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恥じることなくアイデアを放つ

フリーライターを名乗る私ですが、以前は日用品メーカーで商品開発の仕事をしていました。
難しい計算をする理系の研究開発ではなく、ユーザーのニーズを探る、マーケティング領域の。

新商品開発ですから、0→1でアイデアを考えるわけです。
商品名、スペック、これを使うことによるベネフィット、商品化することの懸念点、販売チャネル、ターゲット、ターゲットの持つ悩み。。。

今思うと、なんか難しい仕事してたなぁ…。
でもこれが日常で、月に10個とか30個とか。
さらには、それを持ち寄って会議にかけます。

もちろん、即商品化できるアイデアなんて、そうそう出てきません。
でも、会議のルールで「1人10個提案する」と決まっていたら10個必ず持ってくるのが会社員の努め。

「こんなん、絶対いらんやろ」

と自分で呆れるアイデアもありますよ、やっぱり。

でも、「こんなしょーもない発想しかできんのか」と呆れられるよりも、「決められた数持ってこんかい!!」と部長にブチ切れられる方が私にはダメージが大きかった。

数十人の前で30分以上怒鳴られることはよくあったんだけど、「吊し上げられる」屈辱よりも、
一見しょうもなくても、頭をひねって絞り出したアイデアで失笑される方がまだラクなんですよね。

ただ、しょうもないなぁ、こんなアイデア出しても仕方ないんちゃう?というアイデアでも、たまに良い方へ転がることもあるんですよ。
「なんやそれ〜(笑)それやったらこんな方がおもろいんちゃう?」と、「しょうもない」発想をもとに、新たな案が派生することもあります。

一度派生したら、会議は一気に沸きます。
大阪の会社だからか、みんなノリノリになって、ボケ大会状態…。

それですごいアイデアが出たら大成功!そうでなくても、場が和んで意見しやすい空気になればそれでも良し。

「とにかく何か発言してみる」

日常化した「吊し上げ」、飲み会への強制連行(終電なくして同じ方向の部長とタクシーで帰宅)などの末、私は心療内科にお世話になり退職へ。病院へはもう8年通ってます。

出張先の仙台で叱られながら食べた牛タン…味がしなかった。。。

良いことなんて何もなかったわ、と思っていました、最近まで。
でも今、オンラインサロンで活動するようになり、「自信がなくても、とりあえず案を出してみる」の精神が生きてることにようやく気づきました。
アイデア出すのは恥ずかしいですよね、やっぱり。
「しょうもないやん、それ」とか思われそうって。

大丈夫、慣れます。頭に浮かんだことをとりあえず言ってみたら、別の誰かがおもしろくアレンジしてくれるかもしれませんよ!

そんな思いでやってますので、「コイツまたしょうもない案を出しやがって」と思われるかもしれませんが、お付き合い頂ければ幸いです。

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