真逆。
気が強く勝気な姉と違って、気が小さい私。
いつも、姉の後ろに隠れているそんな弱い存在でした。
“双子”というだけで、良くも悪くも目立つ…
双子だし、母が高齢出産ということもあり小学校時代は、よく男子達から、からかわれたりもしました。
何を言われても私は下を向いてばかりで、今よりもっと繊細さんだったため、いちいち傷ついていました。
中学になると厳しい先輩たちから、身に覚えのないことで呼び出されることも度々あり、その度に私は下を向いて、「すみません。」と言うのが精一杯。
しかし、姉は臆することなく私の前に立ち、先輩たちに堂々と言い返す(笑)
気付けば当たり前のように、私はいつも姉に守られていました。
いつしか、「何が起きても(姉がいるから)大丈夫!」と自分に言い聞かせることができるようになって、その言葉は私の心のお守りとなり、生きることが楽になりました。
そして私は、「ただの弱虫さん」から、『最強の弱虫さん』になれたのです!
さらに裏話を…
私たち双子は、母が臨月を迎えるまで“双子”ということが判明しませんでした。エコー写真ではいつも姉1人しか写っておらず、私の姿はどこにもなかったそう(笑)
生まれた時、私は2200gほどの低出生体重児でしたが、姉は他の赤ちゃんより少し小さいくらいだったので、体格差がありました。
だから、お腹の中でも私はいつも姉に隠れ、姉に守られるように過ごしていたのだと解釈しています。
「子供は親を選んで生まれてくる」
という言葉を耳にしたことありますか?
私の勝手なイメージでは、雲の上で生まれる順番待ちをして、、、
自分の番になって、生まれる両親も選んだ。
だけど「高齢出産のお母さんやし、なんかここに生まれたら凄く大変そう…」と、この世に生まれることが怖くて不安で、私はなかなか生まれ落ちる決心ができなかったんじゃないか。。
そこに、見かねた姉がやって来て「いつまでも何してんの??順番つっかえてるから、1人で無理なんやったら一緒に行ってあげるからついておいで!」と、こんなやり取りが繰り広げられていたんじゃないかと私は想像しています(笑)
そう。きっと、私は生まれながらにして生粋の“弱虫さん”なのだということを自覚しています。
双子としてだから、この世に生まれる勇気が持てた。
双子でいるから、いつも何があっても乗り越えられた。
双子だからこそ、ゆるぎない絶対的な信頼がある。
だから、「双子である」ということなくして今の私は居ないのです。
そして、双子であるからこそ私は、誰かと同じではなく、“唯一無二の人生を歩みたい”と思うのだと思います。