【俺屍プレイ日記#11】譲葉一族列伝
京へ帰還すると、イツ花さんから先月の雨鶴の訓練の成果報告がありました。
うん!自習の時よりは伸びてる!かな?
雨鶴は今月から実戦部隊に入れるから頑張ろうね!
そして、新しいお子がやって来ました!
イツ花さんと気が合いそうなバーンとォ!した感じの方らしいです!
そっかー!そういう感じなのね!
好物は「塩むすび」。素朴!
外見はお父様と同じ土髪。目は赤。肌は色白。切れ者然とした凛々しい男の子です!
さーて、どーしよっかな名前。
バーンとォ!した感じって、どんな?
豪快なのかな?ガハハ系ってこと?
そっかー……ツッコミがいねぇなあ!
君がその枠かと思ってたんだけど。常識人ツッコミ担当。んじゃあ、雨鶴かな!
鹿、牛ときて次は鳥にしたかったので、雨鶴は鶴にしたんだよね。今度は水生動物がいいな。先月、顔を見た時はシャチかなあ、と思ったんだけど。鮫は女の子に使いたい。鯨って顔でもないしな。爬虫類もいいなあ。蛇、蝮。
かなり長い時間をかけて考えました。一番かかったんじゃないのかな。
命名「鯱椿」!
目が赤いし、2月生まれなので椿!
職業は男薙刀士!グラがなんか海の男っぽいから!
涼鹿お姉ちゃんとお揃いだよ!
赤目も涼鹿と一緒なんだね。他のみんなは緑目。
涼鹿は一人だけ褐色肌、赤目、緑髪(華牛は不明だけど)で、気にしてるんじゃないかなーと思ってたから、同じ赤目の子が来てくれてよかった。
涼鹿はイツ花さんと仲良さそうだから、鯱椿とも気が合うんじゃないかな。
そして、お地母ノ木実さまの天界の位階が上がったとのこと!イツ花さんいわく「ちょっと照れくさそう」だったそうで。やだー木実さま可愛い!
今月で家族全員が揃うのは最後。
幻灯屋さんへ行って家族写真を撮ってもらいました。
みんな同じ方向へ視線を向けてるのに、鯱椿だけ別のとこ見てて面白かった。なんか性格が表れてる気がする。落ち着きがない子なのかな。
鯱椿の訓練は獣兵衛さまにつけてもらいます。
ひと月しか一緒にいられないけど、しっかり訓練つけてもらうんだよ。
出撃隊は涼鹿が隊長で、華牛、雨鶴。涼鹿と華牛に前列へ出てもらって雨鶴を守ってもらいます。
陣形を整理してて、9月を思い出しました。あの時は華牛の初陣で、同じように獣兵衛さまと涼鹿に前へ出てもらったんだよなぁ。
再び相翼院へ。一番行ってる場所なため、安心感がある。初陣の子もいるし、行き慣れてるとこがいいでしょう。
とはいえ、めぼしい収穫もないんだろうなぁ。と、思っていたら。
終盤、尻子玉大将との戦いで「朱ノ首輪」がスロットで止まった。えっ???
「朱ノ首輪」は朱点童子の呪いで操られている神様が着けられている首輪。これがスロットで止まったということは、ここで倒せば解放できるということ。
でも、スロットで止めるためには、それぞれの特殊条件を満たさないといけないはず。
何の条件を満たしたんだ?白波の術を覚えてないといけなかった気がしてたんだけど。そういえば、河童を◯体倒すっていうのも、あったような……それを満たしたんかな。まさかの僥倖。
初の朱ノ首輪獲得!
「白浪河太郎様」を解放しました!
解放と同時に時間切れ。
京へ帰還します。
すると、イツ花さんから獣兵衛さまの時間がないことを知らされる。
新当主ご指名の任を任されます。これが獣兵衛さま最後の仕事。
次の当主を誰にするかは前々から考えていました。考えていたんだけど。
いざ直前になると、迷いが生じてしまう。
いや、でも、決めました。
次の当主は、華牛にいたします。
君なら立派に務め上げてくれるはず。
獣兵衛さまの信条は初志貫徹。名を継いで「譲葉獣兵衛」の初志を果たそう。
雪がしんしんと降る中、獣兵衛さまが家族へ遺言を伝えます。
死の床にあってなお、力強いお言葉でした。
獣兵衛さま、長い間、お疲れ様でした。
あなたが初代当主でよかった。
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